瀧羽麻子のレビュー一覧

  • ありえないほどうるさいオルゴール店
    音とか匂いって自分の頭の中にあっても人に伝えられないのがもどかしいなといつも思うけど、伝えられなくてもわたしの中にはあるし、うまく思い出したり言語化したりはできなくても、またその音を聞いたり匂いを嗅いだりすれば今まで忘れてたのが嘘かのように記憶が鮮明に蘇る。そういう経験を思い出す本だった。
  • 失恋天国
    失恋した人のための学校、授業。設定が面白くて、最初はこんな学校あったら今の時代怪しまれるよなあと思いつつ読んでいくとこんな学校入りたい!楽しそう!って思いながら読みました。失恋した雛子の1年間の物語。寮生活を送るにあたって、全然違うタイプの友達ができるのも羨ましかった。 雛子の性格が自分に似ていて、...続きを読む
  • ありえないほどうるさいオルゴール店
    「若い恋人たちに負けず劣らずぴったりとくっついているのは、愛情のしるしというよりは、足もとの安全を確保するためだろう。いや、互いの安全を慮っていることこそが、愛情なのかもしれない。」

    「誰もが一位になれるわけじゃない。ここはそういう世界だから。でも、一位のなるためだけに弾くわけでもないのよ。」
  • ひこぼしをみあげて
    クラスメイトに誘われて天文部に入部した千春は、部内の雰囲気は悪くないが、知識の差で若干居心地の悪い思いをしていた。だが、徐々にそれも解消され、天文部の活動がとても楽しくなり…

    児童書なので舞台が中学生って点が可愛らしかったです。
    千春と先輩の二階堂との淡い恋が実るかと思っていましたが、ラストまさか...続きを読む
  • うさぎパン
    ☆4

    今年の干支ということもあり、新年に読みたかった作品です。
    私もパンが大好きなので、新しいパン屋さんや普段は行かない街でパン屋さんを見掛けると思わず入ってしまいます。パンってとても魅力的ですよね(*´˘`*)
    作中に美味しそうなパンがたくさん出てくるので、パンを用意して読み始めると更に楽しめる...続きを読む
  • ひこぼしをみあげて
    引っ込み思案の千春。
    中学入学後、新しい友人の誘いで天文部に入部。
    その一年間の物語。

    もう半世紀近く前のことだけれど・・・
    同じ小学校出身の子が少なくて、さらに、さして仲良くもなく・・・
    その心細さ。いまだに思い出すと胸がきゅっとなるような。
    もしも、わたしに天文部があったらな・・・

    瀧羽麻子...続きを読む
  • あなたのご希望の条件は
    私自身は転職経験がないけれど、前向きな転職はいいなあと思った。
    人と人のマッチングを仕事にするのは楽しそう。
  • ひこぼしをみあげて
    児童書。
    友達に誘われて、さほど興味がないのに入った天文部。
    なんとなく居心地の悪さを感じていた千春だが、だんだん星の面白さに気付いたり、仲間との絆を深めていく。
    その様子が中学生らしい初々しさで良い。

  • ひこぼしをみあげて
    天体と恋愛、そして失恋。天文部に入った少女千春の青春物語。
    小学生でも読みやすそうな本。恋愛だけでなく星についても詳しく描かれていたため、興味深かった。
  • あなたのご希望の条件は
    昨夜は双子座流星群を見た!
    流れ星を見たのは人生で2回目くらい。
    深い深い濃紺の空をじーっと、ぼーっと見るのは集中力とゆるりだらりが混ざって、考えごとしたり頭が空っぽになったりして、なかなかよかった。
    そして、流れ星は空の色に映えてきれいだった!

    主人公の香澄や友人栄子が森へハイキングし、頭と心を...続きを読む
  • あなたのご希望の条件は
    転職したいと昨年から考えていて、実際に何回か面接に行ったりしていたので、興味深いテーマで手に取りました。
    読み終わって素直に、私は転職の仕方を知らなかったな。自分のことをちゃんと理解してアピールできていなかったな…と反省。
    なんの取り柄もないパート歴の長くなった私にもエージェントがつけば成長できるの...続きを読む
  • うちのレシピ(新潮文庫)
    洋食屋さんを舞台にした6話からなる連作短編集。
    やっぱり食べ物の本が面白くて好きだなと思わせてくれる1冊。花婿のおにぎりのお話が好き。
  • あなたのご希望の条件は
    つい最近転職をしたので、とてもリアルに感じました。転職エージェント側の気持ちを知ることができて面白かったです。
  • 虹にすわる
    瀧羽さんの文章はいつも温もりがあって、心が和みます。

    東京から小さな海辺の町にある実家に戻って、じいちゃんの修理屋の仕事を手伝っている徳井のもとに、大学の後輩の魚住が訪ねてくる。
    いつか椅子の工房をやろうという大学時代の夢を覚えていた魚住は、徳井家の納屋を改造して、作業場を作ってしまった。

    デザ...続きを読む
  • ありえないほどうるさいオルゴール店
    7つの優しい物語。
    オルゴールから聴こえるのはどんな音楽なのか。それを聴いてどう感じるのか。このお店でそのオルゴールに出会えた人達に起こる出来事。
    温かな気持ちで読み終えました。
  • 株式会社ネバーラ北関東支社
    うさぎパンに続き瀧羽さんの本を連続で読みました。
    いつもなら、同じ作者の本は続けて読むことは少ないのですが、瀧羽さんの文章が好きになってすぐ読みました。

    結果、ネバーラもとても好きな文章でした。
    うさぎパン同様、小説だと分かっていても、実在しているように感じるくらい、登場人物の描写が細かくてイメー...続きを読む
  • うさぎパン
    ゆうこの日常を美味しいパンと一緒に穏やかに楽しむ本かと思っていたら!!
    途中のスパイスに えっ?! と声が出てしまった

    私もパンが好きなので、アトリエに行ってみたいと思いました
  • いろは匂へど
    読み返すのは4回目。
    大きな波風がなく穏やかな物語で、舞台となる京都の町並みや染め物の描写が魅力的。
    何かに影響を受けることを「染まる」と表現する日本語の美しさを、読んでいて再発見したような気持ちになる。
  • ハローサヨコ、きみの技術に敬服するよ
    主人公で高校一年生の誠は、幼なじみの小夜子と二人で個人的なネット関連の問題を解決しています。誠が依頼を受け、小夜子がパソコンの能力を駆使して実作業を行っています。学校の裏サイトへの悪意ある書き込みを誰が書いたか突きとめたり、誤って送信したみられたくないメールを削除したりしています。ただ、誠は次第に自...続きを読む
  • もどかしいほど静かなオルゴール店
    その人の心の中に流れている音楽を聴きとって、オルゴールを作ってくれるお店が、南の島でNew Openしていました。
    悩みや迷いを抱えている人の背中をそっと押してくれる音楽。それで全てが解決するわけではもちろんないけれど、一歩踏み出す勇気をくれる。 そういうものを求めている人ってきっと多くて、老若男女...続きを読む