鈴木光司のレビュー一覧

  • エッジ 下
    力技にねじ伏せられた感。が、「この発想はなかった!」という点で高評価。

    とはいえ、人が次々理解不能な状況で失踪するという『謎』を解いてはいるのだが、創作ではなく、どちらかといえば作者の知識を総動員した仮説を読まされているよう。
    なのでフィクションとしては物足りなかった。

    あと、人物に魅力的な人が...続きを読む
  • 楽園

    壮大

    壮大です。
  • エス
    レビュー書き忘れてました。

    リング、らせんシリーズの続編(番外編?)的な位置づけの
    文庫を読みました。

    特にらせんが好きだったので、のめるように読みましたが、
    まぁやっぱりらせんのワクワク感は超えないですねぇ。
    この作品は感覚的な表現が多くて、どうもビビっと来ませんでした。

    いつかあの快作を超...続きを読む
  • なぜ勉強するのか?
    肝心の勉強についての記述は少ない気はするが、興味深い点は多々あった。

    特に日本の男性性と女性性の倒置について。
    男性性を「論理」、女性性を「情緒」と簡単に割り切ってしまうと、日本は明らかに女性性(情緒)の強い社会だ。
    作者はこれまで日本で「男らしさ」と思われていたものは単に男が女に甘やかされたうえ...続きを読む
  • エッジ 下
    人が消失する事件を追っていくうち、ものすごい真実にたどり着く。SF小説。

    数学的なアプローチから多次元宇宙を導き出す、という難解な物語だが、面白かった。
  • エッジ 上
    人が消えていくー
    ホラーと歴史とサイエンスが混ざって読み応えがある。
    はじめは読みにくかったが、途中から引き込まれて一気に読んだ。
  • 貞子3D ──復活
    面白くて読んでたらいつの間にか深夜…。


    初めて貞子関連作品を読むなら、事前知識として「映画版・リング(日本版)」を見ておくことをオススメします。この作品自体“映画のノベライズ化”というのもあると思うが、「見たら一週間後に死ぬビデオ」(貞子最初のスタートはビデオテープ)の謎を突き止めたのは“女性”...続きを読む
  • 光射す海
    鈴木光司らしいです。ひとことでいえば。描写の生々しさや、狂気さはさすが。大作、とまでいかないけどずっしりさも軽さもあり集中して読んだ。
  • 貞子3D ──復活
    貞子3D-復活

    15年前、ビデオを見たら1週間後死ぬという呪いのビデオが噂になっていた。
    呪いのビデオの謎を突き止めようとした女性が箱根の井戸で山村貞子の死体を発見した。
    そして、その貞子の怨念は、祈祷師によって取り除かれたが、貞子の怨念は、祈祷師の中にいた。
    祈祷師は、貞子の怨念とともに、再び井...続きを読む
  • 楽園
     すすめられて読んでみました。物語はゴビ砂漠から始まってアメリカに渡る。しかも恐ろしく長い月日をかけて。(現代では飛行機でわずかな時間だけれども・・)人類の歴史と共にそこに宿った人の強い思いを成就させるべく物語は進んで行く。ま~「最後はここか。赤い鹿はここまで旅してきたのか。」と納得で読み終えました...続きを読む
  • エッジ 下
    理系嫌いの人に薦めたい、理系情報満載の本。
    ある日、世界最先端のスパコンの中で、3.15・・・でおなじみのπ(パイ)の数値が、五千億桁をすぎたあたりから消え始める。ハワイの天文台では星の消失が確認される。そして、アメリカの砂漠で、日本の片田舎で、忽然と人が失踪する・・・・
    人々の消失が持つ意味とは。...続きを読む
  • エッジ 上
    ホラー文庫出版だし著者はリングの鈴木光司だしで、めためた怖いのを想像されたあなた、大間違いです。
    これは物理や数学が嫌いで本ばっか読んでた文系の人に、「あれ、物理とかって意外と楽しくね?」と思わせる小説です。私はいま猛烈に物理を勉強し直したい。というかこういう面白い視点から世界を見れるようになるため...続きを読む
  • エッジ 上
    鈴木光司がリングシリーズ以来久しぶりに書くホラー。
    面白かった。さすが、鈴木光司! という感じ。
    だけど、上田しおりや小松左京に比べてインパクト弱いかも。
  • エッジ 下
    ホラーと書いてあるので、超常現象系をイメージして読み始めたところ、意外にも本格的なサイエンスフィクションで、面白い展開でした。謎の連続失踪から始まり、星か消え、さらには数学や物理学の定理までは崩れ始め、宇宙中が危機となるというお話しですが、開始当初の何も分からない状態でもゾクっとして、物語が進み理解...続きを読む
  • 仄暗い水の底から
    リングやらせんが流行っていた頃、なんで人がお金を出して怖い思いをしたがるのか全く理解できませんでしたが(笑)小説を読むとホラーでもなんでもなくて、人間そして家族を描いています。面白かった。
  • 仄暗い水の底から
    鈴木光司のホラー短編。
    映画化もされている。
    高校のとき読んだと思うが、まあまあだった記憶。
    ただリングシリーズと比べる見劣り感は否めない。
  • 仄暗い水の底から
    東京湾をテーマにした七つの話を掲載した短編集.
    同名の映画のベースとなっている短編も含まれています.

    どの編も想像力を掻き立て,ふと寒気を感じさせる上手な文章で読者をひきつけ,楽しむことができると思います.
    質感であるとか,空気であるとかを感じさせ,直接的でない怖さを感じさせてくれます.

    おスス...続きを読む
  • なぜ勉強するのか?
    なかなか参考になりましたね。
    この本を読んで一番の驚きは、リングの著者という事ですね。

    ジャンルが全く異なりながら、こんな哲学的な本も書いているとは本当に驚きです。

    中盤からは、著者の考えで社会の在り方も言っています。
    社会に出てから、競争が無いと言う箇所は私の見方では同意出来ませんでしたが、問...続きを読む
  • 仄暗い水の底から
    読み終わった後、映画化された。やっぱり映像でいきなり見るより、活字から自分のイメージを広げる法が、恐怖感が膨らむ。
  • なぜ勉強するのか?
    なぜ勉強するのか?著者の考えは「理解力、想像力、表現力の能力を養って、世界を覆う膨大な量の情報を取捨選択し、世界に共通なものさしで判断し、価値あるディスカッションによってそれぞれの立場を戦わせ、よりよい解答を発見する可能性をほんのわずか高め~・・・人類の進歩に貢献するため」であるとしている。

    この...続きを読む