小松左京のレビュー一覧

  • 日本沈没(下)
    今またテレビドラマもやっている名作を読みました。
    1973年の作品ですが、その後の阪神淡路大震災、東日本大震災を予知したかのような地震の描写がとても生々しく感じられます。プレートテクトニクス理論をもとにした日本沈没の理屈もリアルに感じられて怖くなります。また、島国の中で長い歴史を保ち、独自の文化を形...続きを読む
  • 日本沈没(上)
    今またテレビドラマもやっている名作を読みました。
    1973年の作品ですが、その後の阪神淡路大震災、東日本大震災を予知したかのような地震の描写がとても生々しく感じられます。プレートテクトニクス理論をもとにした日本沈没の理屈もリアルに感じられて怖くなります。また、島国の中で長い歴史を保ち、独自の文化を形...続きを読む
  • 日本沈没 14巻

    人とのつながり

    人とのつながりに、場所は意味を持たなくなってきている。同じ国、同じ町、おなじ家にいたところでつながりをもてるとは限らない。地球の反対にいる人と分かり合えることもあるだろう。筆者の大胆な設定は、読み手に様々な思考を促す。名作とはそういうものを指すのだと思った。
  • 日本沈没(上)

    震える、、、。

    阪神淡路大震災、そして未曾有の被害を出した東日本大震災。それらが現実に起こる何十年も前に、これだけ地震や津波の被害を詳細に描き出していた、小松左京という人の凄さを感じる作品。もし現実に日本がこの世界から消えてしまったらと想像すると、読み終わった後に震えます。現実と物語の境目を見失ってしまうほど、世界...続きを読む
  • 恐怖 角川ホラー文庫ベストセレクション
    角川ホラー文庫ベストセレクション第二弾。全部読んだことがあるので再読かな。しかし何度読もうと、どれもこれも文句なしの名作です。
    何度読んでも恐ろしいのは坂東眞砂子「正月女」です。どこからどこまで全部怖い。柱時計の音が怖い。登場する人たちもみんな怖い。可哀想に思えるヒロインのキャラも、実はなかなかの恐...続きを読む
  • 日本沈没(上)
    はじめは何の話だろうと半信半疑で読んだが、途中から段々本題に入っていき読み進めるスピードが上がった。
  • 日本沈没 1巻

    傑作

    1970年代に発行された小松右京の大ベストセラー。
    時代にあわせ繰り返しメディア展開されてきた作品の舞台を2000年代に移してコミカライズ。

    作中冒頭には11月なのにセミが大発生し、30度を超えるという描写があるが、奇しくもまさに現在10月半ばにも関わらず30度を超す日が続いている。

    ...続きを読む
  • 日本沈没(上)
    今日放送開始のドラマ『日本沈没』―希望のひと―が楽しみ。私が小松左京の原作を読んだのは1973年刊行のカッパノベルスか1978年発売の文春文庫あたりだと思うが、手元になくはっきりしない。角川文庫の『復活の日』他は手元にあるのに不思議。古い記憶だけで感想を書くのも適当でないと思うが、放送の記念日と言う...続きを読む
  • 日本沈没 1巻

    庵野監督も絶賛

    スピリッツで連載中、リアルタイムで読んでました。科学、マスコミ、官僚、学閥、政党、色々な立場の人間が登場します。日本沈没と言う未曾有の大惨事に対して、皆むき出しエゴイズムを晒してくれます。スピリッツ連載中からエヴァの庵野監督がこの漫画を絶賛してました。シン・ゴジラを見たときに、なんとなく日本沈没と進...続きを読む
  • ゴルディアスの結び目
    哲学的話もあり、何回も読んでも捉えるのが難しい。が、そこも含めて良い。小松左京はもっと評価・注目されるべき作家である。
  • 復活の日
    現状と重ねてみると、30年以上も前に書かれたものだとは思えないリアルさだった。
    命に関わる異常事態に陥っても、国家とか軍事とか、訳わからないものに支配されてしまう人間は、やっぱり何よりも怖いものだと思った。
    タイトルで、きっと大円団なのだろうとは予想できたけど、最後の最後まで二転三転して非常に楽しめ...続きを読む
  • 日本沈没(下)
    SF小説の名作だけあって、映画の大作を観ているように、とても迫力のある作品だった。
    技術者や政治家たちの、対応についても、リアリティが感じられた。約半世紀も前に書かれた小説とは思えず、今読んでも十分楽しい。
  • 復活の日
     昭和39年の作品とは思えない。令和の新刊だとしても通用するほどの圧倒的な情報量とプロット。
     イギリスで密かに開発していたウィルスが瞬く間に全世界へ拡散。人類の全滅まで1年と待たなかった。まさにバイオハザード。
     唯一、南極の各国基地の人員だけが無事に生存していたものの、今度は人類亡き後の米ソの自...続きを読む
  • 復活の日
    ちらっと読み始めたら止まらなくて1日で一気に読んだ。某国が開発したウィルス兵器が盗み出され、偶然の事故から世界に拡散してしまう。人々はただの風邪だと思い込んでいるが、感染はあっという間に拡大し、死亡率も急速に高まって、医療は崩壊、行政・防衛・産業機能も破綻し、ライフラインは途切れ、人々は街中や職場、...続きを読む
  • やぶれかぶれ青春記・大阪万博奮闘記(新潮文庫)
    近年、再評価の小松左京氏。
    短編と中篇の間の小品を、無理矢理くっつけたっぽい一冊。
    でも感謝したい、こうして書籍化していただけたことに。
    それだけ二作共に楽しかったです。
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション
    角川ホラー文庫ベストセレクション。というだけのことがあって、本当にもうどれをとっても大傑作のホラーアンソロジーです。お気に入りがどれかだなんて選べません。もう全部大好きすぎる作品でした。
    ほぼ既読だったので、雰囲気に浸りながらじっくりと再読。福澤徹三「五月の陥穽」だけ未読だったかな。これ、凄まじく怖...続きを読む
  • 復活の日
    コロナ禍の今読むと、現実世界と混同してしまうよで怖くなる。
    でも結局一番恐るべきなのは私たち人間。同じ人類というちっぽけな存在ということを忘れて、もっとちっぽけな集団に分かれて争っている人間。是非各国首脳に読んでいただきたいけど、読んだところで一朝一夕には解決できないほど問題が山積みなんだろうな。
    ...続きを読む
  • 日本沈没(下)
    知り合いが「日本なんて住む所じゃない。早く海外に移住しよう。」って冗談抜きに言ってたのを思い出す。田所博士とは真逆。

    果たして今の日本政府は、有識者から本作同様の事態が発生する可能性を示唆されたとき、劇中の極秘D2計画のように動いてくれるのだろうか。と思っちゃったなぁ、、
  • 日本沈没(上)
    深海潜水艇の様子がリアルすぎていきなり引き込まれる。その後も展開が気になる気になる。
    地震発生のメカニズムなどの学術的説明部分はあり得る話なのか?
    これだけリアリティをもって書くのにどれだけ勉強したんだろう、、好きのレベルが凄い。
  • 日本沈没(下)
    東日本大震災を目の当たりにした今、1つ1つの描写がリアルで、また1970年代にそれをイメージして書かれているという驚きを同時に感じました。

    そして、日本人論と言えばいいのでしょうか。
    最後にはそのような深い洞察もされていました。

    今だからこそ、読んでほしい作品だと感じました。