小松左京のレビュー一覧
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読めば読むほど、どんどん気持ちが入り込んでいく作品でした。もちろんあり得ないシチュエーションだとは思いますが、妙にリアルな…何となく現実に起きてしまいそうな気がするほど。
実際、この本が書かれた頃の日本近海での最大規模の地震の想定を遥かに超える規模の地震が起きましたし…Posted by ブクログ -
人間は結局、人間の愚かさに振り回されるんだな、としみじみ感じた。
読んでいくうちに一気に引き込まれていった。面白い。
エンターテイメントとして、楽しんで読める濃厚な作品だと思う。Posted by ブクログ -
大人と子供に別れてしまった謎の世界。それでもひたむきに生きる子供たちのたくましさが圧巻。もちろんそんな綺麗事だけでは済むはずもなく、人間のダークな部分もガッツリ描かれています。この内容の濃さで、最後はいきなりシュルシュルっと核心部分へ。今まさに突きつけられているような重苦しいリアル感が凄い。
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小松左京先生の「復活の日」を子供むけに改訂したもの。
最近、活字を読むのが苦手だったのですが、読みやすかったです。
現在のコロナをさらに悪くした感じのウイルス感染がおこり、ほぼ人類が死滅するという読んでて考えさせられる内容。
未知のウイルスによって人類が滅亡する時に様々な人間模様がリアルに書かれてい...続きを読むPosted by ブクログ -
細菌兵器や核兵器等、持つことで抑止力になっている間はいいけど、ヒトは間違いや思い込みをする生き物だから、この本みたいな事も起こりえて怖い。
偶然が重なって人知れず漏れでた細菌兵器によって、人類はあっという間に一部を残して死滅する。
人類の繁栄がずっと続くなんて保証はどこにもない。Posted by ブクログ -
沈没後の日本人の有様が気になるけど、続編はとってつけた感じみたいなので、ここで読み終えておくのが良さそうですね。
国際社会の冷淡さがリアルな印象を受けました。
まあ知ったこっちゃないんですよね。よその国の人間が難民化しようが死のうが。だから、日本人諸君、どうするのって話。Posted by ブクログ -
いやこれ。日本沈没より面白いでしょ。
と思ったら映画化もされてる模様。
ただ、SFの映画化はどうしても作中の世界をサイズダウンさせてしまいます。
新型コロナウイルスの時代に改めて読むべき1冊です!Posted by ブクログ -
最初の方の短編は、霊的なおどろおどろしい怖さがあり、中盤からはSFよりなちょっと不思議な話と言う感じだった。
どの短編も短編だけど世界観がとても作り込まれていて、短いと言うのを感じさせない程すんなりと話に引き込まれた。Posted by ブクログ -
原作者・小松左京が素晴らしいのは、語り部の力技で「プレート潜り込み仮説」を「SF噺」にするだけでなく、プレート潜り込みが引き起こす「大震災」を土台に、日本と言う「官僚主導国家」が、「大災害の危機管理」に「どの様に反応」し、「行動するのか?」、「国家ネーションステートを喪失した日本人はどうなるか?」と...続きを読む
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小松左京氏のといえば、日本SF界の巨匠、ベストセラー作家とか知の巨人とか称される。その小松氏がまだ若かりし頃のお話。
この本の前半は、蛍雪時代に掲載された「やぶれかぶれ青春期」。旧制中学、旧制高校、そして新制大学の学生時代を振りかえっている。連載当時は、戦争体験者というか実際に戦場に赴いた人...続きを読むPosted by ブクログ -
専門的な話の部分は難しいですが、続きが気になってなかなか途中でやめられませんでした。
今の世の中を見透かされているような描写があり、ドキッとしました。
この半世紀前の話を今に合わせて書きなおしたら、どんな感じになるかな… -
筆者である小松左京の、エネルギッシュで熱量溢れる書きっぷりが感じられます。
戦中時代を生き抜いた筆者による回顧録と体験談で、万博の裏事情がよく分かった。Posted by ブクログ -
中学の頃夢中になって読んでいた小松SF。表題作なんてサイコ・ダイブする話のはしりなのでは?
ホラーと量子理論による宇宙観をむすびつけるという荒技に圧倒されます。現在は観測されるまでになったブラックホールですが、作者のように宇宙論と人間を結びつけて描くSF作家はもはやいないでしょう。
若かりし頃の...続きを読むPosted by ブクログ