万城目学のレビュー一覧

  • ホルモー六景
    この物語は「鴨川ホルモー」の"外伝"です。京大青竜会の安倍くんたちの怒涛の活躍を描いた前作が"正伝"。
    続編ではなく、『安倍くんたちの見えないところで、こんな事がありました』というお話になっている所がミソ。

    第1話「鴨川(小)ホルモー」
    主人公は京都産業大学玄武組のエース、『二人静』。その名も"定...続きを読む
  • 鴨川ホルモー
    好き(笑)

    二浪して京大に合格した安倍は、葵祭のアルバイトの後、そこで知り合った高村と二人一緒にあるサークルから勧誘される。その名は「京大青竜会」。何やら怪しい雰囲気のネーミングと思いつつコンパに参加してみると、事実怪しいサークルそのものだった。『ホルモー』?なんじゃそりゃ?…でもその場で運命の出...続きを読む
  • 鴨川ホルモー
    大学時代を思い出しながら読ませて頂いた。実在する神社や飲食店での描写がリアルすぎて、引き込まれていく。
    森見さんの小説同様、万城目さんの作品にも、知的で痴的な若者たち、異次元のキャラクターが登場する。
    前半は読みながら笑いを堪える一方で、後半になると胸に熱いものが湧き上がってくる。痴話喧嘩や個人的な...続きを読む
  • 鹿男あをによし
    先がどうなるか読めないこのワールド、途中から夢中になって読み進めました。最後の最後、どうなるかと思ったら、こうきたか…!不意打ちでまさか泣くとは。読んだ後の、よかったなあーという安心感と満足感があって、いいお話でした。
  • 鹿男あをによし
    まだまだ万城目ワールドに浸ります。
    これは、どうしてもドラマ出演者の顔が浮かんできてしまって、映像化されたものを見るのも善し悪しだなーと思いました。
    物語としてはもちろん面白いです。「鴨川ホルモー」「プリンセス・トヨトミ」に続き、これまた奇想天外な発想に驚かされますが、日本の危機が迫っているというの...続きを読む
  • 鴨川ホルモー
    舞台「鴨川ホルモー,ワンスモア」を見に行くので、久しぶりに再読。やはり夢中になる。
    完全なる関東人なので、何かよくわからない不思議なもんが跋扈する千年の都は憧れ。青春だし、さもありなん、です。
    舞台は「六景」もあわせて、ということなので、「六景」も読まねば。
  • 鹿男あをによし
    すごい面白かったです!
    ファンタジーの世界にのめり込みました!
    終わり方もよかった!
    ドラマは観てないけど、再放送とかあれば観たいです!
  • べらぼうくん
    人がうまくいっていない様を読むのはどうしてもおもしろい。笑 けど、それにしても面白おかしく書かれた良本だった!歯切れ良い、短文多めの文章が小気味良く、言い回しもいちいちくすっと笑える。
    万城目さん殆ど読んだことなくてまさかのエッセイから入ったので他の作品を早く読みたい。

    人の不幸をみて自分はましだ...続きを読む
  • 鴨川ホルモー
    ホルモンだと思い、「きっとばかばかしいから」と母校が登場するのに、これまで避けていた。しかし、「ホルモー六景」を読み、あわててこちらも買って読んだ。実際ばかばかしかったが、映画のDVDまで注文してしまった。なぜかもう一度読みたくなる。
  • かのこちゃんとマドレーヌ夫人
    万城目作品の中で、1番のお気に入り。

    指しゃぶりが外れないかのこちゃん。どこか気品漂う猫のマドレーヌ夫人。マドレーヌ夫人を想う優しい犬の夫、玄三郎。鼻ちょうちょを飛ばす仲良しのすずちゃん。どの登場人物を見ても何故か温かく心がホッとする。

    柔らかな日常に起こる驚きの出来事は、さすがの万城目ワールド...続きを読む
  • かのこちゃんとマドレーヌ夫人
    最初読み始めたとき、何気ない日常を書いているほのぼのとした作品だと思っていた。しかし、かのこちゃん、マドレーヌ夫人を中心に展開されていく日常はとても柔らかい印象を与えつつ、いつかは訪れる別れの悲しみも表現している。また、作者の最後の比喩的メッセージがたまらなく良かった。
  • 鴨川ホルモー
    万城目ワールド満載の一作であり、この作品がデビュー作とは思えない。すがすがしいほどの青春作品であり、有限な時間で繰り広げられる不毛な日々を描写していて、読み終えたとき面白さとともに悲しさが広がった。
  • ホルモー六景
    確かにこれは「鴨川ホルモー」のスピンオフで、ホルモー本編を読んだ人ならぜひとも読んでほしい短編集で、ホルモー本編を読んでいない人には少し理解がしづらいものかもしれませんが、それにしたって、素晴らしい短編集ではございませんか。再読ですが、初読みの時よりさらにそう感じます。その壮大な奇想天外さの割には本...続きを読む
  • 鴨川ホルモー
    「プリンセス・トヨトミ」を再読したら、もっともっと万城目ワールドに浸りたくなって、こちらも再読。本当は「プリンセス・トヨトミ」と関係がある(らしい)「とっぴんぱらりんの風太郎」を読もうと思ったのだけど、風太郎がちょっと重めだった記憶があり、今は悲しい読み物はつらいので、軽めのホルモーからにしてみまし...続きを読む
  • バベル九朔
    結末に関して、そこまで斬新なものではなく立ち止まって考えれば途中で気付くこともできたであろうが、適度な緩急、過不足ない表現、自然な文体、抜群の文章力がそれをさせてくれない。この冒険譚をよくもこの小さな文庫に収めたものである。さすがだと言わざるを得まい。筆者の作品は他にプリンセストヨトミを読んだのみで...続きを読む
  • 悟浄出立
    遠い世界だった中国の歴史の世界を私も一緒になって肌で感じられて、中国史のとりこに
    それも万城目さんらしく人間味あふれる魅力的な人たちにしてくれました
    はまりすぎて中国語も習い始めてしまいしまた
    私の世界を大きく広げてくれた1冊

    短篇集で読みやすく、何度も読み返すほど好き
  • かのこちゃんとマドレーヌ夫人
    心あたたまる小説。

    主人公は小学一年生のかのこちゃん。この女の子とマドレーヌ夫人と呼ばれる飼い猫を中心として描かれるファンタジー要素を含んだほっこりストーリー。

    かのこちゃんの天真爛漫且つパワフルな言動や行動はどこか懐かしく、好奇心旺盛だった少年・少女時代を重ねた方も多いのではないだろうか。

    ...続きを読む
  • かのこちゃんとマドレーヌ夫人
    ちえがひらかれた、かのこちゃん。好奇心の赴くままに駆け回る姿は読んでいて楽しいし、マドレーヌ夫人との心の通わせ方はとても素敵だった。
  • かのこちゃんとマドレーヌ夫人
    大好きな一冊。
    万城目学さんの他の著作は大学生とか若いめの大人が主役のことが多いけれど、(それらも面白くて好きだけど)これは、小学一年生女子と猫と柴犬の物語。
    言葉遣いが独特で、なんだかずっと面白い。
  • かのこちゃんとマドレーヌ夫人
    一年生のかのこちゃんは両親と犬の玄三郎とその妻のマドレーヌと名付けた猫と暮らしています。
    刎頚の友であるすずちゃんと出会い、なかなか充実した日々を過ごしています。

    初っ端からかのこちゃんのファンとなってしまいました。

    心がほっこりし、読んでいるだけで笑顔になれるそんな一冊です。