噂を売る男 藤岡屋由蔵

噂を売る男 藤岡屋由蔵

1,699円 (税込)

8pt

3.8

江戸の町に、世の理不尽と戦う「情報屋」がいた! その名は、藤岡屋由蔵――。神田旅籠町の一角で、素麺箱に古本を並べ、商売をするこの男が、古本販売を隠れ蓑に売っていたのは、裏が取れた噂や風聞の類。それを買いに来るのは、喉から手が出るほど“情報”がほしい各藩の留守居役や奉行所の役人だった。由蔵が己の仕事として心に刻み込んでいたのは、真実を見極め、記すこと。筆一本で戦う由蔵のもとに、ある日、幕府天文方の役人が逃げ込んで来る。その役人は、日の本を震撼させたシーボルト事件に絡んでいた。しかしその騒動のとばっちりで、由蔵の手下が命を落としてしまう。手下の理不尽な死を許すことができない由蔵は、真実を暴くため、動き始めるのだが……。天下を揺るがす陰謀に、“情報”で挑んだ男を活き活きと描く傑作歴史小説。

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噂を売る男 藤岡屋由蔵 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年06月10日

    文体が読みやすく、はじめから引き込まれた。登場人物のキャラが立ちすぎていないけど、しかとあるのがいい。

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    Posted by ブクログ 2021年12月01日

    シーボルト事件の顛末を、市井の男が絡んで解き明かす。禁制の伊能地図持ち出し事件について知らなかったので、学ぶことが多かった。高橋作左衛門と間宮林蔵との確執、彼らとシーボルトとの親交は史実であり、どうやら江戸の長崎商人が記した書からシーボルト事件が露見したという説が検証されているようだ。そこに町人風情...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年09月28日

    主人公は江戸末期に情報を種に商売したという実在の人物。
    実際にこんな波乱万丈の事件に巻き込まれたのかはわからないが。

    主人公が長年綴った「種」は15巻の現代語訳で読めるらしい。。

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    Posted by ブクログ 2022年07月02日

    古本屋の傍ら『噂』を必要な人間に売っている由蔵が、あのシーボルト事件に巻き込まれていく。

    由蔵の父は養蚕家だったが詐欺にあって病の蚕卵を買い、自身だけでなく集落の蚕まで死なせるという大変な事態を招く。そのせいで父は自害、母は心労死、由蔵は周囲の子どもたちから『うそっこき由蔵』と非難される。
    長じて...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年10月06日

    著者初読み。結構好みです。キャラクターも良いし。おきちと伊之介大好き。他もクセがあってよいですね。最後は斉昭かぁ。そこまでは予想できませんでした。きっとこのシリーズ続くのでしょう。次もお待ちしています。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2022年01月23日

    最初の方は面白かった。噂の種を売るというのもいいし、おきちやほかの登場人物も良いキャラクターで続きが読みたい。ただ、学者の嫉妬とかが出てきてからはなんかスッキリしないままで終わってしまった。次作は読後感の良い作品をお願いしたい。

    0

噂を売る男 藤岡屋由蔵 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    PHP研究所
  • ページ数
    336ページ
  • 電子版発売日
    2021年09月03日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

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