三浦綾子のレビュー一覧
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デビュー作とは思えない完成度と内容の濃さ
「原罪」というテーマは重くても、
テンポ良く滑らかに展開するストーリーは昼ドラのように読みやすいので、面白く読めて意味も感じるような、エンターテイメント性と問題提起のバランスが絶妙だと思います。
若者特有の、社会に対する欺瞞や矛盾を許さない目線と、
宗教...続きを読むPosted by ブクログ -
作品を読み終えて、あとがきをみて驚いた。本当にあった話だったなんて!人間の死とは本当にあっというまに突然起こることだつくづく思った。
とても面白かった。その理由は大きく分けて三つある。
一つは、信夫とふじ子の恋模様が新鮮でいいから。病気になっても明るいふじ子は、女性としての強さを感じた。また、も...続きを読むPosted by ブクログ -
上巻から、長い本だったが一気にスラスラと読めてしまった。
メイン登場人物の誰にも共感できず、こと村井やら夏枝にはイライラさせられっぱなしで陽子を応援する気持ちで読んでいたが、解説で本書のテーマが「原罪」であると知り、唸ってしまった。
陽子の父の罪(実際は異なる父だったが)のせいで陽子が自殺にまで...続きを読むPosted by ブクログ -
面白い。一気に読みながら流れるように下巻へと突入してしまった。(本の詳しい感想は下巻で。)
文庫本裏に記載されているあらすじが物語の8割ネタバレなのは残念だった…(最後の展開だけは書いてないけれども…)。Posted by ブクログ -
面白い。一気に読みながら流れるように下巻へと突入してしまった。(本の詳しい感想は下巻で。)
文庫本裏に記載されているあらすじが物語の8割ネタバレなのは残念だった…(最後の展開だけは書いてないけれども…)。Posted by ブクログ -
読んだ当時は中高生でしたが、涙が溢れて止まらなかったのを覚えています。宮沢賢治の『グスコーブドリの伝記』もそうですが、自己犠牲をテーマに描かれています。どちらも悲しく美しいお話です。Posted by ブクログ
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読んだ当時は中高生でしたが、涙が溢れて止まらなかったのを覚えています。宮沢賢治の『グスコーブドリの伝記』もそうですが、自己犠牲をテーマに描かれています。どちらも悲しく美しいお話です。Posted by ブクログ
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色欲、強欲、嫉妬、悲哀…または喜怒哀楽でしょうか。人間の持てる魅力と汚ない所全てがここにあると思います。
時間を忘れるぐらいにこの本に惹かれました。何も言うことなしのこの評価です。
みんな悪くないけど、みんな悪い。いい人なんてどこにもいなかったし、少なからずとも陽子の人生を少しずつみんなが狂わしたの...続きを読むPosted by ブクログ -
「おれはな耕作、あのまま泥流の中でおれが死んだとしても、馬鹿臭かったとは思わんぞ。もう一度生れ変ったとしても、おれはやっぱりまじめに生きるつもりだぞ」
どんな理不尽が襲いかかっても拓一は真面目に生き続ける、作中でのその姿勢に何度も感動させられた。
拓一・耕作兄弟と家族の幸せはもうすぐ近くというところ...続きを読むPosted by ブクログ -
前々から読んでみたかった本。
なるほど。皆さんが言うようにこれは面白い。
早く下巻が読みたい。物語を読み終えるまでは本当の感想は書けなさそうだ。Posted by ブクログ -
夏枝が陽子に出生のことを話した場面から、急展開にストーリーが進んでいき、突然の陽子の遺書に唖然とした。
「氷点」の意味が陽子の遺書の中で始めて明かされたことにひどく感銘を受けた。何人もの人々の微かな恨みや憎しみの心が積み重なり悲劇を生むトリガーになってしまうのかな?と思った。
キリスト教の教理である...続きを読むPosted by ブクログ