津本陽のレビュー一覧
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和歌山雑賀衆が倭寇となって中国に入るお話。
紀州言葉が部分的にも懐かしい。
あとがきにもある日本人の持つ良い面、悪い面がうまく出ている作品。
「戦闘で勝って戦争に負けた」はうまいことを言うと思う。Posted by ブクログ -
■歴史好きには、1日で読んでしまえる。
■いろいろなリーダーシップ論を展開されており、各所に教訓がある。
■しかし、本書の題名は「直感力 ~カリスマの条件~」であり、その題名通りの筋書きとなっていない。多分、題名の付け方が悪いのではないか。内容は、歴史上の人物から得られるリーダーシップ論を、エッセイ...続きを読むPosted by ブクログ -
孤高の天才が磨き上げた技は、誰も真似をすることができない領域に。そう、この人は、剣の世界のイチローだ。
ストーリーも飽きることなく、リアルな戦いの様子も散りばめられ、なかなかに面白かった。Posted by ブクログ -
田中角栄ほど、日本的な政治家らしい人はいない。
『金権政治家』というレッテルも貼られている。
貧しい農村の競馬馬にかける父親とひたすら健気にはたらく母親。
今回読んで見て、小学校卒という話であったが、
建築に関して、独学的に勉強する姿が浮き彫りとなった。
抜群の記憶力、仕事に対する集中力があったが、...続きを読むPosted by ブクログ -
明治の起業王
明治時代の起業王、近代日本資本主義の父と呼ばれる渋沢栄一氏の伝記小説を手にした。数百の会社を作りながら、財閥をなすことなく、私利私欲に走らなかった人という言い伝えだけは聞いていたが、その人の人生について知る機会となった。前半生は以外にも、豪農の家に生まれながら、幕末に起った危機感から...続きを読むPosted by ブクログ -
明治の偉人 渋沢栄一
渋沢栄一の半生を描いた小説の下巻。
明治期に入って、渋沢は明治政府の先駆けとなる仕事を行い、その後野に下り、江戸期の最下位階級にいた商人こそが国を作る原動力になると、会社組織を次々に立ち上げていく。
その数数百にのぼりながら、財閥を築くことなくまさに日本の産業界を作り上げてき...続きを読むPosted by ブクログ -
日本で政治家と呼べるのは角栄だけみたいなのを見たので読んでみた。
出来る人だったのだろうということは分かる。
しかし、上では金の話だけが書いてあって件の列島云々とかは一切なし。Posted by ブクログ -
結局、最後まで古典の引用の連続には慣れることができなかった。登場人物も目まぐるしく入れ替わるから、弟とか奥さんとか息子とか、かなり頻繁に登場する一部の重要人物しか、最終的な印象には残らない。どちらかというと、ひとつの読み物というより、熊楠自身についての資料的価値の側面が大きいと感じました。Posted by ブクログ
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ちょっとネタバレになりますが…ジョン・マンは日本へ帰国する決意をし金鉱で旅費を工面し琉球へ。しかし罪人扱いされるが言語取得能力に長けていたため次第に琉球弁・仮名を覚え少しづつ住民と親しくなり、そして薩摩の島津斉彬公が海外事情に聡明だったため厚遇されたのが大きかったのだろう、紆余曲折を重ね無事故郷へ。...続きを読むPosted by ブクログ
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幕末の国際人・ジョン万次郎の生涯。乗り込んだ漁船が遭難し無人島へ漂着。そして外国の捕鯨船に救助される。日本しか知らずの世界から更に大きな世界に投げ出され、異国の地にて人種・文化も異なり言葉も通じない中で、一生懸命に勉強し英語を習得し、それと好奇心の強さと素直で聡明な人柄が認められ多くの外国人と打ち解...続きを読むPosted by ブクログ
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安藤帯刀編はうまくまとまっていて読みやすかったが、
片倉小十郎編については内容的にも前半生のみで終わられた印象で
物足りない気がした。Posted by ブクログ -
ひどい人だよ。則天武后さんにまったく共感できない。
中国の話は固有名詞が人なのか場所なのかわからないので難しい。
下巻になるといい人になるんだったらいいけど、そんなことないんだろうなぁ。下巻に進むのはやめときます。Posted by ブクログ -
すごいひとがいるもんだ。
まず、正しい事がどうかを考える。世のためになるかを考える。自分のためになるのならなおよしと考える。
とにかく設立にかかわった企業の数々が凄まじい。現在の我々の経済社会の礎をつくりあげた偉人である。Posted by ブクログ -
若年にして父に跡目を譲られた政宗。 しかも、母とは上手くいかず、大事にしてくれた父を予想もつかない事件で失ってしまう。その後、家臣の力を借りながらも勢力を強めていくが、天下の大勢は秀吉中心に固まりつつあった。そんな中で遅く生まれすぎた政宗がどう生きるのかを描いている。Posted by ブクログ