瀧羽麻子のレビュー一覧

  • うちのレシピ(新潮文庫)
    食べものをめぐるわたしたちの物語。

    フランス家庭料理のレストラン・ファミーユで働く啓太と、看板娘の真衣。2人の家族の顔合わせの日、啓太の母・美奈子は現れなかった。バリバリと働く美奈子を父・雪生は庇う。真衣の父・正造は不機嫌を隠さないが母・芳江は穏やかだ。主人公と時間が代わりながら綴られる温かな連作...続きを読む
  • 東家の四兄弟
    著者は、どんどん成長する感じ。
    世界が広がっていくのを感じる。
    初期の頃の京大もの?も青春賛歌のようで
    良かったけれど・・・
    今は、家族にシフトしたのかな。
    こちらも年齢を重ねているので、読んでいて楽しい。

    男四兄弟の話。
    四姉妹は、「若草物語」を筆頭に「細雪」、
    オマージュ作品だってある。
    でも...続きを読む
  • 東家の四兄弟
    兄弟の展示会かというぐらい、
    それぞれの特徴が書き分けられている。
    基本、皆良い人なんだろうけど、
    どの人も面倒くさそうなところが笑える。
  • たまねぎとはちみつ
    前半は典型的な児童書って感じだったのに、
    後半、微妙な方向に…
    まあ、人生色々あるけど、
    最後まで子ども側の話でも良かったと思う。
  • 虹にすわる
    そんな心の葛藤あるよね〜って思える
    登場人物がみんな優しい
    きっと作者が優しい
    全体的にほっこりできる
  • うちのレシピ(新潮文庫)
    かなり読みやすい。すぐ読める。家族関係で悩んでる時ならグッとくるかも。
    いくら仕事だからって両家顔合わせを連絡も無くキャンセルする母親はどうかと思う。後日謝りに行ったとはいえ良い感じの話にできるものなのか。忙しい社会人になったら見方も変わるのか。
  • はれのち、ブーケ
    最初は「それ程のめり込まないかな」と思いながら読んでいました。でも、読み進めるうちに、それぞれの人物が抱く想いに惹き込まれていきました。
    ふんわりと優しい読後感。

    ただ、文庫の解説の一言に違和感がありました。
    「章太郎の将来を変えてしまった」
    子どもを授かり、環境や将来設計に変更が生じるのは当然の...続きを読む
  • 東家の四兄弟
    占い師を父に持つ、男ばかりの4兄弟の物語。

    占い師の父は、無理強いすることのない穏やかな雰囲気を持つ。
    母は、保険会社に勤め潔くさっぱりとした性格。
    バランスが良く仲の良い両親とともに暮らしているのは、次男で占い師の真次郎、三男の会社員の優三郎、四男の大学生の恭四郎である。
    研究者である長男の朔太...続きを読む
  • うちのレシピ(新潮文庫)
    二つの家族の一人一人の視点で過去、現在、未来が描かれている。この構造は凄く読みやすかったし登場人物全員の過去現在未来を追うことができた。

    なにか特別な事があるわけでもなく(家族にとっては特別はある)でもそんな日常がほのぼのと描かれている感じ。

    自分の身内が相手の家族とこれからどうやって関わってい...続きを読む
  • 黒い結婚 白い結婚
    様々な作家による「結婚」についてのお話。
    白い結婚側は素敵な結婚で、黒い結婚は不幸な結婚だった。
    特に黒い結婚の方で、似た話があってゾッとした。入り口は気づかないところにあるもんだ。
    白い結婚の方の初恋のバンドマンの話はこんなカップルもありだよなと思わせてくれる、幸せなお話だった、
  • うさぎパン
     高校生の淡い恋とちょっとのファンタジーと少しのどんでん返し。難しい家庭環境にあっても、暗くない素敵なキャラの人達に癒される。
     読んで ほっこりする。良かった。
     もうひとつの短編「はちみつ」は「うさぎパン」のスピンオフ。これもいい。
  • 博士の長靴
    戦後から現代まで視点を変えつつ家族の話が描かれている。
    綿々と続いていく感じがなんだかいい。
    博士の長靴は愛なんだなぁ。。。
  • ありえないほどうるさいオルゴール店
    素敵な音色を奏でるオルゴールが、大切な人とのつながりを思い出させてくれるお話。「必ずしも、音楽そのものに思い入れがあるとは限りません。人生の大事な場面でたまたま流れていた曲が、意外に長く心に残ることもある。」というセリフの通り、音楽は大切な思い出を呼び起こしてくれるものだと感じました。
  • うちのレシピ(新潮文庫)
    結婚の約束をしている啓太と真衣。
    両親が小さなレストランを営む家庭に育った真衣と、その店にコックの卵として働いている啓太。
    両家の初顔合わせの席に、バリバリのキャリアウーマンとして働いている啓太の母が現れなかったというところから物語は始まります。

    家族って、はた目にはわからないけれど、父と母と子そ...続きを読む
  • あなたのご希望の条件は
    転職エージェントで働く主人公”香澄”。転職の相談に乗るうち、自分の人生を見つめ直す。長編小説。

    転職を希望する理由や、会社に求める事、何にやりがいを感じるか、譲れない部分が十人十色で興味深かったです。自分だったらどうだろうと考えながら読みました。

    失敗だと思っていた事が、実はいい影響を与えていた...続きを読む
  • あなたのご希望の条件は
    転職エージェントって
    こんな感じのお仕事なんだなぁって思いながら
    楽しんで読めました。
    主人公にはあまり感情移入しなかったけれど
    転職活動をする人たちの迷いや悩み、
    そして歩き出す姿が良かったです。
  • うさぎパン
    可愛くて、温かくて、優しいお話でした。
    表紙の可愛さに惹かれて思わず衝動買いしちゃった本ですが
    お話も義母や友達、家庭教師の美和ちゃん
    それから、富田くん主人公の優子ちゃん
    みんなに癒され大好きなお話になりました。
    うさぎパンも想像するだけで愛らしい
    温かな美味しそうなパンで私もアトリエのパンを食べ...続きを読む
  • 左京区七夕通東入ル
    前に読んでから、だいぶ間が空いてしまったので、恋月橋を読む前に再読。
    あの辺りに住んでたから、それだけで評価も上がるけど、その懐かしさを出汁にしながら、花とたっちゃん、山根と安藤の物語を楽しんだ。
  • 左京区恋月橋渡ル
    東入から、内にエネルギーを溜め込んだもどかしさを感じさせていた山根の物語。姫の登場でどうなる山根。懐かしさと共に山根の物語、周りの面々との日常を楽しみました。
  • あなたのご希望の条件は
    転職アドバイザー会社の話。
    転職する理由ややり方も人それぞれだなと思った。
    主軸の主人公の元夫の不倫の話をもう少し掘り下げて欲しかった。
    スナダックに入って退社した一ノ瀬さんは前向きな退職でよかった。