津本陽のレビュー一覧
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背筋がピンと伸びる話が多い。
印象に残ったのは、合気道の武田惣角の話。
なぜ離れた場所の池の鯉が盗まれるのが、わかるのか。。
鍛錬修行で、神通力が備わるのは、、凄すぎる。。Posted by ブクログ -
直木賞、菊池寛賞作家・津本陽氏が迫る「明智光秀」の知れれざる闇に迫る!氏の代表作「下天は夢か」とは又異なる真実に近づけるか?Posted by ブクログ
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いま、何かと話題の来年の大河ドラマの主人公、明智光秀による本能寺の変の謎に迫った本。
まぁ、結論としては、何か新し事があった訳でも無いともいます。むしろ、荒唐無稽な黒幕説を滅多切りにしたというのが、正しい気がします。
明智光秀が、織田信長を討った理由について、あまり深く考えた事は無かったのですが...続きを読むPosted by ブクログ -
ジョン万次郎という名前をどこかで聞きつつもその生涯がこんなにもスリル満点のアドベンチャーだとは知らなかった。名を残した日本人の伝記物を探す中、ふと手にとった作品がまさかハラハラドキドキの展開で漂流から生死をかけたサバイバル、異国の地へと進む物語に一気に引き込まれた。これが現実に起きた話というのだから...続きを読むPosted by ブクログ
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2013.1記。
新潟の寒村に生まれ、裸一貫で上京した田中角栄の伝記的小説。日雇いから始め、その類まれな頭脳、愛嬌、先見性を武器に、小さな工事会社の社長として、やがては代議士として、ついには佐藤栄作の後継を巡る「三角大福中」の権力争いを経て首相にまで上り詰める。
それにしても、角栄の猛勉強ぶり、...続きを読むPosted by ブクログ -
世の中の田中角栄ブームに乗って読んでみた。
僕が物心つく頃にはもうロッキード事件で悪いことをした人という感じだったんだけど、それまでの政治活動の部分を知ると本当に型破りな人だったんだなと。
他の田中角栄本を読んだわけじゃないけど、とりあえずきっかけにするには上手にまとまってる本なのかなと思う。Posted by ブクログ -
津本さんの書く真田シリーズを読むのは二度目。今回の話は幸村というより昌幸や佐助よりだと思う。前回は大坂の陣を主としたお話だったけれど、それ以前の真田家の活躍を読んでいてもやっぱり興奮する!Posted by ブクログ
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伝記的ではなく等身大に吉田松陰を捉えようとしている筆者のスタンスのおかげで、読み手としても話を飲み込みやすい。松陰の危ういほどの熱狂こそが時代を変える一つの切っ掛けになったという点が素敵。Posted by ブクログ
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外地に従軍した兵隊のリアルな日記と言った感じ。戦争の悲惨さを後世に伝える貴重な資料だ。憲法改正がむやみやたらと叫ばれている今こそ、本当に憲法改正が必要なのか考えながら読むべき本だと思う。Posted by ブクログ
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史実をもとにした、清水次郎長の伝記小説。津本要だけに切り合いの場面は迫力満点、また読みやすく書かれている。
講談で有名な次郎長だが、こんなに武闘派だとは知らなかった。
いったい何度真剣勝負をし、何人殺したのだろう。
生半可な剣客よりずっと経験を積み、実力もあったと思われる。
この本を読んで、股旅...続きを読むPosted by ブクログ -
日本の政治家らしいといえば、田中角栄である。
それを、津本陽は、様々な資料を使い、
金権政治家を暴くというより、人間としてどうなのか
を明らかにしようとした。
田中角栄に対する評価はたくさんあるが、
人間味があるというところを、明らかにしようとする。
困った人に対して、とことん対応する。
政治家とは...続きを読むPosted by ブクログ -
結局のところ、金を集める政治家というのが政治家の力の尺度だったと。
それが違法でなくても倫理がない、と世論が変わり尺度が折れた。
新しい尺度はないままに大衆迎合の政治に陥っている。
実際に何かをやると批判を浴びるために、政治家は保身に走って何もしない。
民主主義の国アメリカは正論に弱いが、いざとなれ...続きを読むPosted by ブクログ -
初めは文字に起こされた土佐弁に違和感があって
読み進めるのにちょっと苦労したが
遭難したあたりからは慣れと話の緊迫感もあって
引きこまれて読み進められた。
名前だけは知っているが、あまり詳しくは知らなかった
中浜万次郎氏。
そんなにも長期間無人島で生きながらえておられたとは知らなかった。
助けられ...続きを読むPosted by ブクログ -
時代小説にも色々分類があってこの作品はいわゆる剣豪小説というものにあたるらしい。一つの流派を様々な使い手の視線から描いた作品。こういう小説は初めて読んだのでとても面白かった。Posted by ブクログ
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渋沢栄一がこれだけ多くの会社に関わってたとははずかしながら知りませんでした。銀行創設に関わってた人かと思ってたら王子製紙や東京ガスなんかまで。
自分の富を築くのではなく、日本の商工業を発展させるんだという一点に注力していた様は非常に爽快です。70を過ぎても来るもの拒まずで面倒見たり相談に乗ったり。...続きを読むPosted by ブクログ -
土佐で貧しい暮らしをしていた少年万次郎が、漁の途中で遭難、アメリカの捕鯨船に助けられてアメリカでの生活を始め、ふたたびアメリカから捕鯨船の船員として船に乗るまで。
最初は土佐弁に苦労して読みすすみづらかったけれど、万次郎の素直さ、社交性、努力、明るさ、活き活きと適応していくさまにわくわくする。Posted by ブクログ -
源家の嫡流に生れた為朝は、2メートルを越す長身に巌(いわお)の筋骨、8人張りの強弓を楽々と引く超人であった。若くして都を追われ、たちまち九州を征したが、保元の乱の京によび戻される。不本意な合戦に敗れて伊豆大島に流されるがそこには――。南の海に自由を得た清々しい英雄、武者の理想を描く長篇小説。Posted by ブクログ