うちのレシピ(新潮文庫)

うちのレシピ(新潮文庫)

649円 (税込)

3pt

チョコレートケーキ、すきやき、ミートソース。その味は、きっと生涯忘れない。小さなレストランを営む両親のもとに生まれた真衣。会社を辞めて店に入った啓太。ふたりの結婚は、頑固一徹の料理人と仕事命の敏腕ビジネスウーマンを結びつけた。当然そこには摩擦も起こって。私たちは、恋や仕事や子育てに日々悩みながらも、あたたかな食事に癒される。美味しさという魔法に満ちた6つの物語。(解説・瀧井朝世)

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うちのレシピ(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年02月04日

    読み終わったあと、「面白かったー!」と思わず声が出ました。
    2つの家族が登場するのですが、1人ひとりが主人公。家族のつながりと美味しいごはんを楽しむことができます。全エピソード好きなのですが、特に「花婿のおにぎり」がウルっときました。それぞれいろんな想いを抱えて、精一杯生きているんだなあと思います...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月15日

    いやあ面白かった本当に面白かった。それぞれの6人の山あり谷ありの話を上手いこと振り分けて書いてます。どんな風に書いても面白い筈です。出だしの真衣と後から出てくる、特に最後の真衣が印象が全然違うから、同じ場面で何を考えているのかも斬新なんだが。時間軸がずれてるのも斬新な、そして物語に幅が広がる。正造さ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年03月05日

    『煮こみ料理はなんでもそうだけど、時間をかけなきゃおいしくならないの。じっくり、じわじわ火を入れて、食べ頃になる』。

    寒い季節に『煮込み料理』は定番です。芯まで味の染みたホクホクした料理を食べる瞬間は、自身の心までホッコリしそうなそんな思いに囚われることだってあると思います。しかし、

    『だけど...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年02月27日

    2つの家族の一人一人にスポットライトをあてた物語6編。
    それぞれ思い出の料理が出てくる。
    温か~く、あったか~く、あったか~い。
    なんだか、良いな~と読後、思っていました。

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    Posted by ブクログ 2021年12月27日

    料理が出てくる小説が好き。
    でもこの小説は、料理によって問題が解決されるという類いのものではなく、料理はあくまでも脇役なのがまたいい。(解説にも書かれてたけど)

    きっと現実でも、バリバリ仕事ができる人も子どもや家族に恵まれてる人も、何かしらの悩みや負い目、後悔を抱えてるのかもしれないなーと思いまし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年12月05日

    ふたつの家族を結びつけたのは、
    「ご飯の力」だった。

    どちらの家族も、何かを抱えながら
    少し葛藤しながら、
    料理を通じて暖かくなっていく。

    家族の各人物の目線を通して物語が展開されるので、
    見方が変わるというか。

    どんな問題を抱えていても、
    まずはみんなで美味しいご飯を食べよう。
    みんなでご飯...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年10月25日

    二つの家族の一人一人の視点で過去、現在、未来が描かれている。この構造は凄く読みやすかったし登場人物全員の過去現在未来を追うことができた。

    なにか特別な事があるわけでもなく(家族にとっては特別はある)でもそんな日常がほのぼのと描かれている感じ。

    自分の身内が相手の家族とこれからどうやって関わってい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月18日

    結婚の約束をしている啓太と真衣。
    両親が小さなレストランを営む家庭に育った真衣と、その店にコックの卵として働いている啓太。
    両家の初顔合わせの席に、バリバリのキャリアウーマンとして働いている啓太の母が現れなかったというところから物語は始まります。

    家族って、はた目にはわからないけれど、父と母と子そ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月29日

     多分、20世紀までの小説読者と違って、今世紀の読書好きが幸せなのは、こんな風に柔らかで読むことが愉しい作品をごく普通のこととして感じられることだ。
     ありそうでありえない話ではあるが、だからこそ手にする価値がある。

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    Posted by ブクログ 2023年06月30日

    温かみのある物語。読みやすさも◎。
    大きなインパクトや印象に残るクセみたいなのは無いけど、外面とは異なるそれぞれの内側がうっすらと浮かび上がり、でも同じ向きへと時間をかけてゆっくりじんわりまとまって…家族を育む素敵なレシピ。

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