鈴木マサカズのレビュー一覧
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犯罪者、と一括りにしてしまいがちですが、その裏に隠された問題を淡々と描き出されていて、とても考えさせられます。普段目にしない状況だからこそ、そんなこともあるのかと驚きました。
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自分でも理解していない、教えてもらえない非行に至るまでの現実。
自己、周囲、施設、友達、先生、教官、医師、親兄弟、誰もが関わるも他人事にしてしまいたくなる現実。
実際発生しているのに社会に知らされない現実。
そんなグレーゾーンの現実。 -
内容にあった通り、患者の親も「ヤバい」ことがよくある。
兄弟姉妹で統合失調症や、一族全員閉鎖病棟入院などなど。
兄弟が統合失調症というだけで、カルテに統合失調症かも?と書かれたりする。
脳が壊れているので、完治は無い。
優勢保護法は必要悪だと思う。
人権?
周りの人達の人権は?
病気だからって無...続きを読む -
自分の価値観だけでは人を判断できない現実が目の前に迫ってくる思いです。それでも私たちは、人に対する自分なりの見方を持たなければ、そもそも人に接することができない。やはり、個々の見識を深めていくしかないのではないでしょうか。その点でも、この作品は大きな契機になりうる力作だと思います。
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労働基準局のお仕事。前の会社がブラックすぎて
毎日、日付が変わろうかって時に帰ってました。
80時間超えると行政から電話かかってくるんですよね。
そういったお仕事事情の漫画は初めて見ました。
知識欲にかられる漫画だと思う。 -
知能指数というのは人間関係を築く上で本当に大切な数字だと思う。大学生のとき、家を購入するためローンを組んだときの月々の返済額とアパートの家賃が同じだから今すぐ家を買う!と言い出した友達に、それはやめたほうがいいと説得するも全く理解してくれなかったことを思い出す。
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実際に精神疾患を持つ患者さんと携わってきた人ならでは視点で描かれていて面白い!
医療の裏側も知れてよかった。
これをきっかけに精神疾患を持つ患者さんや家族への理解が深まればいいと思う。
重い話だが、読みやすかった。
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1巻目のメインのお話が、あまりに辛辣な社会との話だった為に、2巻目も不安に感じながら読みました。2巻目のメインのお話は人との繋がりや手助けを求めた事で違う結末でした。ケースバイケースなのだと、感じました。
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難しい社会問題の一つかもと思った。
知的障害患者が全て犯罪に繋がるとは思えないが、
ケアする機関がないのは問題点なのだろう。
考えさせられる漫画だった。 -
表面的な事件しか知らない私たちは、なぜこんな事件が起こるのか、どうしていくべきをもっと考えるべきで、人を見る目も養い出来るだけ近づかないようにしたいけど、通りすがりに暴行を受けたことがある私はどうやっても回避できない事も知っている。命は助かったけど、やはり未だに恨めしいし、犯人は一生出てこれないよう...続きを読む
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話題になった本のコミックス化。
少年院で精神科医をしている六麦という男。
休憩中のテレビで報道された事件の犯人が、かつて自分の担当した少年だということに気づく。
少年・田町雪人は父親の暴力によって離婚した母親に育てられたが、母親の精神不安定による入院などで施設で暮らす。
その中で万引きを繰り...続きを読む -
原作ではコグトレのことを学んだけれど、漫画ではカッとしてつい犯罪になってしまったという心理や、その人の具体的な背景がわかりやすくて良かった。思いやる気持ちってやっぱり人間として大切だわ。それがないと自分だけのために何でも行動してOKな世の中になってしまうし。子どものときから思いやりの気持ちを培うよう...続きを読む
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問題を抱える子供たち。。その問題を起こす背景や理由が存在する。とても納得します。子供が育つ家庭環境って本当にその子自身の基本となるもので、大切にしていかないとなぁ、と子育てする側として再認識しました。
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初対面の人やよく知らない人を評価する時、その人の一面しか見ないで判断しがちだけど、人には何面もあって、様々な問題を抱えている。この漫画もそういった人間の一部しか見せられていないとは思うけれど、自分の知らない世界を見せてくれて勉強になります。