万城目学のレビュー一覧
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昨年(2023年)の第170回直木賞受賞作品です。万城目学さんの作品を読むのは初めてでした。
物語の舞台は酷暑の京都のグラウンドで、想像するだけで汗が出てきそうですが、読後感は爽やかな清流の前にいるような涼しさを感じました。
この本のどこが評価されて直木賞を受賞したのか後で選評も読んでみたいと...続きを読むPosted by ブクログ -
私にとって1982年以前の出来事は教科書で習ったことであり、古い出来事は自分とはあんまり関係ない事だと無意識のうちに思っていた。
当たり前のことなのだけど、人類はずっと繋がっている。過去があって、今があって、未来があって、今はその一瞬。
最近観ているドラマの影響もあり、100年前の世界や100年後の...続きを読むPosted by ブクログ -
鹿男あおによしの作家さんだと思って読んでみました。薄い本だし、全体的にほんわかしている話で一気に読めますが、かのこちゃんの2つのお別れのところでは涙が、、
すっかりこの独特の世界観にどっぷりつかっていたようです。
お父さんは鹿男の人?
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小学校に入学したばかりの“かのこちゃん”。そしてその家にいるマドレーヌ夫人。
かのこちゃんは教室にいた“ずずちゃん”と言う女の子が気になり、友達になりたいと思う。かのこちゃんとすずちゃんはやがて一緒に遊ぶ仲になるのだが、その二人のやりとりを読んでいると、強烈な郷愁に駆られる。お父さんから教わった難...続きを読むPosted by ブクログ -
「かのこちゃんとマドレーヌ婦人」はずっと読みたかった本
万城目さんの異色の絵本だと勘違いしていた
子供用だけど子供な大人も読めるメルヘンだと
なんでそんな勘違いをしたのかそこはわからないが
そんなふうに思ってずっといつか読もうと心に温めていた本
蓋を開けてみると、児童書?普通の小説?でした
あるオ...続きを読むPosted by ブクログ -
「しゅらららららららららっ、ぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼんんんんんんんんん」
ほとんど間を置かず、すさまじい音の波濤が襲いかかってきた(本文抜粋)
久しぶりに万城目学さんの奇想天外の発想、妄想に浸った⸜(◍ ´꒳` ◍)⸝
『八月の御所グラウンド』が”静”だとしたら、今作は”動”!である...続きを読むPosted by ブクログ -
再読です。「鴨川ホルモー」「プリンセス・トヨトミ」「鹿男あをによし」を再読したからには、「しゅららぼんも再読せねばならぬ」という強い意志を持って、本棚に向かった結果、この「しゅららぼん」と「とっぴんぱらりの風太郎」を手に戻った私でしたが、やはり「風太郎」は(私の中では)重いので、当初の目的通り「しゅ...続きを読むPosted by ブクログ
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万城目学版の『幻魔大戦』…いや、『童夢』か?そんな超能力合戦(?)が展開します(笑)
舞台は琵琶湖。石走(いわばしり)という湖東にある架空の城下町。日出涼介は湖西の日出分家出身。生まれつき、日出一族に伝わるある"能力"を保持していたので、石走の本家から高校に通う事になった。本家には同い年の淡十郎が...続きを読むPosted by ブクログ -
万城目学、祝直木賞。
小学1年生のかのこちゃん、人間の言葉がわかり、犬とも会話ができる、アカトラのマドレーヌ夫人、そしてマドレーヌ夫人の『夫』、年老いた柴犬の玄三郎。
ほのぼのと話がすすんでいく…
かのこって、名前は鹿の子からきてたなんて。
『鹿が言われた』なんて…
おとうさんは、鹿男なのか⁇...続きを読むPosted by ブクログ -
上下巻にわかれている分、いつもの万城目学ワールドを感じるにはやや長く感じるかもしれないことは事実。
ただし、下巻に突入し、さらにその半ばまで来てしまえば、いつも通り万城目学の広げた大風呂敷に乗っている。
この本も読み終えてから、本当にそんなことがあるのかもしれないと思わせてくれる。Posted by ブクログ -
万城目さんの本は初めて読みました。猫好きの私には犬と仲良しの猫もなかなかすごいなと思いながら読みました。かのこちゃんとすずちゃんの出会いと別れ、マドレーヌ夫人と玄三郎の出会いと別れ、成長に従い沢山の出会いと別れがあったことを思いだしました。乳歯が抜けて新しい歯が生えるように主人公も様々な経験をしなが...続きを読むPosted by ブクログ