梶よう子のレビュー一覧

  • ヨイ豊
    幕末。絵師歌川一門の清太郎、そして師匠、弟子たち。
    幕末の動乱から新政府の元、江戸から東京へ変わる世の中、必死に『江戸』を守り抜こうとする町人の姿は正直初めて知る維新の姿だった。

    登場人物の名前がややこしくて読みにくかったが、次第にそれぞれの個性に惹かれるほど夢中になれた。
    広くて深い浮世絵の文化...続きを読む
  • ご破算で願いましては―みとや・お瑛仕入帖―(新潮文庫)
    両親を亡くしたお瑛が兄と立ち上げた店は
    商品が全て38文均一だから「みとや(3・10・8)」。

    兄が仕入れるいわくつきの品物とそれをめぐる人間模様描く。
  • ご破算で願いましては―みとや・お瑛仕入帖―(新潮文庫)
    曰く付きの品ばかり仕入れるとあるので、妖怪とか霊がらみと思ったら、そういう物騒なことではなかった。三十八文均一で採算とれてなさそうだけど、表紙の絵を見ると楽しそうなお店。
  • ご破算で願いましては―みとや・お瑛仕入帖―(新潮文庫)
    201709/今でいう百均を営む兄妹の物語。面白く読めた。車の運転ならぬ舟をこぐと性格が強くなる妹もかわいい。シリーズ化されるそうなのでちょっと追ってみる。
  • お伊勢ものがたり 親子三代道中記
    東海道を歩いてみたくなった。今では新幹線のぞみで東京〜名古屋は2時間足らず。あっという間です。毎日20〜30キロを20日あまり、山を越え川を渡り、体力的には現代人の私たちには厳しいかもしれませんが、そんな本来の「旅」をあじわってみたいです。
  • みちのく忠臣蔵
    相馬大作のことを第三者が見た視点で書いているのですが、確かにこの切り口であれば、ドラマチック。忠義の塊のような大作が、時代の中で信念を貫き通せるか、そのせめぎあいが、時にスリリングであり、時に切ない。現代の出身地に住まうものとして、やはりこれは外せない本。
  • 夢の花、咲く
    2015.9.11

    朝顔同心 の続巻

    だけど、前回の続き、ではなく、以前の話。

    朝顔を巡る巡る巡る話。
  • 柿のへた 御薬園同心 水上草介
    じいじ(私の父)が孫(私の子)に読ませて欲しいと渡された本、その2。とりあえず私が読んでみた。。。

    御薬園同心、水上草介が主人公。のんびりとした性格で、そののんびりとしたペースで話が進み、江戸物が嫌いでなければ、読みやすい本と思います。
  • 柿のへた 御薬園同心 水上草介
    小石川御薬園に勤める同心が主人公の連作短編集。
    様々な草や漢方が登場して、興味をそそられる。主人公・草介がまったり穏やかなので、難題が降りかかっても、物語の雰囲気は終始穏やか。
    短編一つ一つが短いので軽いけど、心和む一冊でした。予約待ちだけど続編も読みたい。
  • いろあわせ 摺師安次郎人情暦
    摺師が主人公というのは新しい。梶さん作品には、目の付け所が良いというか、ちょっと「へぇ」と思う職業(副業含む)の人がよく出てくるので、知識的にも楽しめる。
    この作品であれば、版画摺りの技術のいくつかをかい摘める。
    人物でおもしろかったのは、王道の(?)直助。お調子者だけど、筋の通った気持ちのいい奴で...続きを読む
  • 迷子石
    始めの内がなかなか読み進まなくて、中盤からラストまでがスッキリ。一朝の夢よりかは面白かったです。
    この方ほ私は短編集が好きかも。
  • いろあわせ 摺師安次郎人情暦
    この著者さんの一朝の夢より、こちらの方が好みです。
    庶民の人たちの生活感があって、面白かった。
    まだ続ければ続きそうなお話でした。
  • 一朝の夢
    朝顔の交雑の方に気がいってしまって、政情のトラブルが邪魔な気持ちで読んでしまう(笑)
    それぐらい主人公が朝顔に対しての気持ちが深かったけれど、後半は朝顔の陰が薄暗いなってしまいました。

    それにしても、出てくる人皆隠しごとして出てくる話ですわ。
  • 迷子石
    血が嫌いで人が苦手な見習い医師の孝之助は、長屋に引き篭もり、小遣い稼ぎに富山の薬の「おまけ絵」を描く毎日。そんなある日、父が幼馴染みの藩士に斬られた。孝之助は藩の存亡を揺るがす深刻なお家騒動が起きていることを知る。
    家老の陰謀を国許に伝えるには―孝之助は弱虫絵師ならではの奇策を思いついた!時代小説界...続きを読む
  • 一朝の夢
    幕末が舞台の時代小説ってあんまり読んでなかったなぁ。

    朝顔の栽培がこんなに人を惹きつけていたとは。