葉真中顕のレビュー一覧

  • 鼓動
    テーマ自体は8050問題、引きこもり等アップデートしたものであるだけに、読んでいて辛い気持ちになる。
    気分が落ち込むようなテーマであり、次は気持ちが晴れ晴れでとする明るい作品を読んでみたい。
  • ロスト・ケア
    社会派ミステリはあまり読む事がなくて、太田愛さんの作品以来。こちらは介護をテーマにしていて、自分自身の親もそういう年齢に差し掛かっているので現実を突きつけられるかのようで怖かった。

    作品は犯人は「彼」と表現され、検事、介護施設大手フォレストの社員、被害者家族の視点でストーリーが進んでいく。犯人の目...続きを読む
  • そして、海の泡になる
    インタビュー形式で書かれた本で読むのが少し難しかったですが、今を生きる人に何かを訴えかけてくる作品でした。

    私がこの本を読んで感じたのは盲信することの怖さです。登場人物の殆どが何かに盲信的になっていて、そしてその先には必ず終わりが来ている。

    小さな物を信じたら不安定で早めに終わりがきて、大きな物...続きを読む
  • 鼓動
    引っ張ったわりにインパクトは弱かった。
    たんなる引きこもりのエゴとしか言えないかな。
    もっと悲惨な人たくさんいるし。
  • 作家 超サバイバル術!
    それなりに売れている作家さんの、業界で生き延びる知恵。
    三人の著者なのだが、各々がそれぞれの十のテーマについて書いていて、対談みたいになっているのは最後の章だけだった。

    業界の裏っぽいところとか、死ぬほどサバイバルな荒野で、新人賞取ったって、ライバルがアマチュアからプロになるだけで、ほぼ絶滅してい...続きを読む
  • 鼓動
    登場人物みんな嫌いです。作品ではなく、登場人物がですね。
    この本では、引きこもりや、毒親を題材にしてます。
    婦警さんの私も辛くて死にたくなる時があるという言葉は、読んでいてかなり胸糞悪くなりました。子供は親に頼るしかないのに、その親から愛情を受けられないのがどんなに辛いか。その子自身自立するほど強い...続きを読む
  • ロスト・ケア
    観てはいないが、映画の方は、小説のその後みたいなんだろうか。意外ととは失礼かもしれないが、キチンとしたミステリー。
  • そして、海の泡になる
    んーーーーって感じ笑
    時代区分とか、自由とかお金とかそれに合わせての幸福感とかについて書かれてて面白かったけど、
    なんか読みにくかった、
  • 夜更けのおつまみ
    酒とつまみ、酒と肴。
    色々な著名人の酒と、その次に来る品物は美味しそうで、美味しそうで、想像しただけでも、頭を酒が駆け巡ったよ。

    豆腐のあれこれ、居酒屋のあれこれ、どれをとっても大人の味だなぁ。

    数年前に弟がくれた本、ありがとう!
  • そして、海の泡になる
    モデルになった人のことを何も知らなかったから、面白かった。
    女が相場とか、情勢をちゃんと読んだ上で判断してるって言っても信じてもらえないから、"ウミウシ様"のお告げってことにしたっていうのは、今の時代でもあると思う。
    でも、最後の最後でああ書かれてしまうと、何のために読んだのか?ってなるな…
  • ロスト・ケア
    そう遠くない未来に来るであろう介護する側、できれば来てほしくない介護される側。
    考えさせられました。なるべく負担をかけないで済むようにいろいろ準備しておかなきゃなぁ。と。
    最後の方、え?え?どうゆう事??ってなって巻き戻って何回か読み返した。
  • ロスト・ケア
    2013年に世に出た物語だけど、10年経っても介護の周辺事情はあまり変わっていないのではないだろうか。お隣から時々聞こえる、自分を失ってしまった叫び声。それをなだめる家族の声は疲れている。何か助けになるような公的サービスはあるのか、相談できているのだろうかと思っても、親しく行き来する関係ではないので...続きを読む
  • ロスト・ケア
    ストーリー自体はよくある推理小説、という所感。
    序章と序盤で『彼』=真犯人がすぐに分かってしまって、答え合わせ的に読み進めていく形になった

    貧困、病気に苦しむ高齢者の惨状と、その家族の地獄のような生活は、この国の歪みを強く露見させている。介護保険制度も、扶養控除廃止も…社会制度の改悪しかしない政府...続きを読む
  • ロング・アフタヌーン
    小説の新人賞に応募された「犬を飼う」という衝撃的な短編から物語が始まる。その「犬を飼う」に惚れ込んだ女性編集者の葛城梨帆。しかし選考会では酷評されあえなく落選、その7年後に「犬を飼う」の作者、志村多恵から長編の小説「長い午後」が送られてくる。

    梨帆のターンと作中作の「長い午後」が交互に出てくる構成...続きを読む
  • ロング・アフタヌーン
    絶叫が面白かったから読んでみたけど、読む手がとまるというか、最後まで読むのに時間がかかった。編集者が自身と同世代の設定で取り巻く環境に共感を得たし、えっと思わされるシーンも多かったけど、最後があっさり?なかんじ。
  • 政治的に正しい警察小説
    ブラックユーモアミステリー短編集。どの話も最後ゾワッとする。カレーの女神様とか当分忘れられやんゾワゾワ。警察小説と思ってたけど全然警察小説じゃなかってちょっと笑った。タイトルに踊らされた(笑)
  • 灼熱
    2023.7 重い本でした。歴史の事実に基づいて書かれた小説見たいですね。知らない事実でしたが、登場人物のキャラはいくらなんでも捏ねくりすぎな気がします。
  • 作家 超サバイバル術!
    新人デビュー作家が二作目、三作目といかにして執筆し続けていくかのヒントをくれる本です。
    しかし作家さんはひたすら物語を紡いでいるのがよくわかり、その苦悩は到底理解に及べませんでした...。
    もちろん私自身作家は目指してませんが、業界の厳しさもその業界に対するお三方の熱意もひしひしと伝わってきました。...続きを読む
  • 作家 超サバイバル術!
     新人作家さんが、その後売れっ子作家となるのにはどうしたらいいのか?中山七里さん、知念実希人さん、葉真中顕さんが、自らの経験を踏まえて指南してくれるエッセイ集です。

     この3人の作家さんは何冊か読んでいるので、スゴく興味深く楽しく読み切ることができました。佐藤青南さんの4コマ漫画やイラストもよかっ...続きを読む
  • ロング・アフタヌーン
    女性の生き方について思い巡らしながら読み進めていった。
    作中作の中で、コンビニで見たクレーマーの男が実は自分の夫だった、という表現にはギョッとした。
    女性が一人の尊重されるべき人間として、どう生きていったら良いのかを問うている小説なのかな…と感じたが、終わり方は今ひとつよくわからなかった。