葉真中顕のレビュー一覧

  • 夜更けのおつまみ
    ブレイディみかこさんのイカのお話めっちゃわかる…透明じゃないとイカの刺身じゃない。
    下戸なのですがおつまみは好きなので楽しく読みました。
    簡単なレシピもちょいちょい書かれているのもいいです。森まゆみさんのと水生大海さんの…やってみよう。
    なとりの一度は食べていただきたいシリーズはほんと美味しいです。...続きを読む
  • ブラック・ドッグ
    おもしろかったんだけど、似たような感じの他の小説も思い出された。それともこの本既読だったのかなー?謎。
  • 政治的に正しい警察小説
     2017年10月に文庫オリジナルで刊行されていた、葉真中顕さんの短編集である。『W県警の悲劇』ではブラックな作風が垣間見えたが、本作はそのものずばり、ブラックユーモアに特化した作品集となっている。

     「秘密の海」。虐待を受けて育った2人が結ばれ、子宝も授かった。ところが運命は酷だった…。テーマ的...続きを読む
  • 政治的に正しい警察小説
    表題の「政治的に正しい警察小説」は「小説家」というイメージが思い切り出てる。
    段々とのめり込み周りが見えなくなり執筆に没頭する。昔からの「これぞ小説家!」が世間から逸れ、落ちていく姿が描かれていると思います。
    全部で6話ありますが「カレーの女神様」が一番おもしろかった。読後気分悪くなるけど……(^^...続きを読む
  • ブラック・ドッグ
    イイ意味で裏切られた内容でした。
    まさかのエンディング。続編が気になり所でした。
    この作者の作品も集めて見ようかなぁ…
  • 夜更けのおつまみ
    知ってる作家、知らない作家が目に浮かぶようなおつまみレシピを紹介。
    ほぼ5ページにその時の情景と共に出されるおつまみは、ささっと作られたもの、買ってきたものと様々。呑める人も呑めない人も共通してるのは「おつまみが好き」。
    たまらず途中からビールを開けました。
    さて、おつまみ何にしよう?
  • ブラック・ドッグ
    世界的な動物愛護団体DOG。
    ただ、その活動はあまりにも過激。
    即刻、種差別をやめろと訴えるが、そのやり方は黒い獣に人間を襲わせるという、あまりに現実離れしたもの。
    人間が今まで食用として動物を殺めてきたことへの報復…
    かなりグロテスクです。

    2020.4.26
  • ブラック・ドッグ
    殺人も辞さない世界的な過激動物愛護団体DOGによって、イベント会場に閉じ込められた人々。謎の黒い獣の襲撃から生き残るのは誰なのか?極限の獣テロを描く超パニック小説。
    久しぶりに壮大でエグすぎる物語に遭遇した。ペット産業の知られざる真実もさることながら、人間の凶暴性と心の弱さの二面性も見方によっては恐...続きを読む
  • 政治的に正しい警察小説
    社会派小説を得意とする葉真中顕さんの短編集。
    六編からなる作品は、どれもアイロニーが効いたブラックユーモアミステリー。
    どのストーリーもテンポよく進み、こちらが予想する終着点をことごとく裏切る驚愕のラスト。さすが葉真中顕さん、短編も面白いです!
  • ブラック・ドッグ
    ペット問題をテーマにしつつ、中身は典型的なパニック(ホラー)もの…と思って読み進めていったら、終盤トンデモな展開に唖然。作者らしい叙述トリック全開で、見事にハメられた。わずか半日の出来事に600ページ以上割きながら冗長にならない文章力はさすが。最後まで容赦なく続く殺戮場面は頭に残る。ラストは腑に落ち...続きを読む
  • 政治的に正しい警察小説
    6編の短編集。切ない「秘密の海」サスペンスチックな「神を殺した男」ミステリーホラー「推定冤罪」考えさせられる「リビング・ウィル」ブラックユーモア炸裂「カレーの女神様」痛烈な皮肉たっぷりの表題作。
    私の知ってる「ほっこり」となんか違う・・・。
  • ブラック・ドッグ
    過激動物愛護集団DOG。何事もいきすぎるとこうなるのかな。ある種、宗教団体的な。
    たまたまその場に居合わせた人々だけど、パニック状態で人間の本性があらわになっていく過程がリアルだった。
    栞や隆平、宗平やヒカルは助かってほしかったなあ。でもそういうご都合主義的ではないのがいいのか。
    そしててっきりマナ...続きを読む
  • 政治的に正しい警察小説
    <内容紹介より>
    飛ぶ鳥を落とす勢いの新鋭作家・浜名湖安芸は、「ポリティカル・コレクトネス」をコンセプトにした警察小説という”意識高い”依頼を受けた。パワフルでエキセントリックな編集者を相手に、ハマナコは超大作を書き上げる⁉(「政治的に正しい警察小説」)
    大学生の僕は、偶然通りかかったカレー店で思い...続きを読む
  • アイアムアヒーロー THE NOVEL
    元ネタのアイアムアヒーローを読んだことも観たこともないのですが、好きな作家さんが多かったので手に取ったら個人的にはあたりのアンソロジー。
    朝井リョウくんの話もさみしい青春、恋愛小説ですき。いじめっ子と人気者と一匹狼的なこのカースト。
    藤野可織さんの話も久しぶりに読んだけどよかったな。やっぱりさみしい...続きを読む
  • ロスト・ケア
    ちょっと前に読んだ「廃用身」とテーマは同じく老人介護なのかな、と思います。

    なかなか面白い作品でしたが、テーマを考えるなら「どんでん返し」は要らなかったんじゃないかな、という点が唯一の不満。テーマ性を考えるなら、このどんでん返しでそれ——読者である私たちに、本作を読んで何を、どのように感じてほしか...続きを読む
  • 鼓動
    以前に読んだ、同じ作者の「Blue」は平成を駆け抜けたような内容だったと記憶しているが、今作は「団塊ジュニア」「就職氷河期世代」に刺さる、彼らにとっては「激動」の半世紀ともいえる時代を背景にしたクライムノベルとなっている。
    語り手がちょいちょい変わっていくため若干わかりにくいのが難だが、それより取っ...続きを読む
  • 警官の道
    柚月さんのファンで、手に取りました。
    柚木さんの作品はもちろん最高でしたが、初めて読んだ長浦さんの作品が、意外にもハマりました。短編ですが、まるで長編を一冊読んだような満足感でした。
  • 鼓動
    公園で住所不定の老婆が殺され燃やされる。犯人の男の引きこもりへと至る人生と殺人捜査の状況が交互に語られる。引きこもりを食い物にしたビジネスと子供の虐待にも遠因のある結果が哀しい。
  • ロスト・ケア
    誰しもいつかは向き合わなければならない介護。
    わかっているのに目を背けてしまう世界。
    そんな世界の実態がリアルに描写されており、
    犯人の動悸に心揺さぶられた。
    『殺人は悪』だなんて簡単な言葉で
    片付けて良いのだろうかと。
    ページを捲る手を何度も止めそうになったけど、
    目を背けてはいけないと思いながら...続きを読む
  • 鼓動
    ひきこもりの中年男性が父親とホームレス女性殺害を自供。ひきこもりに至る経緯が詳しく綴られる。

    現代的なテーマを重たく描く。ラスト近くの謎解きはあまり好みではなかった。