葉真中顕のレビュー一覧
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2017年10月に文庫オリジナルで刊行されていた、葉真中顕さんの短編集である。『W県警の悲劇』ではブラックな作風が垣間見えたが、本作はそのものずばり、ブラックユーモアに特化した作品集となっている。
「秘密の海」。虐待を受けて育った2人が結ばれ、子宝も授かった。ところが運命は酷だった…。テーマ的...続きを読むPosted by ブクログ -
表題の「政治的に正しい警察小説」は「小説家」というイメージが思い切り出てる。
段々とのめり込み周りが見えなくなり執筆に没頭する。昔からの「これぞ小説家!」が世間から逸れ、落ちていく姿が描かれていると思います。
全部で6話ありますが「カレーの女神様」が一番おもしろかった。読後気分悪くなるけど……(^^...続きを読むPosted by ブクログ -
知ってる作家、知らない作家が目に浮かぶようなおつまみレシピを紹介。
ほぼ5ページにその時の情景と共に出されるおつまみは、ささっと作られたもの、買ってきたものと様々。呑める人も呑めない人も共通してるのは「おつまみが好き」。
たまらず途中からビールを開けました。
さて、おつまみ何にしよう?Posted by ブクログ -
世界的な動物愛護団体DOG。
ただ、その活動はあまりにも過激。
即刻、種差別をやめろと訴えるが、そのやり方は黒い獣に人間を襲わせるという、あまりに現実離れしたもの。
人間が今まで食用として動物を殺めてきたことへの報復…
かなりグロテスクです。
2020.4.26Posted by ブクログ -
社会派小説を得意とする葉真中顕さんの短編集。
六編からなる作品は、どれもアイロニーが効いたブラックユーモアミステリー。
どのストーリーもテンポよく進み、こちらが予想する終着点をことごとく裏切る驚愕のラスト。さすが葉真中顕さん、短編も面白いです!
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6編の短編集。切ない「秘密の海」サスペンスチックな「神を殺した男」ミステリーホラー「推定冤罪」考えさせられる「リビング・ウィル」ブラックユーモア炸裂「カレーの女神様」痛烈な皮肉たっぷりの表題作。
私の知ってる「ほっこり」となんか違う・・・。Posted by ブクログ -
<内容紹介より>
飛ぶ鳥を落とす勢いの新鋭作家・浜名湖安芸は、「ポリティカル・コレクトネス」をコンセプトにした警察小説という”意識高い”依頼を受けた。パワフルでエキセントリックな編集者を相手に、ハマナコは超大作を書き上げる⁉(「政治的に正しい警察小説」)
大学生の僕は、偶然通りかかったカレー店で思い...続きを読むPosted by ブクログ -
元ネタのアイアムアヒーローを読んだことも観たこともないのですが、好きな作家さんが多かったので手に取ったら個人的にはあたりのアンソロジー。
朝井リョウくんの話もさみしい青春、恋愛小説ですき。いじめっ子と人気者と一匹狼的なこのカースト。
藤野可織さんの話も久しぶりに読んだけどよかったな。やっぱりさみしい...続きを読むPosted by ブクログ -
柚月さんのファンで、手に取りました。
柚木さんの作品はもちろん最高でしたが、初めて読んだ長浦さんの作品が、意外にもハマりました。短編ですが、まるで長編を一冊読んだような満足感でした。Posted by ブクログ -
公園で住所不定の老婆が殺され燃やされる。犯人の男の引きこもりへと至る人生と殺人捜査の状況が交互に語られる。引きこもりを食い物にしたビジネスと子供の虐待にも遠因のある結果が哀しい。Posted by ブクログ
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ひきこもりの中年男性が父親とホームレス女性殺害を自供。ひきこもりに至る経緯が詳しく綴られる。
現代的なテーマを重たく描く。ラスト近くの謎解きはあまり好みではなかった。Posted by ブクログ