天野純希のレビュー一覧

  • 決戦!三國志
    戦国時代アンソロジーと思っていた「決戦!」シリーズですが、三国志でもやってくれました。ただ、三国志全体でくくられちゃっているのが残念かな、と。
    戦国時代に知名度の高低はあれど数々の戦いがあるように、三国志も同様。なので、こちらも一つの戦いをピックアップしてくれればいいのになぁ、と。「官渡」でも「赤壁...続きを読む
  • 覇道の槍
    織田信長が登場する二世代くらい前の時代ですね。応仁の乱から織田信長登場までの100年くらいはあまり馴染みのない時代だからか、キャラが立ってくるまでに時間がかかった。
    しかし、後半は一気に読ませる。
    ホント血で血を洗うろくでもない時代。人間の嫉妬というのは恐ろしいものよ…。まあ、史実とはだいぶ異なって...続きを読む
  • サムライ・ダイアリー 鸚鵡籠中記異聞
    飲兵衛でええかっこしー。

    奥さん二人以外に孕ませた女性は二人。
    仕事は飲んで騒いで鴨とって、いい時代だな。
  • 決戦!関ヶ原
    先に「決戦!関ケ原2」を読んでしまったので、こちらも。
    今回は徳川家康(伊東潤)、可児才蔵(吉川永青)、織田有楽斎(天野純希)、宇喜多秀家(上田秀人)、島津義弘(矢野隆)、小早川秀秋(沖方丁)、石田三成(葉室麟)。

    2を読んだ時も感じたが、この戦いほど様々な思惑が交錯した戦いもないように思える。裏...続きを読む
  • 覇道の槍
    天野さんの作品は、堅苦しくなくて、かつ登場人物たち、ひとりひとりに心が込もっていて好きだが、今回ばかりは複雑な戦国の夜明けと呼べる室町末期を描くのはハードルが高かったかも知れない。一回読んだだけでは話が理解出来ない。主人公の三好元長をはじめ、一般的に有名な人物が殆ど出てこない本作は上級者向けかも。
  • 桃山ビート・トライブ
    物語が奏でる…疾走するビート、駆け抜けるスピリット、、。もの悲しい史実も絡め、弾圧への反抗は魂の叫び…まさにロックだなぁ。天性一心の
    直情なちほちゃんには殺られたなぁ
  • 決戦!関ヶ原
    ありえないとも言い切れない設定、前提が面白い連作だった。冲方丁目当てで読んだが、どれも読み応え十分だった。
  • 決戦!関ヶ原
    それぞれの関ヶ原。勝つものがいれば、当然負けるものもいる。領土への野心のため。天下のため。家を守るため。戦う理由はひとそれぞれ。

    怪僧恵瓊の毛利に対する態度。家康と三成との結託。面白かったけど、人間的に好きになったのは小早川秀秋。徳川と豊臣との間で揺れながら米のことを考える姿がよい。幼少より秀秋の...続きを読む
  • 青嵐の譜 下
    激動時代の乱を乗り越える三人三様の青春譜。いつかまた、、郷里での再会を信じて…。血生臭さを消し去る清涼感
  • 戊辰繚乱
    会津の視線、いや鉄四郎の目線で見た新撰組が新鮮。

    使い古された主題ではあるが、戦争の悲惨さ、権力に取り憑かれた人間の醜さ、変わるもの変わらないもの様々な要素を織り込みながら、物語は進んでいく。

    寡聞にして主人公が実在の人物とは知らなかったが、鉄四郎が会津の政道に関わることがでければ、少しは事態は...続きを読む
  • 破天の剣
    島津四兄弟の末弟・家久が主人公。
    4人兄弟の中でたった一人だけ母親が違う、そして実は父親は貴久ではないのでは?などという噂まであった家久。
    家久自身、戦でしか居場所がない。と思い続け、兄たちや周囲の人に認めて貰いたい一心で「軍神」といわれる立場まで登りつめる。
    本当に求めたものって?
    居場所は戦場で...続きを読む
  • 覇道の槍
    初読み著者ながら読み応え充分!、世知辛い人の気持ち。戦のない世の中、乱世を終わらせる夢を追いながらも、、。真っ直ぐに貫かれた忍びの志に清々しさと切なさと…♪。
  • 破天の剣
    父親から勧められ読む。天野さんの小説は初めて手に取った。ライトテイストな部分もありながら、味わい深い戦国時代の雰囲気を十分に感じられる。司馬さんなどの大御所はこうは描かなかったのではないか、というような解釈に感じた。
    そもそも歴史背景として戦国末期の島津が4兄弟ということもしらなかった。島津奔る、や...続きを読む
  • 戊辰繚乱
    201603/史実ベースで涙なくしては読めない。鉄四郎の変わっていく様が切ない。戊辰、会津モノは多々あるけど、設定もキャラも見事で、登場人物達の息吹が強く感じられこの世界に没頭した。新撰組の描写は木原敏江先生の作品観に近いような印象をうけた。
  • 破天の剣
    薩摩の戦国武将・島津の四兄弟の物語。本書の中心は末っ子の家久だが、家久の詳細な情報収集、それに基づく緻密な戦略立案は今の仕事にも繋がると思った。自分の足で現場を見て、感じる。とても大切なことだ。戦場の様はとても臨場感があり、思わず本を握りしめてしまった。家久が軍神のように周りには思われるが、実は戦が...続きを読む
  • 桃山ビート・トライブ
    面白かった~!
    秀吉の時代のロックバンド小説

    太鼓と三味線と笛と踊り

    時代ものは面白い
  • 南海の翼 長宗我部元親正伝
    父と子の物語。切なすぎる晩年。長宗我部元親は、長男信親を失ってからの壊れ方が武田信玄や伊達政宗などと一線を画す人間的弱さが特徴。その辺りの描き方がいい。
  • 青嵐の譜 下
    二郎、宗三郎、麗花それぞれの立場から二度目の蒙古襲来が描かれている。脇役の視点での話もあり群像劇の様でもある。
  • 青嵐の譜 上
    壱岐島に住む幼なじみの二郎と宗三郎、母国高麗を追われ流れ着いた麗花。過酷な運命を背負った三人は元寇という巨大な嵐に巻き込まれていく。
  • 桃山ビート・トライブ
    現代の話だったらイマイチだったろうけれど、
    それを時代を変えて描いたところが良かったかな。
    面白かったです。