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Posted by ブクログ 2023年08月16日
祖父母の代から三世代の壮大なお話だった。
生きるために逃げることも必要だと、私も思うけれども、泰造とヤエはそのことを恥じていた。
それでも、生きるために逃げて逃げて、そして生き延びるために作った翡翠飯店は、家族みんなの居場所であり逃げ込む場所であったと思う。誰もがいても良い場所。バラバラのような...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月26日
家族に無関心であった主人公が祖母との中国旅行を通じて家族のルーツについて知る内容。歴史的背景が細かく描かれており、祖母の生きた戦時中、子どもたちの生きる戦後、孫である主人公が生きる現代が、交互に描かれて読みやすかった。
戦争という自分ではどうしようもない状況から逃げることを選択した祖父母は、自分の子...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年09月14日
小説を読む理由のひとつに自分じゃない誰かの人生を追体験したいからというのがある。『ツリーハウス』はその欲を見事に満たしてくれた。
高校生の頃は周囲の大人が一直線に今の大人になっていて失敗なんてしたことないんじゃないかと思ってたけど、自分が大人になってみると子どもより大人のほうがよっぽど大きな失敗や...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月07日
三世代同居の家庭で生まれ育ち、嫁いでまた三世代同居の生活をしている。翡翠飯店と違い、そろっていただきますをしているせいか、作中のような混沌は無い。もしかしたら幸にして、根があって繁る枝葉だからなのかも知れない。
でも作者は、この一家に根がないことをネガティブに分類したまま終わらせない。時代を行き来し...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年06月28日
心のひだを射貫くような、
角田さんの作品。
5割は読んでいるかな…と数えてみたら、
まだ23冊しか読んでいませんでした。
先は長そうです。
現時点で、一番好きな角田さんの作品は、
「ツリーハウス」。
満州からの壮絶なひきあげ、
戦後のどさくさから夫婦ではじめた商売。
学生運動、あの教団の事件...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月29日
ある日、爺さんが死んだ。中華料理屋を営む藤代一家は、8人の大家族。孫の良嗣はふと思う。「そういえば、自分は先祖の墓を知らない。うちの家族って一体何なんだ」。再読だが、始めはこんな話だっけ?というくらい藤代一家にイライラ。揃いもそろってまぁいいか精神・先の事が考えられない・嫌なことからすぐ逃げる。しか...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年11月02日
再読。
大二郎の言葉そのもの「満州から始まる壮大な一族の物語」。
祖母ヤエ、母文江、今日子、早苗、藤代家の女性陣は強く逞しい。
彼女たちがいてこその、翡翠飯店だと思います。
どの家族にも歴史はあり、例えば我が家にも、両親の馴れ初めなど、今では笑話になるような事があったりします。
どこの話も、まと...続きを読む
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