氷点(下)

氷点(下)

682円 (税込)

3pt

海難事故で出会った宣教師の行為に心打たれた辻口は、キリスト教に惹かれていく。しかし夏枝を許せず、陽子への愛情も生まれない。夏枝は陽子に気づかれないように冷たい仕打ちを続けている。兄・徹は陽子に愛情をそそぐが、思いを自制するために友人・北原に陽子を紹介した。北原と陽子は心通わせるが、夏枝は複雑な嫉妬心から、2人に陽子の出生の秘密をぶちまけてしまう。人間の愛と罪と赦しに真正面から向き合う不朽の名作。

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  • 氷点(上)
    682円 (税込)
    辻口病院長夫人・夏枝が青年医師・村井と逢い引きしている間に、3歳の娘ルリ子は殺害された。「汝の敵を愛せよ」という聖書の教えと妻への復讐心から、辻口は極秘に犯人の娘・陽子を養子に迎える。何も知らない夏枝と長男・徹に愛され、すくすくと育つ陽子。やがて、辻口の行いに気づくことになった夏枝は、激しい憎しみと苦しさから、陽子の喉に手をかけた――。愛と罪と赦しをテーマにした著者の代表作であるロングセラー。
  • 氷点(下)
    682円 (税込)
    海難事故で出会った宣教師の行為に心打たれた辻口は、キリスト教に惹かれていく。しかし夏枝を許せず、陽子への愛情も生まれない。夏枝は陽子に気づかれないように冷たい仕打ちを続けている。兄・徹は陽子に愛情をそそぐが、思いを自制するために友人・北原に陽子を紹介した。北原と陽子は心通わせるが、夏枝は複雑な嫉妬心から、2人に陽子の出生の秘密をぶちまけてしまう。人間の愛と罪と赦しに真正面から向き合う不朽の名作。
  • 続 氷点(上)
    682円 (税込)
    自分が辻口家を不幸にした殺人犯の子であるとして、自殺をはかった陽子。一命をとりとめ、父・啓造や母・夏枝からすべてを謝罪されたが、自分が不倫の末の子であったという事実は潔癖な陽子を苦しめた。陽子は実母・恵子への憎しみを募らせていく。一方、兄・徹はその恵子に会い、彼女なりの苦しみを知ることになる――。大ベストセラー『氷点』のその後、“真実”を前に苦悩する人々を描いた珠玉のドラマ。
  • 続 氷点(下)
    682円 (税込)
    心晴れぬまま大学生となった陽子は、ある日キャンパスで実母・恵子の次男・達哉と出会う。達哉は異父姉と知らぬまま、以後、陽子に直情的に近づいてくる。それをきっかけに、陽子を中心とした複雑な人間関係が白日のもとにさらされ、それぞれの罪と秘密が明らかになっていく。そして陽子が恵子と顔を合わせる日がやってくる――。人間の愛と罪と赦しをテーマに繰り広げられた壮大なストーリー、いよいよ感動の結末。

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氷点(下) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年01月27日

    幼なくとも健気に気丈に生きてきた陽子が自分の存在を
    悲しく思う切なさと従順さ。
    夏枝の被害者意識に重なる自己愛の表現下手さ。
    啓三の父親として挽回しようと改心がみれる行動。
    透と北原の思春期をこえた愛。
    各々が上手く調和できず、苦しい。
    信頼できる安心の環境が早く整って欲しい。

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    Posted by ブクログ 2023年11月07日

    すごい、すごすぎる作品だった
    自覚すらしなかったかもしれない心理のすべて
    事件によって人間の内なる憎悪が具現化していく
    罪の根源について問う哲学的な結末に驚愕した

    0

    Posted by ブクログ 2023年11月01日

    展開する物語は、啓造、夏枝、徹、陽子と適宜視点を変えて綴られる。啓造が抱え込んだ重大な秘密、密かにそれを知ってしまった夏枝が互いに牽制し、やがてぶつかる様、仲良しの兄と妹という感情を踏み出したモノを陽子に感じる徹、両親や兄と実は血が繋がっていないということに少しずつ気付きながら成長する陽子と、各々の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年10月10日

    先月たまたま三浦綾子記念館近くに行った。今月も旭川に行く用事があるのでそれまでに氷点を読んでみようと思いたち読み始めた。内容的には昔の昼メロ的な雰囲気でスラスラと読め面白かった。現代であればここまで話もこじれない事が皆が内に秘め過ぎて皆で不幸になって行く。これも時代なのかな?敬造、夏枝夫婦のサイコパ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年06月27日

    昔、TVドラマで内藤洋子が陽子役で出演しており夢中になってみていた。とても感動し、今でも記憶にはっきりのこっている。
    2回目となるが改めて改訂版を購入し読んでみた。
    青臭いかもかもしれないが、陽子の真っ直ぐで、芯の強い生き方に感動もし教えられた気がした。
    この本のテーマは原罪ということだそうだが、私...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月17日

    色欲、強欲、嫉妬、悲哀…または喜怒哀楽でしょうか。人間の持てる魅力と汚ない所全てがここにあると思います。
    時間を忘れるぐらいにこの本に惹かれました。何も言うことなしのこの評価です。
    みんな悪くないけど、みんな悪い。いい人なんてどこにもいなかったし、少なからずとも陽子の人生を少しずつみんなが狂わしたの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年10月22日

    先が気になってすいすい読んだ。読み進めるほどに苦しい思いがするのに読んでしまう。自分勝手でひどいひと!と夏枝に思ったりするけど、でも、その気持ちが全くわからない訳ではない。旦那に対しても村井に対してもそう。人の抱える罪と呼ぶべきその感情の渦巻くお話だなと思いました。陽子の愚かしいほど真っ直ぐで潔癖な...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年01月28日

    昭和の小説だが、今読んでも全く色褪せない。
    誰しもが持っている人間の欲望、罪、嫉妬などを巧みに表現している。
    続・氷点も読まずして終われない。

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    Posted by ブクログ 2020年12月17日

    読み終わってお腹の底にズンと来るような物語だった。人間とはなんて弱く利己的なのだろうと思った。下巻でも暗い影が全体を覆っているけれど、読み進める手が止まらない。最後でなぜ「氷点」というタイトルなのかが分かった。
    解説を読んだら人間の「原罪」がテーマになっているとのこと。「どんなに無垢に見える人間でも...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月14日

    病院の院長さんだけど自分の人間としてのレベルの低さに葛藤するお父さん。
    教授の娘で美貌が自慢で実は美貌だけの人なのに自分の人間としてのレベルの低さにすら気が付かない「純粋培養」のお母さん。

    お父さんのお友達の高木さんやお母さんのお友達の辰子さんは光側の同じタイプ。
    お父さんの病院の眼科医と失踪事務...続きを読む

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