津本陽のレビュー一覧

  • 下天は夢か 四
    <本の紹介>
    長篠で武田騎馬隊を撃破した信長は、一向一揆を率いる石山本願寺攻めに取りかかる。安土城を拠点に、諸国からもたらされる情報を分析し、天下政権の確立に向けて次の作戦を練り上げてゆく。中国路で戦果を挙げた羽柴秀吉が寵を集める一方で、信長の猜疑心深い暗黒の性格は、次第に制御を失いつつあった…。信...続きを読む
  • 下天は夢か 二
    「早く返却して下さい」って電話がかかってきて、急いで読んでました。^^;

    <本の紹介>
    尾張を統一した織田信長は、宿敵・斎藤氏を滅ぼし美濃を攻略した。木下藤吉郎が次第に頭角を現す。心の安らぎであった愛妾・吉野が世を去り、岐阜に居を移した信長は楽市・楽座など画期的政策を導入、「天下布武」を鮮明にする...続きを読む
  • 勝海舟 私に帰せず(上)
    ■読みたい理由(2010年4月29日)
    「勝海舟」を読み比べよう祭開催!ってことで

    ■読み終わった!(2010年5月8日)
    正直なところ、「あれれ?『村上版勝海舟』とは印象がずいぶん違う」と第一に思った。
    村上版は「欠点はあれど家族思いで熱い魂を持つ、清廉潔白な男」という印象が強かった。津本版は愛...続きを読む
  • 小説 渋沢栄一(下)
    近代日本の基礎を築いたといっても過言ではないひと。ただただ凄いと思った。八面六臂の大活躍って感じね。
  • 火焔浄土 顕如上人伝
     尾張統一にむかいつつあった織田信長は、桶狭間の戦いに勝利を収めたのち、ながいあいだ、一向宗の勢力に悩まされていた。当時、諸国一向一揆を結集した本願寺教団の威力は将軍に匹敵し、盟友徳川家康も、領国三河の一向宗を弾圧しようとしてあやうく敗北するほどの苦戦を喫していた。「一向一揆を平均(征伐)いたさねば...続きを読む
  • 鬼骨の人
    短編集。オススメは「鬼骨の人」。半兵衛の名を知らしめた稲葉山城乗っ取りから死までを描いたもので、半兵衛に全幅の信頼を置く秀吉と完全に陰となり秀吉を支えた半兵衛の関係性が見ることが出来ます。真新しさはありませんが安心して読めます。
  • 異形の将軍 田中角栄の生涯(下)
    必ず返事を出すんだ。結果があいての希望通りでなくても聞いてはくれたんだ、となる。大切なことだよ。
    教養、非教養のいずれの側の人間でも自分が置かれた立場を理解し、国民が最も必要としている対策に猛然と取り組むことが政治家に最も必要な資格といえる。
    田中政治とは一言で言えば合理主義。そして得意技は再建。世...続きを読む
  • 塚原卜伝十二番勝負
    剣の極意を求める壮絶な決闘を描き、剣豪小説に新しい息吹をもたらした会心作。剣の聖地・鹿島に生まれ、香取神道流の奥儀を極めて17歳で武者修行の旅に出る。めざすは諸流達人の集まる京都だ。1人の若者が古今無双の剣士と称されるまでの名勝負をリアルに描き、謎多き塚原ト伝の実像に迫る長編力作。
  • 乱世、夢幻の如し(下)
    主殺し、将軍弑逆をなして天下を窺う松永久秀の前に、巨大な敵・織田信長が立ち塞がる。久秀はすぐに信長に誼を通じるが、真実、心服していたわけではない。好機至ればまた謀叛を起こそうと、虎視耽々と狙う久秀。しかし彼の読みははずれ、信貴山城に壮烈な最期を遂げる。まさに「乱世、夢幻の如し」。

     1997年3...続きを読む
  • 乱世、夢幻の如し(上)
    傑作『下天は夢か』で雄渾な織田信長像を見事に描き切った著者が、信長の原型をなす下剋上の雄・松永弾正の生涯に挑戦!公方御庭者久四郎、後の松永久秀は、混沌とした畿内の情勢を窺っていたが、阿波に勢力を張る三好長慶の懐に飛び込み、次第に寵を得ていく―。戦国乱世を生き抜く武将たちの魅力。

     1997年3月...続きを読む
  • 前田利家(下)
    文禄二年九月、前田屋敷を訪れた秀吉のため利家は能を興行。秀吉、家康の三人で能を披露、見物は大いに湧いた。秀吉の没後、隠然たる勢力を誇示する家康に対抗できるのは利家のみ。死の床に家康一行を迎えた利家は密かに暗殺を覚悟するのだが…。眼前に迫る死の闇に敢然と立ち向う武士魂を描く歴史小説。

     1997年...続きを読む
  • 前田利家(中)
    信長以来の普代那古屋衆の家柄に生まれた利家と宿命のライバル猿・秀吉。だが利家は中国経略に猛進撃を見せる頃から秀吉を認めていた。本能寺の変の後実権を握った秀吉の昵懇衆筆頭となった利家は破格の待遇をもってゆるぎない地位を得た。加賀八十二万石の身代を得、大大名への地歩を固める利家の夢とは。

     1997年...続きを読む
  • 前田利家(上)
    戦国の世を生き抜くバサラ武者・前田利家の華麗な生涯を描く傑作長編。天文七年、尾張荒子城主の四男として生まれた利家は、織田信長の小姓として初陣で二つの首級をあげ、近習に加わる。信長の勘気を蒙るが桶狭間合戦の手柄により許され、その後ライバルの秀吉とともに着々と出世の道を登るのだった。

     1997年9...続きを読む
  • 最後の相場師 新装版
    史上最大にして最後の相場師が挑んだ大勝負!
    79歳の老相場師がオイルショック後の低迷市況に仕掛けた大仕手戦。死闘にも似た駆け引きの結末は・・・? 是川銀蔵氏をモデルに、手に汗握る迫力で描ききった傑作長編。津本陽の代表作が読みやすくなって再登場。
  • 本能寺の変
    信長の天下統一に向けての戦いのなか戦場での武功は目覚ましいものではなかったが、行政処理の敏腕を買われ信長に重用された明智光秀。39歳のときから信長に仕えて15年、なぜ光秀は信長を討とうと決意したのか?歴史上もっとも有名な謀叛の真実と本能寺の謎を、画期的な視点から解き明かす傑作歴史長編。
    後記の中年の...続きを読む
  • 創神 織田信長
    “大御所”津本陽氏の評論モノ。タイトルに『織田信長』とありますが、秀吉・家康との比較対比描写も多く、三英傑本的でもあります。この本の1番のウリは、[内藤昌氏の安土城]だと見受けられるので(オイオイ・・・)、それを全面的にド〜ンと出しちゃえばいいのに、と恐れ多くも思ったのであったのだったのだ。大御所は...続きを読む
  • 信長の傭兵
    出身地が“根来衆” と同じという“大御所”津本陽が『鉄砲無頼伝』に続きブッ放す、種子島から鉄砲を持ち帰った鉄砲放・根来衆 津田監物の物語。
    監物が、傭兵として信長とともに天下布武の野望に向け、戦場の最前線を轟音とともにイキイキと跳びまわる姿は、戦国の世に閃光となって自らの軌跡を記している。
  • 加賀百万石
    徳川政権の世で加賀百万石を守り通した前田家。加賀藩創成期に幕府と渡りあった利長と利常(利光)の行動を、史実に忠実に解き明かしていく作品です。
  • 不況もまた良し
    松下幸之助の幼少からnational/panasonicを創立するまでを綴ってある本。
    本当に初期の頃のため工場の設立から資金繰りの大変さが良くわかる。
  • 異形の将軍 田中角栄の生涯(上)
    立花隆も評価を変える政治家。まさに毀誉褒貶。終戦を知る角栄は韓国での工事を受注。韓国に手付き金を取りに行き、それが将来の金脈につながる。米国支配の石油市場に新たなルートを求めたことで、潰される。勉強会の開催で派閥を壊され、その後、20日連続でボトルをあけ倒れた。娘の教育と
    家庭内のゴタゴタ。当時の政...続きを読む