酒井昭伸のレビュー一覧

  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 上
    「DUNE 砂の惑星〔新訳版〕」(フランク・ハーバート : 酒井昭伸 訳)〔上〕〔中〕〔下〕を読んだ。
    ハヤカワ文庫さん、新訳版を出すのであれば、新作映画特需の為でなく、「砂漠の救世主」「砂丘の子供たち」までは続けて出して欲しい。
    矢野徹版を何度も何度も繰り返し読んだファンとしてのお願い。
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 中
    いよいよ砂漠の冒険が始まる。最初は惑星アラキスという未知に溢れた惑星に翻弄されながらも果てしない砂漠を突き進んでいく。道中でさまざまな自然の猛威に襲われつつも、フレメンと交流し、ベネゲセリットの力についての知識も深められていく。哲学的かつ言い表せない不思議な雰囲気を醸し出すSF。とにかく魅力的な物語...続きを読む
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 上
    主人公のポール・アトレイデスは、機械をも余裕で凌駕する知能があって、剣技の才もあるという文武両道の極み。さらに伝説の能力の持ち主の可能性もある。完璧な設定だ。厨二心がくすぐられる。この物語の真価がそこにあるわけではないけど、既に最高。

    そしてまだ上巻なのにめちゃくちゃ面白い。政治・経済、人間関係、...続きを読む
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 上
    SF好きなら避けては通れぬ砂漠の惑星。ヴィルヌーヴ監督の映画が公開される前にと読み始めた。惑星の覇権を巡るスケールの壮大さ、また宗教的・精神的で重厚な世界観に惹き込まれる。遥か未来の物語だが、PCやAIが禁止・拒絶された世界で、メンタートと呼ばれる演算能力を訓練した者が指導者を補佐する。皇帝の意によ...続きを読む
  • 都市と星(新訳版)
    銀河宇宙に進出した人類はその後滅びの道をたどり、地球にただひとつ自己完結型のユートピア都市を建設してその殻に閉じこもった。十億年の停滞を経た後、未知への探究心をおさえられない一人の若者が、ついに外の世界への扉を開く。
    冒頭からVRゲーム?が出てきて面食らった。唯一都市の設定が面白く、人間のデジタル化...続きを読む
  • アンドロメダ病原体-変異- 下
    SF。下巻。前作未読。
    上巻の展開や、読む前のパンデミックものというイメージとは全く違った作品でした。
    非常にスケールの大きな内容で、良い意味で予想外。
    個人的には、上巻よりも下巻の方が、格段に面白いと感じた。
    ストーリー的にも、ビジュアル的にも、映像化向きの作品のように思う。
  • ハイペリオン(上)
    20代中盤に夏休みで3週間ほどローマを中心としたイタリア旅行に行けることになり、その時ちょうど読みはじめていたハイペリオンをシリーズまるごと詰め込んでいった。
    難解だし繋がりもわからぬままだし、きっと旅行中には読み終わるまいと思っていたのだけど、あまりの面白さに最初の10日で読み終わってしまい、その...続きを読む
  • 炎と血 II
    Ⅰではドラゴン無双なところがあったターガリアンだけどターガリアンの中で争いが起こった為にドラゴン同士の戦いに…。映像化されるとドラゴンが傷付くシーンで絶対しんどくなるなと思いながらも大迫力のシーンになることは必須なので楽しみでもある。ただゲースロでもドラゴン贔屓だったのでやはりしんどい。
    この本を読...続きを読む
  • 炎と血 I
    ドラマ化予定のHouse of Dragonの原作であり好きな俳優がかなり大事な役を貰ったのもあって読むことに。ウェスタロスに降り立ったターガリアン一族の歴史書風小説。あの世界の歴史書を原作者であるマーティンが翻訳した形。多くはジェへアリーズ一世とその王妃アリサンの記録。初夜権を廃止したアリサンのシ...続きを読む
  • 宇宙【そら】へ 下
    訳者が書いてるけど歴史改変SFでパンチカードパンク?というジャンルらしい。
    ハードSFとかファンタジーとかは全くない。
    現実的な問題に向き合いながら宇宙を目指していく話だけど、こんなに要素を詰め込みながらも冗長にもならずまとめ上げてるのは結構凄いなと思いました。
    個人的には最後めちゃくちゃかっこいい...続きを読む
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 中
    上巻である程度世界観を掴めたので、物語がすらすら入ってきて、またものすごく面白い群像劇なので一気読み
    映画楽しみです
  • 炎と血 I
    新刊情報を追っていられなくなっていたので、アプリの発売な通知で始めて知って、ポチッと注文できた。
    発売日より早く通知してくれれば予約ができたのにー
    早く本を手にしたいよ、読みたいよー

    面白いけど
    こーゆーのは本編が完結してからにして!
  • 宇宙【そら】へ 下
    なるほど~。こういうお話だったのですね。
    隕石の墜落から始まるので、パニック小説系のお話かと思ったら、歴史改変ものの女性宇宙飛行士誕生物語でした。

    この『宇宙へ』は著者の『レディ・アストロノーツ』の前日譚ということで、これからこのシリーズがどんどん発刊されていくのでしょ。

    本書の内容としては非常...続きを読む
  • 宇宙【そら】へ 上
    歴史改変もののSF。
    もし1950年代に巨大隕石が地球に落下し、アメリカの東海岸が全滅したら・・・というお話。

    1950年代というと、米ソが宇宙競争をしている状況であるが、本書ではまだアポロ計画にのっとった月への到達がなさ得れていないという状況である。

    本書では、元女性パイロットの天才数学者の女...続きを読む
  • 宇宙【そら】へ 上
    舞台は1950年代のアメリカ。地球に大型隕石が衝突したことにより将来的に大幅な気候変動が起こることが分かり、第二次大戦に従軍した元パイロットであり天才的な数学者でもある女性・エルマとその夫であるナサニエルは人類の生き残りをかけた宇宙開発に奮闘する…という歴史改変SF。

    性差別や人種差別が顕著だった...続きを読む
  • 宇宙【そら】へ 下
    隕石落下から4年が経過し、宇宙開発が一気に進展する中、主人公エルマは「レディ・アストロノート」として子供向けの科学番組に出演し、多くの子ども(特に女の子)に宇宙飛行士になるという夢を与えつつ、自身も女性宇宙飛行士を目指す。

    上巻で強調されていた地球環境の激変という背景が薄くなり、宇宙進出に焦点が当...続きを読む
  • 宇宙【そら】へ 上
    シンプルで素朴なSFだからこそ面白くて、考えさせる事も多い。

    隕石の衝突と人類滅亡という、オールドファッションな題材を、1950年代というオールドファッションドな舞台で語られる。

    科学は未だ素朴であって、大量生産・大量消費というway of life の時代。

    科学はまだ手の届く範囲にあって、...続きを読む
  • タンジェント
    20世紀SF(80年代)にも掲載された『姉妹たち』と表題作の『タンジェント』が大変気に入りました。『タンジェント』の、音楽を媒介に4次元人が3次元に気付いて・・・という展開には驚かされました。
  • アンドロメダ病原体-変異- 上
    続編、しかも第三者による作品が前作を凌駕するという稀有な例。第一作が生物学の実験室の中で展開されたスリラーとすれば、本作はロボット工学と宇宙科学を駆使したスケールの大きな冒険サスペンスに昇華している。
  • アンドロメダ病原体-変異- 下
    こないだ読んだ『アンドロメダ病原体』の続編。ダニエル・H・ウィルソンがマイクル・クライトンの遺族の承認を得て書きました。コロナの流行に乗って書かれたのではなく、アメリカでは2019年の11月出版、日本語訳は2020年5月出版です。
    最初から最後まで予想外の展開の連続。SFって本当に楽しいなあと思える...続きを読む