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「日本沈没」小松左京 氏
~自然の脅威と人間心理の深層~
【災害の深刻さと自然の不可解さ】
小松佐京氏の「日本沈没」は、科学の限界と自然災害の深刻な影響を描いた作品です。この小説は、読者に災害時のパニック状態や人間の不合理な行動をリアルに感じさせます。
【1970年代の日本を舞台に】
物語は、1970年代の日本を舞台に展開します。主人公は、潜水艇操縦士です。教授とともに、頻繁する地震災害の原因を探ります。この小説は、島が海に沈むという衝撃的な事象を発端として、地震そして火山の噴火という自然の力に対峙する人間を描写します。人間そして科学の限界は何か?について考えざるをえない物語です。
【小説に描かれる現実】
小説では、地震や火災などの二次災害の被害、都市インフラの停止、避難時のパニック、社会復帰の困難さなど、災害がもたらす様々な問題を詳細に描写しています。これらの描写は、架空の話であっても、現実の災害に対する深い洞察を提供します。
【読後の感想】
小説を読み終えた後、私たちは自然災害の前に人間がどれほど無力であるか、そして、災害時にどのような心理的、物理的準備が必要かを考えさせられます。この作品は、ただのフィクションを超え、現実世界での準備の重要性を説いています。
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今またテレビドラマもやっている名作を読みました。
1973年の作品ですが、その後の阪神淡路大震災、東日本大震災を予知したかのような地震の描写がとても生々しく感じられます。プレートテクトニクス理論をもとにした日本沈没の理屈もリアルに感じられて怖くなります。また、島国の中で長い歴史を保ち、独自の文化を形成してきた日本人が、国を失い、難民となり、そしてその先に待ち受ける苦難を予感させるストーリーにはハッとさせられました。日本にいると、ユダヤの人々の歴史や、世界各地の難民の問題は、遠い世界の出来事に感じてしまいがちですが、こういうストーリーで語られると、難民となることの恐ろしさをゾクっと疑似体験した気分になります。さすがの名作です。
震える、、、。
阪神淡路大震災、そして未曾有の被害を出した東日本大震災。それらが現実に起こる何十年も前に、これだけ地震や津波の被害を詳細に描き出していた、小松左京という人の凄さを感じる作品。もし現実に日本がこの世界から消えてしまったらと想像すると、読み終わった後に震えます。現実と物語の境目を見失ってしまうほど、世界観に引き込まれてしまう。今の日本人に是非、読んで欲しい作品。
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今日放送開始のドラマ『日本沈没』―希望のひと―が楽しみ。私が小松左京の原作を読んだのは1973年刊行のカッパノベルスか1978年発売の文春文庫あたりだと思うが、手元になくはっきりしない。角川文庫の『復活の日』他は手元にあるのに不思議。古い記憶だけで感想を書くのも適当でないと思うが、放送の記念日と言うことでお許し下さい。
当時は筒井康隆や星新一と共にSFに親しんではいたが、関西で平和に過ごしていた少年には衝撃の内容。正直に言うと日本の沈没を小説にするなど、緻密に計算されていたとはいえ、現実離れしていると思っていた。
しかしその後、阪神淡路大震災、東日本大震災が起こり、首都直下型地震や南海トラフが話題になる現在のおとなの私をはじめ、今の日本ではかなり違った受け止め方になると思う。ドラマは原作とはまた異なった世界かも知れないが、小松左京の小説をもとに現実と未来を踏まえたものであることを期待したい。
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読めば読むほど、どんどん気持ちが入り込んでいく作品でした。もちろんあり得ないシチュエーションだとは思いますが、妙にリアルな…何となく現実に起きてしまいそうな気がするほど。
実際、この本が書かれた頃の日本近海での最大規模の地震の想定を遥かに超える規模の地震が起きましたし…
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会社の読書会で後輩に「ぜひ読んでください」と紹介され、手に取った。
1970年代、高度経済成長著しく「もはや戦後ではない」と言われるほど繁栄を謳歌していたころに書かれたディストピア小説。
日本列島で次々と起こる地震に対して、ちょっと世間離れした学者1人が、地殻変動で日本が沈没するという持論を展開する。他の学者はじめ世間からバカにされ、相手にされないのだが、火山の噴火や大地震はますます激化する。
「国土が丸ごと沈没するなど、ありえない」と思うのだが、地球物理学に関する解説が詳細で分かりやすく、国形が短期間で大きく変わってしまう恐ろしい現実がジワジワと近づいてくる様子が、迫力を持って語られている。
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あれの事について中々核心に触れず。
何度もそういう話になるが、あれは何々だ!って言い切る場面は中々やってこない。しかしメンバーが静かに理解していく様であれが何かはわかる。
関東での災害被害が色々書かれておりかなり詳しく現実的に書かれていて、へこむ。
丁度現実でも地震が頻繁に起こっているのも怖いよ。
後半へ期待。
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小さいころ映画のCMが恐かった覚えがあります。
「科学者にとって、いちばん大切なことは何かな?」
「カンです」
ニヤっとさせられる、この発言をした博士の導く日本の未来。その行く末はどうなるのか?
過去に起きたことがないから、は通用しないんだ。あまり考えないように生きてるけど。実際にその現実を何度も突きつけられて、その度に人間のちっぽけさを思いしる。
続きは下巻で。
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劉慈欣が影響を受けた作家の一人、小松左京の代表作。1973年3月の作品です。
日本が晒されている危機の正体、題名通り「日本沈没」なんですが、その一言を中々言わない田所博士にじらされます。自然災害を多く経験してきた日本の国民には、災害の度に面目一新し進んでいくというある種の楽観主義が培われているという考察は合点がいきました。
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後半が凄い。もしこんなことが起こったらと思うとゾッとする。普通に考えたら思いつかないであろう内容でびっくり。会話より説明が多く、内容もスラスラ入らないので時間に余裕があるときに熟読したい一冊。
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読んでも読んでも終わらない。とにかく長い。また、話が専門的すぎて難しい。何度も読むのを諦めかけた。が、気づくと話の続きが気になって読んでしまう。下巻を読むのが楽しみ。
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こんなハラドキテーマを国中枢視点で描くので説明描写オンパレードと昭和的日本過大評価描写がキツかったが、人間ドラマとしては某人物ラストシーンにグッときた。