河合祥一郎のレビュー一覧

  • アーサーと金いろのつな
    手にとった瞬間、「これは好きな類かも!」イラストに惹き込まれる。絵本というよりグラフィックノベルのように、しっかり読み込めそうな作品。
    でも実際に読んでみると、話の流れは、なんだかフワッとしているような。。そんな簡単に事が進むのか⁈もう少し派手に冒険しておくれよーと思った。
    登場するキャラクターの表...続きを読む
  • 人間のしがらみ(上)
     モームは短編という先入観があって長編は敬遠してきたのだが、そろそろ読んでおきたいと思い、代表作「人間のしがらみ」(これまでは「人間の絆」というタイトルが多かったが)を読むことにした。

     冒頭、まだ幼いフィリップ(本作の主人公)を慈愛の目で見守る病床の母、それが親子の最後の別れとなってしまう。とて...続きを読む
  • 新訳 オセロー
    白人社会の中で、黒人でありながら中年まで結婚もせず邁進し、将軍の地位までのぼりつめた男をどう見るか。劇中では紳士的な言動をし、名誉を重んじる様子が描かれている。明言されてはいないが、女性に不慣れであっても、まあよいだろう。

    ひそかにいだいていたコンプレックスによって虚言を信じ、ありもしない妻の不貞...続きを読む
  • 新訳 リチャード三世
    人が多いし呼ばれ方が変わったりするしで、相関図にパラパラ戻りながらでもついていくのがかなり大変
    注釈がけっこう詳しい。
    さすがに原著に戻る気にはならないけど、言葉遊びが多いようなので英語だとさらに楽しめるのだろうなとおもう。
  • ロミオとジュリエット


    ロミオ
    どうしてあなたはロミオなの
    モンタギュー家と縁を切り、その名を捨てて
    それが無理ならばせめて私を愛して

    名前がなんだと言うの
    あの美しい薔薇の花が他の名前で呼ばれようと芳しい香りは変わらない
    あなたの名がロミオでなくても
    あなたの素晴らしさは何も変わらない

    動けば肘の当たるような人の...続きを読む
  • 新訳 ナルニア国物語3 夜明けのむこう号の航海
    船の絵に吸い込まれて再びのナルニアへ。今回は行方不明の人々を探す旅に同行して道中不思議な島に降り立つ。途中ドラゴンになってしまった生意気なユースタス、強制的に性格が丸くさせられます。暗闇の島に自分が行ったらと想像するだけで今まで見た悪夢を思い出してホラーより断然怖くなりました。次回以降はルーシーとユ...続きを読む
  • ポー傑作選2 怪奇ミステリー編 モルグ街の殺人
    ミステリーの原点とも言えるポーの作品。
    これはあまりに斬新すぎる犯人…!古い作品なので正直期待は薄めだったけど、180年も前のミステリーに度肝を抜かれるとは。。
    人為的なトリックも好きだけど、期せずしてこうなった、みたいな謎解きも好物です。
  • 不思議の国のアリス
    ディズニーでお馴染みの『不思議の国のアリス』。
    原作は楽しい言葉遊びが、いっぱい!

    これ翻訳するの、大変だっただろうな〜というのが第一印象です(笑)
    英単語で韻を踏んだりしているのを、日本語に変えるって大変だったろうと。。
    そのおかげで、不思議で楽しい世界を体験することができてます。
    楽しかった!...続きを読む
  • 不思議の国のアリス
    初めてきちんと読みました。
    絵本やディズニー、映画なんかで簡単なストーリーは知っていたけど、なるほどこうゆうお話だったんですね。そして、韻を踏んだ詩やダジャレのような会話の翻訳がすごい。
  • あらすじで読むシェイクスピア全作品
    正直一作もシェイクスピアを読んだことはないがあらすじで関係性やストーリーは雰囲気としてわかった。
    それにしても表現力や関係性の作り込みが他にはない水準だと思った。
  • あらすじで読むシェイクスピア全作品

    あらすじを

    シェイクスピアは読むのが大変なので、あらすじを掴むには良い本だと思います。
    しかし、人物の名称を統一していないのが少し分かりにくい。
    文章の接続が変だったり、読みやすくは無かったです。
  • 不思議の国のアリス
    『不思議の国のアリス』は子供の頃にディズニーの絵本で読んだきりで、原作本を読むのは初めて。子供の頃はその絵本が大好きだったけど、白ウサギとハートの女王が出てくるくらいしか覚えてなかったので改めて読んでみました。
    登場人物(動物)が多くて、支離滅裂なお話だけど、ずっと読み継がれているってことは面白いの...続きを読む
  • 新訳 マクベス
    『バンパイヤ』を読んだのは『三つ目がとおる』『どろろ』のあとで、それらよりも印象に強いものではなく、どちらかというと感想に困る類の作品だった。
    間久部緑郎というユニークな名前の元ネタがシェイクスピアであることはコミックスの折り返しに著者自らの言葉で記されていたような気がするが、感想に困るたぐいの作品...続きを読む
  • 新訳 かがみの国のアリス
    角川つばさ文庫版「ふしぎの国のアリス」が読みやすかったので、続編のかがみの国も読んでみた。
    有名なハンプティ・ダンプティはこちらに出てくるのか。ストーリーというより、とぼけたキャラや言葉遊びを楽しむ作品かな、と思う。
    あとがきが良かった。あとがきを読んでから白のナイトのくだりを読み返すと、ちょっと印...続きを読む
  • 心を支えるシェイクスピアの言葉―――日本語訳と原文で味わう人生に効く110の言葉
    シェイクスピアの名言だけならネットを調べれば分かるが、言われた場面や関連する言葉が書かれている。おまけでは執筆順に作品とそのサマリーが並べられていて、名言を入り口にして作品に誘導しようとしている。
  • こんなに面白かった「シェイクスピア」
    シェイクスピア全作品をこれだけコンパクトに網羅
    、解説してくれるとは、初心者には感謝である。いきなり戯曲よりも、前もって物語の概要を押さえておけるので助かる。巻末の戯曲リスト、索引も役に立ちそう。
  • ポー傑作選1 ゴシックホラー編 黒猫
    青空文庫で読んだペスト王を、もっと新しい訳で読みたくて借りた。収録されてなかったけど。
    赤き死の仮面と黒猫とアッシャー家の崩壊は良かった。他は、好きな人は好きなんだろうけど、なんだか付き合いきれない感じがしてほとんど読み飛ばしてた。
  • オイディプス王
    ●ようやく、初めての古典。
    学生時代に歴史か国語の授業で確か触れたことがあったが、盛大なネタバレだけされていたのだなというのが読み終わって分かった。
    なるほど、父であり兄弟。なるほど子であり妻。。
    オイディプス王は(例の事件を除いては)至極真っ当な王様であるだけに、こんな運命を背負うのは酷すぎる(ま...続きを読む
  • 新訳 ナルニア国物語1 ライオンと魔女と洋服だんす

    全7巻です。

    4巻までしか出ていないので、7巻まで出てるのを探すのが筋です。
    何故にこの様な中途半端なことするのだろう。
    まあ、お好みで。
    緑の縁の児童向けの版は、同じ翻訳者で最終巻まで出てますので
    そちらがおすすめ。版元も同じ。
  • 不思議の国のアリス
    イギリスの児童文学。
    小学生の頃、ディズニーのふしぎの国のアリスを何回も見、スーパーファミコンのアリスのゲームを夢中でプレイしていた。
    原作(原文の言葉あそびの楽しさそのままに翻訳した、画期的新訳決定版らしいです)を初めて読みましたが、なんなんだ!なんてつかみどころのない物語なんだ!?と突っ込みつつ...続きを読む