小松左京のレビュー一覧
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表題作の『再生』、過去に読んだことある作品だけどやっぱり何度読んでも大好き。
最愛の妻の首なし死体と共に暮らすって構図が恐ろしくてグロテスクだけど美しすぎるよね……好き……
結末の救われなさもほんとすき……
他の作品もどれも面白くてハズレなし。流石!って感じでした。
井上雅彦の『よけいなものが』と...続きを読むPosted by ブクログ -
待望の第3集。静寂の通路、牙の時代、飢えなかった男というラインナップは強力だ。そして風と、雲と、夕映えの彼方が余韻を残す。
継ぐのは誰かは何度も読んでいて今回は遠慮しました。すみません。Posted by ブクログ -
戦後以降の変身ヒーローもしくは異形変態もの、仮面ライダー、デビルマン、AKIRA、東京グール。
これらの力への憧れと人間性の喪失を抱えたヒーロー達、この作品に登場するアパッチは正にこの系列に入るべき存在だろう。
社会から追い出され、極貧の中で屑鉄を食らい、アパッチへと変貌した人間たちは集団を作る。も...続きを読むPosted by ブクログ -
色々な作家さんの作品が読めるホラーアンソロジー。
怖かった…!
特に今邑彩さんの「鳥の巣」、小池真理子さんの「ゾフィーの手袋」は、後半にかけて恐怖がヒタヒタと迫り来てゾッとした。
岩井志麻子さんの「依って件の如し」は、怖さよりも文章のリズム感と情景描写が美しすぎて感動させられた。
もっとこの人の作品...続きを読むPosted by ブクログ -
この時期にだからこそ、もう一度手に触れるべき作品。
小松左京は未来を予言していたのか、そう思わせるほど、緻密な調査によって固められた科学的根拠で説明されるこの世界が、レンズとなって現実世界を映し出してるかもしれない。Posted by ブクログ -
本当に良いものは古臭くならない事を証明する一冊。
「黄色い泉」とか、「保護鳥」とかの古典や伝説へのオマージュに中ニっぽさがないどこも好き。(当然のことながら)、最近のオマージュによくある知識ひけらかし系、読者に教養求め系とは一線を画している。
「骨」は何回読んでもすごい。好き。Posted by ブクログ -
日本が沈むという設定はぶっ飛んでますが、それに対して描かれている日本人の心情や政治や国際情勢などは、とてもリアルでした。読んでいてどんどん引き込まれる作品でした。色褪せない名作の力強さを感じた。Posted by ブクログ
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国際情勢から環境問題まで、現代を透視したかのような作品集。現代の閉塞感はより強いが、希望を語る極冠作戦が最後なのは救い。Posted by ブクログ