鈴木光司のレビュー一覧

  • バースデイ
     短編集であり、ループの後日談。自分の知りたかった部分はないものの物語はしっかり終わる
     ゾッとするような文や、官能的な表現やら色々書くがロマンチストなのかもと感じさせる。なんだそれはと思わず突っ込みたい部分もあるが、心地よい終わりであった
  • 仄暗い水の底から
    7つの短編からなり、東京湾をテーマとしたもの。
    どれも不気味で、もうちょっと続きを読みたい…!というところで終わってしまう。完全なる種明かしをしないところが、ホラーとしての余韻や想像を掻き立てて良いのかな。
  • らせん
    前作のストーリーに衝撃を受けたが、今回も面白かった!
    最終的な黒幕に驚いた。3作目はどうなるのだろうか。
  • 仄暗い水の底から


    映画のイメージが強くて、ただのホラー小説かと思っていたら違った。

    水。東京湾をテーマにした作品集。
    水の持つ底知れぬ恐ろしさ。
    形がないものに対してどう向き合えばいいのか。
    深く先が見えない底。
    息ができないという恐怖。
    抗えない自然の力。

    マンションの貯水棟、無人島、転覆した漁船、ヨットの...続きを読む
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション
    表題「再生」は伊藤潤二の「富江」のような不気味さがあり、
    それを受け入れてしまう語り手もまた気持ち悪すぎる。

    「鳥の巣」の結末にもひんやりとさせられた。

    「依って件の如し」
    「ぼっけぇきょうてぇ」でも読んだけど
    今読み返しても岩井志麻子の作品はこの作品集のなかでも圧倒的だと思う。

    明治時代(?...続きを読む
  • バースデイ
    リング→らせん→ループと読んだのでその勢いで。
    最後のハッピー・バースデイは良かった。
    やっぱりあの子はそういうことなんだろうか、、
  • 恐怖 角川ホラー文庫ベストセレクション
    前回のベストセレクション「再生」よりもこっちのほうがずっと好み。
    であるが故に、過去に読んだ話が半分くらい…
    平山夢明氏と小林泰三氏が一冊に入ってるアンソロジーだから買って後悔はない。

    背表紙の著者名が小林泰三氏になってて、新しく本棚に氏の本が並んだのも嬉しい。
  • 海の怪

    ホラーじゃなくてノンフィクショ

    ノンフィクションと言うか、エッセイ。
    背筋が凍るようなホラーを読みたくて購入しました(笑)
    海洋モノは大好きなので興味深く読めましたが、怖い話ではありませんでした。その中で、ゾッとする怖い話が2編ありました。どちらもヨット乗りが遭遇した、海との命のやり取りで、幽霊よりも呪いよりも怖い実話でした。
  • ループ
    リング3部作の最終作。相変わらず面白い。好みで言えば前作の方が好きなのだが、ここまで予想を裏切る展開はなかなか味わえない。3部作として傑作だと思う。
  • 仄暗い水の底から
    「漂流船」が映画化されるというので、読んでみた。 一番好きなのは、「浮遊する水」だろうか。
    クライブ・バーカーを読んだ後だから、内容は救われる感じのものが多いように感じた。
  • ループ
    ガンを発症させるウィルスが世界を席巻していました。生命科学を専攻する二見馨の父・二見秀幸も、病に侵されて入院を余儀なくされます。馨は、父が療養しているする病院で、一児の母・杉浦礼子と出会い、たがいに愛しあうことになります。

    一方で馨は、情報科学者だった父が関わった人工生命プロジェクト「ループ」に、...続きを読む
  • らせん
    高山竜司の司法解剖を担当した医師の安藤満男は、隆司の冠動脈に正体不明の肉腫を発見します。その後、竜司の肉腫から、天然痘ウィルスと人間の遺伝子をもった、新種のウィルスが見つかります。

    安藤は、竜司の親友だった浅川和行の家族が死に、浅川本人も意識をうしなっていることを知ります。さらに、隆司の教え子だっ...続きを読む
  • アイズ
    不思議な話たちが集まっていてとても面白く読ませていただきました。因果応報な感じのテーマでどの話もとても良かったです。
    個人的には人形の話と、海の話が好き。
  • ブルーアウト
    鈴木光司さんといえばホラー小説のイメージがある(私もそう思っている)が、リングを初めて読んだあと次にと思い取りかかったのがデビュー作の楽園だった。楽園の時代を超えたスケールの大きさに圧倒されてファンになったことを覚えている。ファンになったのはリングではなかった。
    さて、本作ブルーアウトも時代を超えた...続きを読む
  • 仄暗い水の底から
     東京湾にまつわる恐怖を描いた短編集。プロローグとエピローグがついていたので、連作ものの長編かと思ったのだが、全て内容の異なる短編で、どれも違った味が楽しめる。
     全て水にまつわる作品であるが、個人個人魅かれる作品は違うように感じる。身の毛もよだつ恐怖を取り上げたもの、何となく心温まる展開になってい...続きを読む
  • なぜ勉強するのか?
    生命や言語の仕組み、脳死の問題、特攻隊、民族特性、日本社会の母性化。様々なテーマについて著者の持論が展開されている。作家の彼の考えは科学的で専門的である。これが「なぜ勉強するのか」の答えだ。
    「作品として見える部分は氷山の一角であって、その下には膨大な量の思考が埋もれている」現代の日本人は思考が浅い...続きを読む
  • なぜ勉強するのか?
    母性よりの社会である日本において、男の子が男らしさをもった大人になるためのは、特に父親がはっきりした意思と行動を示さなければならないという意見には納得できた。そのことを認識し、責任を持って育児にかかわる父親が少しでも多くなってほしい。
  • 仄暗い水の底から
    まさかの短編集。映画になったのは最初の「浮遊する水」っぽい。
    この短編をあそこまで長くしたのすごいと思う

    個人的には漂流船が好きです
  • 楽園
    壮大な物語。
    文章の歯切れがよく、読みやすい。
    運命の赤い糸ならぬ、赤い鹿で繋がる3組の男女のお話。
  • 貞子
    先に映画を観てから読みました。
    映画を見ながら、なんでこーなるの?とかちょっと物足りないなと思っていた部分をすべて埋めてくれています。
    いやー、面白かった。