万城目学のレビュー一覧

  • 八月の御所グラウンド
    1遍目の「十二月の都大路上下ル」は、「王道スポーツ青春小説」だった。国語の文学的文章に採用できるくらいの爽やかさがあったように思う。

    表題作「八月の御所グラウンド」は、「王道スポーツ青春小説」とは相反した、心にずしんとくる物語だった。途中までは野球をする大学生の物語だったが、次第に明かされていく真...続きを読む
  • 八月の御所グラウンド
    短編なので読みやすく、後味もよい。
    展開的にはわかりやすいが、スラスラと読み終えられた。今と昔を繋ぐ場所がある、そういうお話。
  • 八月の御所グラウンド
    8月の早朝、そもそもは不本意ながらも草野球に興じる朽木くん
    人数が揃わず不戦敗になるところを、たまたま居合わせた先輩や、居合わせた人に助っ人を依頼して、、、
    彼らは何者なのか、そんなことがあり得るのか?
    謎は謎として残るが、そうであれば良いなぁと思ってしまう
    併録された十二月の都大路上下るも、読後感...続きを読む
  • 鴨川ホルモー
    主人公の真っ直ぐで正直で内省的で、なんだかんだ周囲の皆を救える「漢」な性格がかなり好みだった。ホルモーってなんなん、と改めて思うが妙にしっくりくる。文体も潔くて、誰も憎めないのに読んでいてスカッとした。
    舞台ではどうやって表現しているのかな…私も彼らを見てみたい、少しだけ。
  • 偉大なる、しゅららぼん
    「偉大なる、しゅららぼん」(万城目 学)を読んだ。

    まったく万城目学さんの頭の中ってどーなってんだ?!
    
奇想天外荒唐無稽前代未聞驚天動地奇奇怪怪斬新奇抜空前絶後疾風怒濤天地無用。
    
あー面白かった。
  • 八月の御所グラウンド
    「十二月の都大路上下る」
     冬の無慈悲な底冷えの寒さの京都を舞台とした女子全国高校駅伝。都大路にピンチランナーとして挑む、絶望的に方向音痴な女子高校生の愛しいほどの青春物語。

    「八月の御所グラウンド」
     夏の殺人的な蒸し暑さの京都でのお盆前後の御所グラウンドで繰りひろげられる俗っぽさ満載の草野球総...続きを読む
  • 鴨川ホルモー
    京都が舞台はわかるが、ホルモーってなに?
    主人公の安倍が京都大学に入学し、京大青竜会に入る。青竜会はなにをやるサークルなのかも気になる。

    友人の高村や安倍が好意を抱いている早良やリケジョの楠木、芦屋など、青竜会で繰り広げられるちょっと不思議な物語。ホルモーと青竜という名前、そして京都ということで繋...続きを読む
  • 八月の御所グラウンド
    第170回直木三十五賞受賞
    良かったな
    京都の暑
    京都の町
    グランド
    胸がいっぱいになった
    良かった
  • あの子とQ
    嵐野弓子は吸血鬼だ。吸血鬼の両親と一緒に普通の女子高校生の暮らしをしている。太陽の光も十字架も、全く問題がない。何故ならば一家そろって"脱•吸血鬼化"しているからだ。吸血鬼としての超人的な能力を持っているけれど、決して人には見せない。血も飲まない。
    そんな弓子の17歳の誕生日の10日前に突然現れたの...続きを読む
  • ヒトコブラクダ層戦争(下)
    天・地・人は三周くらい回ってやっと落ち着いたが、キリンメッツとギルガメッシュの置き換えは直らなかった
    脳内破壊の予感、気づいたら斜め読み
    きっちり読むにはスペクタル大巨編すぎて、受けて立つ気合がいる
    好きなものをちょこっとずつ
    全部トッピングは素晴らしい
  • 八月の御所グラウンド
    ゆるい青春話で終わるかと思いきや。

    反戦小説ともいえそう。

    今しなくても明日またその次やればよい。
    お願いされた乗り気で無い
    早朝から何故野球をしなくちゃならないんやろ。

    あの歴史の勉強やなんとなく知っている戦争の渦中の人の立場になった時は?
    今やらなければ明日の命はないかもしれない。
    新撰組...続きを読む
  • 八月の御所グラウンド
    万城目さんらしいストーリー。京都だからこそ、この野球にまつわる壮大な世界が成立しているのだと思う。京都を知り尽くした万城目さんだからこそ、時空を超えた存在も実在すると思わせてくれるから、やめられない。参りました。
  • 鴨川ホルモー
    舞台の配信に合わせて読む。
    急いで読んだにも関わらず、とても楽しめた。
    そして内容を取りこぼすことがなかった。
    (もしかしたら舞台を繰り返し見たからかもしれないが)
    鴨川六景も読もうと思った。
  • 八月の御所グラウンド
    直木賞受賞作ということでよんでみました。
    2作とも、とてもじーんとくるものがありました。なんかとてもいい出会いがあり、つぎもがんばろうと言う気持ちがわいてきてとても感動しました。
    初めて読む作家さんでしたがいろんな作品読んでみたくなりました。


  • 八月の御所グラウンド
    万城目さんの直木賞受賞は本当に嬉しい。
    京都で起こる不思議な出来事と、登場人物たちのウィットに富んだ会話が万城目作品の魅力だ。駅伝を急遽走ることになった女子大生の坂東の不思議な体験『十二月の都大路上下ル』と、真夏の京都で野球大会に参加することになってしまった朽木の謎に満ちた表題作『八月の御所グラウン...続きを読む
  • とっぴんぱらりの風太郎(下)
    下巻は「大坂冬の陣」終結から始まる。太閤未亡人の依頼で案内した貴人に再会し、再び京に戻った風太郎だったが、月次組の襲撃を受けて瀕死の重傷を負う。何とか命は取り留めるが、因心居士との約束を果たすべく再び大坂へ向かう事に…。

    下巻は「大坂夏の陣」の終末を描き、風太郎ら伊賀忍者たちの決死の戦いが繰り広げ...続きを読む
  • 八月の御所グラウンド
    万城目学さんの本は何冊か読んでいるけれど、この作品もちょっぴりファンタジー。タイトルの『八月の御所グラウンド』と『十二月の都大路上下ル』の2作が読める。
    『十二月〜』は駅伝に青春をかける女子高生の坂東が、京都での女子全国高校駅伝に出場したときのエピソード。
    『八月〜』は彼女に振られ、暑い京都での夏を...続きを読む
  • とっぴんぱらりの風太郎(上)
    忍者風太郎(ぷうたろう)は、殿様の逆鱗に触れ、伊賀の里を追放される。元はと言えば相方•黒弓のヘマと、同じ柘植の忍び屋敷で育った同期の蝉左右衛門•百市らが原因なのだが。京のあばら屋に逼塞した風太郎は、ひょんな事から因心居士という幻術使いの術に囚われてしまう。伊賀忍者への復帰を期して、やはり同期の常世(...続きを読む
  • 八月の御所グラウンド
    第170回直木三十五賞受賞作品の『8月の御所グラウンド』と、『十二月の都大路上下ル』の2作。
    8月の御所グラウンドは、借金のカタで無理やり参加させられた野球の大会でのひとコマ。映画フィールドオブドリームスのように、野球がしたかった戦死した昔の若者たちと、野球をするという話。ストーリーに奇抜性は少ない...続きを読む
  • ホルモー六景
    前作に負けじ劣らじでした。
    六話とも一人称は変わりますが、同じ関係者が出てきたり繋がりを感じたこと、ちょっと涙腺に触れる場面もありよかったです。