天野純希のレビュー一覧

  • 青嵐の譜 上
    前巻で未だ結末は見えないが、元寇の時期を3人の若者の成長譚として描いている。そのうちの一人は朝鮮半島から渡った女性であるが、この時代から近い両国はいききがあり、相互に侵したり侵されたする境界の島として対馬とか隠岐のあり方が描かれている。もともと、そういう世界だったのだが、今の両国並びに背後の大国たる...続きを読む
  • もののふの国
    史実と史実の間の歴史上不明な所にうまいこと山と海の物語が織り込まれていて面白かった。
    でも、年代や登場人物が飛び飛びなんで、歴史の基本を知らなかったら読みにくいかも。
  • もののふの国
    源平の戦い、南北朝の争い、戦国の世から、幕末の争乱まで千年にわたる日本の武士たちの物語に、“海族山族”の要素をうまく絡めている。各エピソードは短いけど、“長老”の存在で一つの大きな流れに…
    でも、さすがに千年はちょっと盛り込みすぎだなぁ
  • 戊辰繚乱
    平凡な人生を望んでいるが戦乱の中で
    人を斬る事が何も感じなくなってしまう主人公です
    恋愛の部分はいらないと思った。
  • もののふの国
    海族と山族という二極構造で平安時代から明治維新まで日本史の重要局面(源平合戦、南北朝、戦国、幕末維新)を描いた物語。
    8作家が共通のルールに従って物語を書く螺旋プロジェクトの一作品。少しくくど過ぎると感じた。
  • もののふの国
    螺旋プロジェクト5作目。間が空いて読み直したり、長くてかなり時間かかったが、戦いのシーンなど引き込まれて面白かった。ただ歴史物はやはり知識がないと誰が誰か分からなくなってきてもっと勉強が必要だなと思った。
  • もののふの国

    文章が好き ◯
    作品全体の雰囲気が好き ◯
    内容結末に納得がいった ◯
    また読みたい
    その他

    螺旋プロジェクト3冊目。

    「鎌倉殿の13人」じゃん!
    と興奮しながら前半読む。
    世界史選択だったので、どこを読んでも新鮮。

    どんな作品を読んでも、幕末とか御維新あたりがついていけなくて、泣く。
  • もののふの国
    「螺旋」プロジェクトの7冊目。今回もまた初読みの作者さん。
    描くは平将門の乱から西南戦争まで、武士たちの千年に亘る戦いの物語。

    歴史をなぞりながら進む話は日本史をおさらいしているようで楽しく、海族と山族の対立という趣向が取り入れられたことも含めて通説とは異なる人物像や脚色も施されていて面白く読める...続きを読む
  • 読んで旅する鎌倉時代
    それぞれの作者によって書かれた短編作品なので、色んな視点と手法で新鮮な気持ちで読むことが出来る。歴史的解釈はそれぞれなので、大河ドラマ鎌倉殿の13人とセットで見るための付録的な立ち位置で読むと面白い。
  • 猛き朝日
    木曽義仲の小説。会話の口調など、文体が少し現代に寄り過ぎている感はあるが、良い作品ではあった。1000年余りが経った今、義仲の求めた世の中になっているかな?
  • 猛き朝日
    木曽義仲を描いた歴史小説

    前半、信州の豊かな自然の中でおおらかに育つ義仲と中原兄弟との絆が印象的

    決起してからは、歴史にifはなく、散りゆく哀しい結末
    エピローグに救われます
  • もののふの国
    もののふの国
    螺旋プロジェクト6作品目
    天野純希さんの作品も初。
    この螺旋プロジェクトを全部読んでみようと思わなかったら、天野さんの作品を手に取ることがなかったかも。
    さて、武士の対立を海山に分けて様々な戦をなぞっている感じ。普段時代物?的なものを読まないので、歴史の勉強のような感じがしてました。
    ...続きを読む
  • 猛き朝日
    大河ドラマ『鎌倉殿の13人』にて強烈な印象を残した源義仲の太く短い生涯。

    どうしても大河ドラマと比べてしまうのだが、この作品がドラマと違う一番の点は女軍師がいたこと。
    村山義直の娘・葵は書物好きで、歴史書で培った知識で数に劣る義仲軍を勝利に導いていく。
    だが彼女は『今の今まで、自分の頭の中だけで戦...続きを読む
  • もののふの国
    螺旋プロジェクト(私の中で)5冊目。

    私がこれまで読んできた螺旋プロジェクトの中では一番海族山族の対立に真っ向から立ち向かった小説、という印象。
    これだけの長い時代をほぼ全て網羅して書けるのがすごい。「もののふ」の時代として鎌倉時代から西南戦争辺りまで、まさに「螺旋」を感じることができた本だった。...続きを読む
  • もののふの国
    螺旋プロジェクトのひとつ。私の読んだ順番ではふたつめ。
    天野先生の作品にしては伝奇のような要素もある構成。
    対立を描くために選ばれた人物、場面が絶妙。
    ただ、あからさまな描かれ方な印象もある。
    その点、描き下ろしで追加された一篇は非常に良かった。

    こりゃ他の螺旋プロジェクトも読まざるをえない。

    ...続きを読む
  • もののふの国
    螺旋プロジェクトの一冊。

    見守り役が余りに出過ぎてて、ただ単に決められた通りに進める為だけに海族と山族が存在してる、みたいになってるだけな気がして、他の小説よりものめり込めなかった。
    途中、そうじゃないみたいな説明はあったけど
    じゃあどうして手助けするのか?納得できない…
  • もののふの国
    螺旋プロジェクト、中世•近世編。
    平正門の乱終焉から、源平合戦、鎌倉、室町、戦国、江戸徳川、そして幕末の西南戦争まで。およそ千年の武士の国だった日本の物語。なかなかのスピード感。歴史に残された対立は、その山族海族の血の対立から引き起こされたという歴史ファンタジー。源氏系が山族、平家系が海族という血統...続きを読む
  • 決戦!賤ヶ岳
    とても好きなシリーズだ。
    今回は登場人物が限定されていて各作家の描き方が違い過ぎて、本全体としては何となくしっくりとこなかった。
    でも歴史物に長けている作家の面々で個別としては面白い。
  • 雑賀のいくさ姫
    NHK「ブラタモリ」の対馬で蒙古襲来時に
    三万の軍勢と船体のCGを見て、
    コレだったのね!とぞーとしました。



    林鳳が頭の中で「ラオウ」に変換されて困りました。---ケンシロウは居ないのに---



    孫一が
    「鶴。お前に一つ、教えておく。人は
    海の上だけでは生きてはいけん。帰る港、拠って立つ大...続きを読む
  • 読んで旅する鎌倉時代
    大河ドラマに合わせて書かれた短編小説
    ドラマも終盤になった今、逸話の違いが面白い。歴史上の事実だけは変えず、具体的な物語にするなら同じ逸話も印象が真逆な話にもなる。大河ドラマと小説とのコラボ、面白かったです