酒井昭伸のレビュー一覧

  • デューン 砂漠の救世主〔新訳版〕 上
    新皇帝の栄華や民衆の熱狂なんかが描かれると思っていた自分の想定は全く甘かった。

    苦手なSF、超絶独特の世界観・心理表現、私的には前作Duneよりも更に難解なセリフ回しや精神戦描写で全くサクサク読み進められないが、内容としてはとっても面白い。

    前作を読み終わって今作を購入するまでの数日間、
    あんな...続きを読む
  • デューン 砂漠の救世主〔新訳版〕 上
    好きなシリーズの続編。
    これ読む前に、前作を読むべき。はっきりいうと、話の内容がわからないと思う。
    今回新たに出てくるのはフェイスダンサー。このグループがもくろむ陰謀と、その標的にされる主人公。陰謀を企んでいる側の視点も描かれているので、少し主人公に感情移入することが難しくなったか。
  • 鏖戦【おうせん】/凍月【いてづき】
    いやー面白かった。読みやすさでいえば鏖戦<凍月なのだが、両作品ともなんとも違う魅力があって、うなってしまった。(三体を読んだ時のエッセンスも感じた)
    特大級のネタバレ以下

    鏖戦/酒井昭伸訳
    何がすごいってまずは、訳!絶対原典の方が簡単に書いてあるんでは?!と思いました(誉め言葉)。好みは分かれるか...続きを読む
  • エンディミオンの覚醒(上)
    『エンディミオン』に続くシリーズ第四弾。オールドアース到着の4年後、エンディミオンの新たな冒険が始まる。

    前作までの大冒険の末、たどり着いたオールドアースにて4年を過ごした一行。少女アイネイアーが12歳から16歳へ成長する姿を見守っているのかと思ったら、いつしか弟子のような立場になってしまっている...続きを読む
  • エンディミオンの覚醒(下)
    『ハイペリオン』シリーズ四部作完結編。多くの脅威が迫る中、ついに明かされる謎。果たして人類の運命は……?

    文庫本で全8冊になるシリーズの最終巻である。あらゆる要素がてんこ盛りな本巻については、多くは語るまい。作者が書きたいことをすべて詰め込んだかのような、総決算のラストだった。

    パクス、テクノコ...続きを読む
  • 炎と血 I
    22.10.25〜23.1.15

    HotD S2まで我慢出来なくて、買った。ターガリエン家の歴史を流れで追えるの楽しすぎる。
    この本を読み出して、ゲームオブスローンズをまた見始めちゃった。そしたらジョフリーがレイニラの話してたり、これまで気づかなかった歴史の流れを把握出来るようになっててブチ上がっ...続きを読む
  • エンディミオン(上)
    『ハイペリオン』『ハイペリオンの没落』に続くシリーズ第三弾。前作から約300年、青年と少女の冒険が始まる。

    ズバリ前作より読みやすい。親しみやすい若き主人公と、秘密を持った少女、従順で優秀なアンドロイド、有能だがおちゃめなしゃべる宇宙船など、魅力あるメンバーで繰り広げられる冒険活劇。

    さらに、彼...続きを読む
  • エンディミオン(下)
    惑星間を転位ゲートで繋げるテテュス河を舞台に過酷な逃亡劇が続くなか、意外な味方と恐るべき敵が現れる……。

    イカダで逃亡しつつ各惑星を冒険する主人公たちと、ジャンプごとに死亡と復活を要求される最速の宇宙船で追跡する神父大佐たちの対比、この絵面が何よりも面白い。

    神話の類型を彷彿とさせる現地種族チチ...続きを読む
  • 火星へ 下
    ついに旅立った火星探検隊。クルー間で孤立するエルマは、火災や感染症など次々に発生する困難に立ち向かうが……。

    果たして無事に火星にたどり着けるのか?が全体の筋のはずだが、宇宙に出て新たな意識に覚醒……することもなく、結局これ人権がテーマなの?と思うほど、宇宙飛行士どうしでの醜い争いが発生する。地上...続きを読む
  • 宇宙【そら】へ 下
    ヒューゴー賞/ネビュラ賞/ローカス賞。宇宙飛行士を目指す女性科学者・パイロットの姿を描いた歴史改変SF。

    ハードSFの難解さはなく、サイエンス部分があまり理解できなくても人間ドラマとして楽しめる本作。
    後半に入り、自らの弱点との戦いや宿敵パーカーとの対立が深化し、宇宙飛行士への思いがさらに強まって...続きを読む
  • 宇宙【そら】へ 下
    下巻は、女性宇宙飛行士の誕生如何に目的が集約され、地球規模で宇宙に移民する意識が薄らいでいる

    他作品と連作になっているとのことなので、主人公エルマの過去を振り返る作品という位置付けとして捉えている
  • 宇宙【そら】へ 上
    太平洋戦争終結後間もない1952年、アメリカワシントン近海に巨大隕石が落下、辛くも生き延びた主人公 天才数学者 元米軍パイロット“エルマ“と、その良き伴侶 ロケット工学者の夫”ナサニエル“は、環境の激変により海が沸騰、人が住めない惑星となる地球を計算予測し、ロケット開発、宇宙移住計画を邁進する歴史改...続きを読む
  • 炎と血 II
    1巻の征服王もジェヘアリーズもいい人扱いだし、レッドウエディングとラムジーより酷いことはないと思い込んで読んでたら、まったくそんなことなくて、さすがターガリエン家。ひどい。

    双竜の舞踏後はヴェラリオン家が結構活躍してて、鉄諸島のその後も気になる。

    エッグでも生き残ってたプリンスの本篇でも、これで...続きを読む
  • 炎と血 I
    House of the Dragonの原作だけど、この本自体は歴史学者(大学匠:アーチメイスター)が書いてGRRMが訳した(体裁の)ウェスタロスの歴史書(the World of Ice and Fire)(のターガリエン朝部分)だから「伝聞」や「残された記録」での構成で、真実かどうかはわからない...続きを読む
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 上
    映画の前編を観て気になり読む。
    明快なストーリー進行でとてもよい。
    だけど単純なわけじゃない。
    SFって、昔の作品でも本当に楽しめる。
  • ジュラシック・パーク(上)
    恐竜映画の原作でしょ、と侮るなかれ。
    映画もとても良く作られた作品だと思うが、原作は遥かに面白い。
    あまりにも面白いので、ページをめくる手が止まらないのだが、この作品を書くための情報収集・研究に費やされたであろう著者の労力を考えると、こんなに早く読み終わったら申し訳ない、と思うほどだった。
  • ハイペリオン(上)
    長門有希が読んでたやつ。枠物語の古典『カンタベリー物語』風の体裁をとっているが、中身は極めて濃厚なSF。

    28世紀の宇宙時代、巡礼という名目で7人の男女が旅をしながらそれぞれの物語を語っていく。この説明だけ見ると未来版もしくはSF版『カンタベリー物語』的なものを想像してしまう。そういった趣きもある...続きを読む
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 中
    中巻は上巻より読みやすく、ぐいぐいとDUNEの世界に溺れる。
    フレメンの儀式や文化が興味深い。

    下巻が楽しみ!
  • ジュラシック・パーク(上)
    映画、小説ともに秀作。とにかく琥珀の中の蚊の血液から採ったDNAで恐竜を復活させるという発想が素晴らしすぎる。
  • 火星へ 下
    ニーニャに搭乗するクルーである航計士のエルマと医師であるカーミラはピンタへ乗り移った。ピンタでは大腸菌が繁殖して全乗務員が汚染されたのだ。無重力中で水滴が中を舞う。それも吐瀉物の…。ジェンダー問題や人種的な差別の問題も絡めながら遠い火星に行く。その道中の事故や諍い、また技術的な操作など、読んでいてハ...続きを読む