酒井昭伸のレビュー一覧

  • スキャナーに生きがいはない
    SF。連作短編集。はじめての作家。
    20世紀から130世紀にわたる未来史。時間的なスケール、世界観的なスケール、どちらも驚異的。
    内容は、背表紙にあるように、「奇妙で美しく、グロテスクで可憐」。一言では表現出来ない、あらゆる魅力がある。
    好きな作品は「マークエルフ」「昼下がりの女王」「ガスダブルの惑...続きを読む
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 中
    主人公のポールはハルコンネン男爵の追手を避けて、砂の惑星をさまよう。原住民のフレメンたちと出会い、復活への力を蓄える。一方でハルコンネン家でも、おそらくポールと戦うことになるであろう男が登場する。役者は揃った。下巻でどのような物語が展開されるのか非常に楽しみだ。
  • ハイペリオン(下)
    面白い!やばい、早く次をポチらなくては!
    (もしくは本屋に駆け込むか)

    ・・・というのが本書を読んだあとの多くの読者の行動じゃないかな。

    無論、俺もポチった。
  • ハイペリオン(上)
    面白い。
    最初が入り込み辛いんだけど、ファンタジーの場合は仕方ないね。
    上巻の方が下巻より面白いかも。
  • ハイペリオン(上)
    ハイペリオンって、SFファンの間では人気高いよね。そんなわけでまあ試してみなきゃってので手に取る。
    「それにしても長いよなあ。上下巻って。しかもそれぞれの巻はボリュームあるし。もっと短くまとめられんかったんかいな。ま、気が向いたときにちょこちょこ読んでいくか。半分くらいまで読んで面白くなかったら読む...続きを読む
  • ハイペリオン(下)
    上巻で高まったボルテージを保ったまま、下巻も「面白さ」が波状攻撃を仕掛けてくる。
    あの学者の物語はずるいよなあ。もう、娘を持つ父としては泣きっぱなしですよ。ああ思い出したらまた泣けてきた。

    が、最後はびっくり!え?これで終わり?
    まるで北方水滸伝みたい。あれだけ面白かったのに、ラストで一気に興ざめ...続きを読む
  • エンディミオンの覚醒(下)
    何度再読しても、やっぱりこのシリーズが生涯の小説3本のひとつだ。内田樹さんがおっしゃった「読む前と後では人生が変わる」やつだ。
  • 都市と星(新訳版)
    すごく俺好みの本。物語性がかなり強い。ディストピアな感じなんだけど、言葉に潤いがあって、柔らかい。同じクラークだけあって、幼年期の終わりに雰囲気は似ている。
  • 監視機構 サザーン・リーチ2
    サザーン・リーチ三部作の第二作です。
    第一作「全滅領域」の舞台であるエリアXを、外から監視・研究する組織〝サザーン・リーチ〟の新局長<コントロール>の視点で綴られています。
    エリアXに人を派遣し観察する間接的な立場であり、組織の人間にも癖があり、末期の組織に途中参加する長の苦悩が描かれています。
    ...続きを読む
  • 量子怪盗
     電子書籍が普及する昨今、かつてのハヤカワSFシリーズの復刻というべき体裁のビニールカヴァー付ソフト・カヴァー、小口塗り、やや黄色い紙の手に馴染む「紙の本」を出す早川書房の心意気をまず称えておきたい。3年後には文庫化する商売っ気も称えておくが。
     しかし中身は旬の作家たちのSFで、バチカルピだの、こ...続きを読む
  • 禅〈ゼン・ガン〉銃
     ワイドスクリーン・バロックなる術語はブライアン・オールディスがそのSF史書『十億年の宴』でチャールズ・L・ハーネスの作品を評して作り出した言葉だが、件のハーネスがほとんど訳されないまま、この術語が日本では一人歩きして、やれこれはWSBだ、いやそうじゃない、といったことになっている。
     ここでオール...続きを読む
  • ジュラシック・パーク(上)
    3作品の映画にもなって、今夏最新作である「ジュラシック・ワールド」が公開されるわけですから、知らない人はいないよね。

    物語的にどうだろうと、個人的に大好きな作品。周りの評価がどうだろうと、胸を張って、大好きだと公言する作品。恐竜好きの自分としては、外せない逸品。最上級の娯楽エンターテイメント小説。...続きを読む
  • 全滅領域 サザーン・リーチ1
    サザーン・リーチ三部作の第一作です。
    エリアXと呼ばれる未知の領域が舞台。
    第十二次調査隊の「生物学者」による日誌が、本書の文章となっています。
    登場人物の名前は始終語られず、チームの〝生物学者〟〝心理学者〟〝人類学者〟〝測量技師〟は、各々の任務をこなします。
    しかし、エリアXやチームの人間による影...続きを読む
  • 竜との舞踏2
    話の筋が、なかなか進まなくても読者の興味をそらさないですねぇ。
    ティリオンとモーモントの道中とかマンダリー公の言い分とか、デナーリスへの陳述とか。
    「そんなに詳しい叙述って必要?」と思いながら、興味深いキャラクターなのでやはりグイグイ読めてしまいます。
    ドーンの三姉妹も動き出しましたね。これ以上重要...続きを読む
  • 竜との舞踏3
    みなさまのおっしゃる通り、「引き」(クリフハンガーというようですね)が強すぎて、とてもとても続きを読みたくなってしまいますね。
    ティリオンは「お前はまた捕まってしまったのか」と言いたくなるぐらいとらえられてますし。
    クィンティンはご退場、デナーリスの脱走は爽快なようで、この先どうなるのか予想もつきま...続きを読む
  • 竜との舞踏1
    ティリオンのその後!気になってました。
    父親殺しという、欧米系によくあるテーマですがティリオンが鬱々としすぎておらず、減らず口のままなので安心しました。
    ぜひともダニーの味方になってあげてほしかったなぁ。
    <若きグリフ>では、読者にとってはやっぱり思い入れが少ないですよね。
    ジョンにも味方が欲しいと...続きを読む
  • ハイペリオン(上)
    表紙がダサいが、読み進める内に夢中になる。それにしても、日本の文化圏では根付いていない宗教観について、もっと学ぶべばより面白いだろう。
  • ハイペリオンの没落(下)
    宇宙の蛮族アウスターの侵攻を受ける辺境惑星ハイペリオン目指して、連邦軍FORCEの無敵艦隊が出撃していく。連邦の主星タウ・ケティ・センターからその光輝を見守るのは、超高度AI集合体<テクノコア>が19世紀の詩人ジョン・キーツに模して作り出した人造人間ジョゼフ・セヴァーン。自分がなぜこの世界に送り出さ...続きを読む
  • 竜との舞踏3
    週刊少年ジャンプか~い!ってくらいの引きの強さ。
    だけど次巻刊行まで何年待たねばならないの?
    作者は来年末には第6部を刊行したいと言っているみたいだけど、それでも日本語版はさらに1年は待たないとならないわけで…。

    ジョンはどうなる!?
    デナーリスは?
    ティリオンは?

    巻末の人物紹介を読むと、思っ...続きを読む
  • 竜との舞踏2
    全7部のうち、第5部の中盤に来てようやく物語の向かう方向が見えてきたように思う。
    国取りについてはまだ、どの国が七王国を統べるのかが全くわからないが。

    とにかく陰謀、裏切り、無知、傲慢。油断をすると、たちまち足を掬われてしまう。油断をしていなくたって、あっさり命は喪われる。

    ジョン、ブラン、アリ...続きを読む