小松左京のレビュー一覧

  • 日本沈没 第二部(上)
    第一部の日本脱出後の日本人って、その後どうなったんだろう・・・と思っていたので、第二部が出ていることを知ってすぐ買いました。それにしても33年ぶりって。相変わらずの迫ってくるような設定と文章力で、またもや酸素不足に陥りました。発生する問題は現在おこっているものと通じるものがあり、余計に引きこまれます...続きを読む
  • 日本沈没 第二部(下)
    第二部も怖い。

    第一部は、もともと「日本漂流」という題で、沈没後の世界まで描くつもりだったのに、出版社がもう待てないということで、「沈没」になったらしい。

    第二部は「漂流」についても書かれているが、さらに大きな事件が起こる。
  • 日本沈没(上)
    目の前に厳然と迫る巨大な危機に立ち向かう熱い男達の闘い。
    命懸けで仕事をする、と言う事はこういう事を言うのでしょう。
    衝撃的な内容、結末だが、非常にリアルで危機感も感じる。
    日本人として心の片隅に考えておくべきでもあると思う。
  • 日本沈没(下)
    奥付をみると、初版の3月20日から7月16日で134刷しており、すさまじい勢いで売れていたことが分かる。こんな刷数をみたのは『試験に出る英単語』以来だ。
    それはともかく、下巻では日本沈没が公になるところから、実際に沈没してしまうところまでが描かれている。
    最後には「第一部完」と書かれており、作者とし...続きを読む
  • 日本沈没(上)
    映画化になって気になったので、実家の本棚から探し出してきて読んでみた。何作か小松左京を読んで気に入っていたが、この本も期待を裏切らなかった。
  • 日本沈没(下)
    日本とは、日本人とは何なのか?今の日本人には、日本が沈むという位の大風呂敷を敷かなければ真剣に考えようとしない民族に成り下がってしまったんでしょうね。

    日本と心中する渡老人と田所博士…。

    日本民族とは少々距離を置いて日本を見つめ愛した渡老人と日本人として、日本の学者として最初に日本の異変の発見者...続きを読む
  • 日本沈没(上)
    日本のSF史上に残る大傑作。日本が沈むという信じがたいテーマを描ききった小松氏はまさに天才だ。第二部は国を失った日本人たちを描くといわれていたが、結局未刊行になりそうだ。残念。
  • 厳選恐怖小説集 牛の首
    小松左京は私の世代だともう古典としてお馴染みすぎというか、読んだことがないのに聞いたことがあるとか、発想の斬新さとかとかは最早ないんだけど、尚更まともに読む機会がなくなってしまうので読んで良かった。でも夢からの脱出はやばかった。同時存在しているのかよ。
    あと牛の首はネットミームみたいなものなのね。鮫...続きを読む
  • 日本沈没 1巻
    ハラハラして、続きが気になる。主人公の性格のキツさが気にはなるけど、言ってることは正論だから嫌味には感じない。
  • 日本沈没 超合本版 1巻

    尻上がりに

    序盤があまり面白くない。本題になかなか入らず、予兆にしても軽微で、いくらなんでも周囲の反応が薄すぎ
    キャラの感じもよくわからず、作画がそこかしこで無駄な見せゴマや書き込みをしていて、迫力があるというよりはただみづらいだけ
    海底に行く中盤くらいからようやく話が動き始め、また作画も落ち着いてきて見やすく...続きを読む
  • 復活の日
    それはまるで2020年の世界のようすと紙一重……。

    これは1960年代の作品で、当然に当時のテクノロジーをもとにしたSF。
    オリビア・ハッセーや草刈正雄が出演し、ホンモノの潜水艦をチャーターするなどで話題となった1980年の映画が有名だが、小松左京の原作は映画で描かれているよりも、滅亡へのカウント...続きを読む
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション
    名作の寄せ集めなのでもちろん良い
    ただ半分は読んだことある作品だった
    読んだことなくて面白かった作品が収録されてる短編集を買うことにした
  • 復活の日
    コロナ等で話題になってたので、今更ながらに読んでみる。人間には可能性があるということですかね。正も負も。
  • 日本沈没(上)
    会社の読書会で後輩に「ぜひ読んでください」と紹介され、手に取った。
    1970年代、高度経済成長著しく「もはや戦後ではない」と言われるほど繁栄を謳歌していたころに書かれたディストピア小説。
    日本列島で次々と起こる地震に対して、ちょっと世間離れした学者1人が、地殻変動で日本が沈没するという持論を展開する...続きを読む
  • 復活の日
    生きること。当たり前の世界というものは、多くの人に支えられて成立している。自国の利益を優先する愚かな行為が人類を滅ぼす。戦争を経験した作者だから書ける作品なのかなと感じた。
  • 日本沈没(上)
    あれの事について中々核心に触れず。
    何度もそういう話になるが、あれは何々だ!って言い切る場面は中々やってこない。しかしメンバーが静かに理解していく様であれが何かはわかる。

    関東での災害被害が色々書かれておりかなり詳しく現実的に書かれていて、へこむ。

    丁度現実でも地震が頻繁に起こっているのも怖いよ...続きを読む
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション
    岩井志麻子と澤村伊智がよかった。

    岩井志麻子先生、バラエティ出てきた時文章との差にぶっ飛んだもんな。今回も硬くて陰鬱な空気感。読み慣れるまでちょっとかかる。

    学校は死の匂い。うん。好意、真っ直ぐ返ってきてほしいよね。古市くんがいい人格付与されてるなぁ。
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション
    どれも面白かった。
    『リング』著者の鈴木光司の作品は初めて読んだが、リアルな生々しさがあった。
    特に好きだったのがビルとビルの隙間に落ちる『五月の陥穽』。

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    角川ホラー文庫約30年の遺産!90年代から現在までの最恐セレクション。

    1993年4月の創刊以来、...続きを読む
  • 厳選恐怖小説集 牛の首
     小松左京さんのホラー短編小説集。収録作の発表年は1964(昭和39)年から1974(昭和49)年。
     全体的にレベルが高く、作者の力量はやはり確かなものと思われる。さすが小松さんだけあって、SF的な物語も幾らかあるが、そうでないホラー小説もある。もっとも、じめじめと湿ったような、暗い日本的幽霊話と...続きを読む
  • 恐怖 角川ホラー文庫ベストセレクション
    小林泰三『人獣細工』、怪奇趣味的でもありSF的でもあり。
    すごいなこれ。惜しい人を亡くしたって改めて思った……

    他の作品もどれも良かったけど恒川光太郎『ニョラ穴』が特に好き。
    程よく謎が謎のまま残ってて余韻のゾワゾワ感ヤバい。やっぱホラーはこういう読後感が残ってこそですよね!

    ジワジワ怖い、ゾッ...続きを読む