天野純希のレビュー一覧

  • 雑賀のいくさ姫
    NHK「ブラタモリ」の対馬で蒙古襲来時に
    三万の軍勢と船体のCGを見て、
    コレだったのね!とぞーとしました。



    林鳳が頭の中で「ラオウ」に変換されて困りました。---ケンシロウは居ないのに---



    孫一が
    「鶴。お前に一つ、教えておく。人は
    海の上だけでは生きてはいけん。帰る港、拠って立つ大...続きを読む
  • 読んで旅する鎌倉時代
    大河ドラマに合わせて書かれた短編小説
    ドラマも終盤になった今、逸話の違いが面白い。歴史上の事実だけは変えず、具体的な物語にするなら同じ逸話も印象が真逆な話にもなる。大河ドラマと小説とのコラボ、面白かったです
  • 戦国 番狂わせ七番勝負
    甲斐の虎武田信玄の初陣。
    本能寺をめぐる信長の首の行方。
    父の跡を継いだ政宗の総大将の心得。
    側近の立場から見た信玄の深慮遠謀。
    浅井家滅亡への最期の戦い。
    九州の桶狭間島津義弘の木崎原の戦い。
    津軽為信の独立への戦い。
  • 雑賀のいくさ姫
    紀州雑賀水軍の「いくさ姫」と呼ばれる鶴は、操船と射撃の名手で男まさりの19歳の少女。イスパニアのイダルゴ(栄誉ある戦士の末裔)の家系に生まれ、ジパングにやってきたものの、難破し囚われの身になっていたジョアンを救い、家来にする。
    鶴は、ジョアンの乗ってきたカラベルという型のイスパニア船を修復した「戦姫...続きを読む
  • 読んで旅する鎌倉時代
    大河ドラマと合わせて読みました。
    歴史は勝者が作るとはよく聞く話ですが、正史はそうなのだろうなとつくづく思います。そして、それだけではなく、歴史とは解釈なのだなと深く思います。特に歴史小説を読んだ後には。そして、このようなアンソロジーを読むと、一編ごとに少しずつ変わっていく(あるいは観点を変えていく...続きを読む
  • 燕雀の夢
    2022.2.2完了
    短編が進むにつれて少々の繋がりを見せているのでホントの短編と言う感じでもない。竹阿見の話は少々面白かった。
    日吉が実はホントの息子となれば面白い話でもあるしね。
  • サムライ・ダイアリー 鸚鵡籠中記異聞
    軽いテンポでなかなか楽しかった。江戸時代の市井を描いているが、特に大きな事件も起きず少し不幸な日常が繰り広げられる。江戸時代の武士は本当に生産性のない暇な職業だったのだなと感じた。

    そして実に清々しく綺麗な終わり方。日記中ではぼやき節だった文左衛門だが、最後は多くの友や家族に看取られ、笑顔の最期を...続きを読む
  • 信長嫌い(新潮文庫)
    天野純希さんの戦国武将達の短編集。
    全七話
    今川義元、真柄直隆、六角承禎、三好義継、佐久間信栄、百地三太夫、織田秀信のストーリー。
    どの作品も戦国武将好きには刺さる内容で楽しめました。
    豪胆なイメージを覆されたり、イメージ通りだったりしますが、飽きずに楽しめました。
    ですが印象的な作品はありますが特...続きを読む
  • 蝮の孫

    骨肉の争いに塗れた斎藤家の末路

    祖父が下克上で簒奪した国主の座を世襲した斎藤龍興。人間の獣性に満ちた時代に翻弄された彼が最後は一個の人間として生きていこうとするストーリーには救われる。
    本書は織田信長への敵視を基軸にストーリーが展開していくが、斎藤家から正室として嫁いだ帰蝶の視点で信長の人生を是非描いてみてほしい。斎藤道三から明智...続きを読む
  • 有楽斎の戦
    決戦シリーズの4作品と書き下ろしの2作品。
    そういう中身とは知らず、織田有楽斎の生涯を描いたものと思って購入したので、違和感。有楽斎の生涯を読める、と期待してしまった分、読み進めるのが難しくなってしまいました。切り替えでいないのは、自分よくない。

    有楽斎、島井宗室、小早川秀秋、松平忠直を主人公にし...続きを読む
  • 燕雀の夢
    日本でも特に有名な6人の父親についての物語というのが、まずとても新鮮だった。そして、所々で息子とのつながりも描かれており、それぞれの人物を違う面から見ているように感じた。
    また、適度に脚色も加えられており、とても読み応えのある作品だった。
  • 紅蓮浄土 石山合戦記
    戦国物は元々好きで、でも本願寺絡みはあまりよく知らなかったので手に取った本。
    なかなか引き込まれる感はあったけど、最後がちょっとなぁ… 終わり方が若干急ぎすぎ、安っぽい感じになっちゃってるのが残念な感じ。締め方って重要ですね。
  • 決戦!本能寺
    緊急事態宣言の中、令和二年のGWに読んだ歴史小説です。何も活動のできなかったGWでしたので、読書だけが楽しみでした。

    この本は有名な本能寺の変を題材にしていますが、7人の武将の立場から見た形でストーリーが展開しています。新しい歴史小説の形で楽しいです、事件現場の空から中継を見ている感じです。

    ...続きを読む
  • 決戦!本能寺
    本能寺に関わる人の話ではあるけど、なんか距離が遠い。もっと、本能寺そのものを色んな視点から描くと面白いと思う。
  • 決戦!新選組
    幕末ものや新撰組を描いた小説は度々読んでしまうもののひとつ。 どの本も、新撰組に対する見方や人物の性格・背景の描写が異なり、真実は定かになるものではないけれど、それゆえにどれも想像力を掻き立てられてまた他の本を探したくなる。 このアンソロジーは沖田総司、近藤勇、藤堂平助、永倉新八、斎藤一、土方歳三そ...続きを読む
  • 覇道の槍
    三好元長の小説。理想だけでは、新しい世は作れない。そして、油断大敵。侮ってはいけない。人生は有限なのだから。
  • 紅蓮浄土 石山合戦記
    信長vs浄土真宗本願寺派の長い闘いを、本願寺側の女忍び・千世(ちせ)の視点で描く。

    信長と仏教徒との闘いと言えば比叡山焼き討ちがまずは思い浮かぶが、この本願寺派との闘いも凄まじい。
    畿内を制した信長は莫大な戦費を本願寺に要求、さらに大坂から立ち退くことを命じる。
    当然それを撥ね付ける本願寺だが、そ...続きを読む
  • 決戦!新選組
    戦国時代の小説は好きだが、幕末はそれ程は興味が無かった。
    正直、思想が色々とあってどれが正しいのかが分からない。
    時代が大きく変わるのであるから仕方ないとは思うが、この時代に死ななくてもいい若者を多く失ったのが何とも惜しい。
  • 蝮の孫
    斎藤龍興の一代記
    竹中半兵衛との関係性を軸に物語は展開。
    龍興のイメージは通説と全然違う。
    おもしろかった。
  • 決戦!本能寺
    本能寺を主題に沿えた、7作家によるアンソロジー。
    実行者は明智光秀であるが、その動機あるいは黒幕については、いまだに諸説紛々。
    本作では、葉室麟著『鷹、翔ける』は、明智光秀の家臣斎藤内蔵助こそ、変を起こした随一の者としている。
    木下昌輝著『幽斎の悪采』では、細川藤孝の謀を示唆する。
    天野純希著『宗室...続きを読む