瀧羽麻子のレビュー一覧

  • 株式会社ネバーラ北関東支社
    仕事で特に疲れた時など何度も読み返し、その度にほっこりする。「どんな人にも人生が手に負えなくなるときはある」は何年経ってもそんな時はあるけど、だからといってその先悪いことばかりじゃないと心に染みる。他の作品も読みたい。
  • うさぎパン
    うさぎパン
    青春の甘酸っぱさも、家族の温かさも
    感じられる物語でした
    個人的にパンが好きなので感情移入しやすかった

    はちみつ
    周りの人に支えられながら失恋から立ち直る物語
    昔の自分もこんなだったなと思いながら読みました笑

    両作とも、温かい気持ちになりたいときに
    読みたい話でした☺️
  • あなたのご希望の条件は
    転職エージェントを何度か利用したことがあるので、どういった働き方や悩みなどがあるのか興味があったので少しでも理解できてよかった。
    実際はこんなスムーズではないと思うけど、
    自分の対応した会員さんが新しい職場で頑張っていて満足していてくれたら、やりがいがあるだろうなぁと思った。
    一ノ瀬さんも最初に比べ...続きを読む
  • 博士の長靴
    瀧羽さんのお話はいつも、全編通して、あったかさが伝わってくるところが嬉しいです

    天気に夢中な博士が、すーっと静かに素敵なプレゼントを差し出す感じが好き
    それは物だったり、言葉だったり、姿勢だったり…
    決して押し付けがましくない
    期待で重くなってない

    それはプレゼントだったのか?
    博士は、意図して...続きを読む
  • ぱりぱり
    読後じわじわ沁みてくる。

    詩を書いて表現するすみれ本人は、喋る言葉は少ない。
    それだけにすみれの見てる世界はどんなだろう。
    すみれはいったいどんな詩を書いているのだろう。
    想像するだけで楽しい。

    人は生きているだけで知らず知らずに影響しあっているのだなぁ。
    まるでタペストリーのように人々が影響し...続きを読む
  • ありえないほどうるさいオルゴール店
    人の心の中の音楽がきこえるオルゴール店主のお話。
    小樽を思わせる北の観光地にある。小学生の女の子がピアノとどう向き合いたいのか、という問いに2つの選択肢をオルゴールの形で提示するのは素適。
    すごく幸せな話ばかり。最後がいつも良い。中学受験に出そう。
  • 虹にすわる
    徳井と魚住の信頼関係だったり、菜摘とのいい感じの距離感だったり、胡桃も含めた4人の絶妙な雰囲気。ちょっとした事件は起こるけれども、それでも一貫して後ろに流れている穏やかな空気が好き。
    区切りの椅子のマークが一つだけ謎の形になって、これも椅子なのか?と思ったら、胡桃の「ヤツメウナギ」だったみたい。後ろ...続きを読む
  • 左京区七夕通東入ル
    こんな大学生になりたいな〜って憧れを抱きながら中学生の頃から何回も読み返してきた本。
    不器用なたっくんからのたまにくるキュンが最高です
  • あなたのご希望の条件は
    転職エージェントの仕組みがわかって、面白かった。先日IT婚活の話を読んで、その時にIT転職ならいいけど…というくだりがあったので、興味深く読んだ。ソフィアの受け答えが面白く、私も相談してみたいと思った。

    香澄の離婚に至る流れが可哀想だった。早くなっただけで、いずれ優しい旦那さんが浮気をしているのが...続きを読む
  • 博士の長靴
    気象学を専門とする博士の4世代の物語。
    連作短編で話は紡がれていく家族の物語。
    博士の視点で物語は語られない。
    文章からこの人が博士とつながりがある人?と思いながら読んだ。
    家族から見れば変人と思われがちな博士だけれど、博士の気配や優しさのようなものが小説の中に流れている気がした。
  • うちのレシピ(新潮文庫)
    『煮こみ料理はなんでもそうだけど、時間をかけなきゃおいしくならないの。じっくり、じわじわ火を入れて、食べ頃になる』。

    寒い季節に『煮込み料理』は定番です。芯まで味の染みたホクホクした料理を食べる瞬間は、自身の心までホッコリしそうなそんな思いに囚われることだってあると思います。しかし、

    『だけど...続きを読む
  • うちのレシピ(新潮文庫)
    2つの家族の一人一人にスポットライトをあてた物語6編。
    それぞれ思い出の料理が出てくる。
    温か~く、あったか~く、あったか~い。
    なんだか、良いな~と読後、思っていました。
  • うちのレシピ(新潮文庫)
    料理が出てくる小説が好き。
    でもこの小説は、料理によって問題が解決されるという類いのものではなく、料理はあくまでも脇役なのがまたいい。(解説にも書かれてたけど)

    きっと現実でも、バリバリ仕事ができる人も子どもや家族に恵まれてる人も、何かしらの悩みや負い目、後悔を抱えてるのかもしれないなーと思いまし...続きを読む
  • うちのレシピ(新潮文庫)
    ふたつの家族を結びつけたのは、
    「ご飯の力」だった。

    どちらの家族も、何かを抱えながら
    少し葛藤しながら、
    料理を通じて暖かくなっていく。

    家族の各人物の目線を通して物語が展開されるので、
    見方が変わるというか。

    どんな問題を抱えていても、
    まずはみんなで美味しいご飯を食べよう。
    みんなでご飯...続きを読む
  • うさぎパン

    パンはやっぱり、しあわせの味

    パンにまつわるショートムービーのような作品でした。パンの焼きたての香りを思い出しながら読みました。登場人物は自然体で、どこにもいそうなひとたちですが、それぞれの人生があり、葛藤もあります。それを、見事にパンが結びつけてくれます。素敵な作品でした。
  • 左京区七夕通東入ル
    自分の大学時代を改めて思い出しました。あることに熱中するあまり恋人と別れたこと、友人と好きなだけ時間を気にせず色んなところへ出掛けたことなど。

    物事を並行して進めるのは難しいこと!と気づいたのは大学時代でした。たった4年間だったけど、内容は濃すぎて、今でも思いを馳せます。勉強も遊びも、もっとやって...続きを読む
  • 左京区七夕通東入ル
    『京都』というとどんなイメージが思い浮かぶでしょうか?

    せっかくなので全国47都道府県で『京都』が一位を占めるものを見てみましょう。まずは、”国宝の建造物数”です。これはどう考えてもそうでしょう。”金閣”、”銀閣”にはじまって、”清水寺”とか誰でも知っている建造物が目白押しです。次は、...続きを読む
  • たまねぎとはちみつ
    とても読みやすかった。あらゆる人が様々な問題を抱えて生きているのだなぁと思った。おじさんは長谷川の悩みを解決してあげた一方で、長谷川と俊太はおじさんの娘に会いたいという願いを叶えてあげておじさんと杉本さんがあったときには感動した。また、クルピの笛が違うところから聞こえてきたのは、おじさんが吹いていた...続きを読む
  • ぱりぱり

    うさぎパンを先に読んでいて、この本気になるなぁと迷っていたら同じ作者さんで即お迎えしました。
    読んでいる途中は正直、うさぎパンの方が面白いなぁと思ってしまったのですが最後の章と解説でやられました。好きな本です。
    菫の感覚、0にしたくないなぁ。
    解説でやられるなんて…びっくりした。

  • 左京区七夕通東入ル
    かわいいお話だった。
    ふと落ちちゃう恋は本当にかわいい。
    中高生が読んだら京大目指したくなるかもしれない笑。
    万城目先生作品といい、今作といい京大出身作家さんの京都、というかほぼ京大?の描き方に愛を感じてしまう。知っている場所だから思い浮かべ易いというのも大きな要因だと思うけど、見える風景が楽しい。...続きを読む