梶よう子のレビュー一覧
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シリーズ3作目。
のんきで憎めない兄としっかりものの妹との二人三脚でやってきた「みとや」だったのに・・。二親に続いてなので、本当に寂しくなる。
それでも周囲の助けでなんとか店を続けるお瑛。仕入もお瑛が行うことになり、仕入帖を元に兄の足跡を追うことになるが、本のタイトル「みとや・お瑛仕入帖」がこういう...続きを読むPosted by ブクログ -
シリーズ2作目。
何でも三十八文均一が売り物の店。お気楽者の兄が仕入担当だが、いい加減なわりに目利きでもあるので、ちょい高の三十八文でもお得に思わせる品物が揃う。今回はそれが仇になり、騙されて品物を仕入れて、盗品を扱っていると噂になり大騒動。
妹のお瑛の猪牙船の操船や、自分の出生の疑問等いろいろな出...続きを読むPosted by ブクログ -
シーボルト事件の顛末を、市井の男が絡んで解き明かす。禁制の伊能地図持ち出し事件について知らなかったので、学ぶことが多かった。高橋作左衛門と間宮林蔵との確執、彼らとシーボルトとの親交は史実であり、どうやら江戸の長崎商人が記した書からシーボルト事件が露見したという説が検証されているようだ。そこに町人風情...続きを読むPosted by ブクログ