小松左京のレビュー一覧

  • 日本アパッチ族【電子特典付き】
    最近、何故かあちこちで見かけると思ったら、文庫本が再版されたのですね。
    小松左京のデビュー作。若い頃はSFが大好きで、小松左京も良く読んだけど、この本は初読(のはず)です。
    「本書が無ければ『日本沈没』は生まれなかった!?」の帯が示す様に、確かに色々と『日本沈没』を思い起こさせるところがあります(と...続きを読む
  • 復活の日
    実は映画化されたとき観てるし、その頃に本の方も読んでいる。でも、ほとんど忘れていたので30年ぶりに。

    SFとしての迫力空想が売りなのに、コロナパンデミックの今や切実になってしまってる。ウイルスや細菌などの化学的なことも詳しく描かれてあるのは、前ならちんぷんかんぷんで飛ばし読みしていたと思うが、今、...続きを読む
  • 恐怖 角川ホラー文庫ベストセレクション
    前回のベストセレクション「再生」よりもこっちのほうがずっと好み。
    であるが故に、過去に読んだ話が半分くらい…
    平山夢明氏と小林泰三氏が一冊に入ってるアンソロジーだから買って後悔はない。

    背表紙の著者名が小林泰三氏になってて、新しく本棚に氏の本が並んだのも嬉しい。
  • 日本アパッチ族【電子特典付き】
    まず表紙絵に度肝を抜かれた。
    鉄色のアパッチ人みたいなのが腰かけた洋便器からパチンコ玉みたいなもの(鉄)が流れて・・・印象は気持ち悪い。けれども読み進むとそれが思いもかけない展開でだんだん面白くなってくるのだ。

    警察に失業罪(働かざる者食うべからずの社会か)という変な追放罪で広大な囲い地に放り出さ...続きを読む
  • 日本沈没 15巻

    日本沈没

    物語にどんどんのめり込んで、現実に起こっているかのようにも思えたほど。読み応えがあった。原作の小説も気になる。
  • 日本沈没(下)
    辛いことがあっても生きていかねばならならい。死ぬより生きることの方が辛い。故郷がなくなり、人々はどう行動するのか、どんな想いを抱くのか。「島」より「人」に着目した作品だった。
  • 日本沈没 第二部(下)
    1 前編の「日本沈没」は、小松左京氏の著作です。日本列島が海底に沈むという、奇想天外な物語です。発刊当時は、大ベストセラーとなり、日本推理作家賞などを受賞しました。地球物理学の解説が盛り込まれ、修士論文に値すると高評価もあったそうです。
    2 第二部上では、国土を失った日本人達が、世界各地に散らば...続きを読む
  • 日本沈没 第二部(上)
    1 本書は、小松左京氏の「日本沈没」の続編です。日本沈没では、日本列島が四国を皮切りに次々と海底に沈みます。犠牲者は、2,000~3,000万人で、約8,000万人が国外に脱出し、世界各地へと散りばりました。ここから第二部が始まります。
    この第二部上は、日本が滅亡した後に、生き残った人達が流浪の民...続きを読む
  • 日本沈没(上)
    後半が凄い。もしこんなことが起こったらと思うとゾッとする。普通に考えたら思いつかないであろう内容でびっくり。会話より説明が多く、内容もスラスラ入らないので時間に余裕があるときに熟読したい一冊。
  • 日本沈没2020
     東京オリンピックが開催した日本を、突然の大地震が襲った。都内に住む武藤歩と剛の姉弟は、大混乱の中、家族と東京からの脱出を試みる。しかし、日本列島は刻々と沈み始めていた。極限状態で突きつけられる生と死。絶望の際で懸命に生き抜こうと足掻く武藤家に未来はあるのか?
  • 復活の日
    今だからこそ、終わりに近づく人々の気持ちがわかるような気になるなと、読んでいて思った。
    人のエゴと思い込みが招く終末、そこに向かっていく過程はさすがの一言。
    復活は意外とあっさりではあるが、偶然起きた終末が偶然復活するというのは、まさに人間がどうこうできる問題ではなく、あくまで結果的に人間が助かった...続きを読む
  • やぶれかぶれ青春記・大阪万博奮闘記(新潮文庫)
    SF界の怪物、小松左京を形成したものはこの戦中戦後の動乱期の経験にあることを確信した。また、御子息がなぜか漫画家小松左京の話を封印していることについての身内ならではの解説が必見。
  • 地には平和を
    小松左京は「日本沈没」や「復活の日」などの長編が有名だけど、中編や短編の方が面白いと思う。
    小松左京の文庫本が本屋の書棚に並ばなくなって久しいが、
    この人の作品が日常的に当たり前に手に取れないのが、残念でならない。
  • AWAY-アウェイ- 1

    消失

    ある日突然大人が消えてしまった。事態を飲み込むには時間がかかるし、可能性を考えて探しに行ったり右往左往するよね。榛野市の子供達は協力し合って火事を消したり小さな子供を保護したり、小さなコミュニティができていきます。 
    すごくおもしろい! わくわくしました。
  • 夜が明けたら

    久々の巨匠の手腕はさすがでした

    初めて読んだ長編「復活の日」も、十数年ぶりに再読した短編集「夜が明けたら」も、面白かった!
    特に好きなのが「葎生の宿」。あんな風にされたら、一緒に行ってしまいそう…
    「海の森」は、後半クライマックス場面の緊迫感がいい!
    「夜が明けたら」は、この始まりから、あのラストに発展させる発想がすごい!
    小松左...続きを読む
  • 復活の日
    「復活の日」小松左京
    バイオサスペンスSF。灰色。

    コロナ禍で再評価されてるので手に取りました。重厚長大なハードSF。世界滅亡"直前直後"のSFって、考えてみたらあんまり読んだことないかもしれない。

    これ、3月頃のコロナ拡大期に読んでたらかなり流行に対する考えが違ってたかもしれないな。と思う。つ...続きを読む
  • 復活の日
    50年以上前にこの本が執筆されたと思うと恐ろしい。

    パンデミックを通じて文明の発達と人間の理性を超えた倫理観が詳細に書かれている。

    コロナ禍で読むのにはぴったりな本
    自然には打ち勝てないし、もっと言うと人間が倫理観を捨てて行動すると非自然が生まれ世界が崩壊することが分かる
  • 復活の日
    特にウイルスに関して、他もだけれど、描写の現実感が中々これまでに読んだことのないようなもので、読み応えがあった。だからこそなのだろうけれど、難しいことを語る部分など、何が言いたいのか分かりにくく読み辛いところがいくつかあった。
    200905
  • 日本沈没(下)
    今、どんな自然災害が起きても不思議ではないから、有り得ない話し~ってならないよね。
    日本が丸々、沈没するんだもん·····人間には、どうする事も出来ない。
    海外へ脱出して生き残る日本の血を引く者達が、その後1から又、日本という国を作るのか。
    ウィルスには勝てるかも知れないけど、自然災害には勝てない·...続きを読む
  • 日本沈没 第二部(下)
    作者は、本来、日本国土をなくした日本人を描きたかったみたいだが、日本を沈めるのに手間がかかって…なので、こっちがメインなのかな?
    日本沈没後、25年が経ち、世界各地に散らばって生きる日本人。
    日本人のアイデンティティは?国土復活?など悩ましい問題が続々。
    これを読むと、まず、ユダヤ人を思い浮かべるけ...続きを読む