ヘレンハルメ美穂のレビュー一覧

  • 地下道の少女
    今回も社会問題を含んだ話。
    グレーンス警部辛いなー。けど情緒不安定過ぎて仲間も辛いよなー。
    最近読んだミステリも移民を大量にトラックで運ぶ話があったけど、ヨーロッパではよくある社会問題なのか。
  • 世界の天変地異 本当にあった気象現象
    大気の大循環、風、雷等が発生するメカニズムから入り、どんな異常とも思われる気象や現象があったかを、写真ももって解説。さすがナショジオ。
    しかし単なる解説ではなく、このような異常気象は、温室効果ガスの影響で、1990年のIPCCで、排出削減していこうと決めていたにも関わらず、排出量は60%も増えている...続きを読む
  • 犯罪心理捜査官セバスチャン 下
    なんかセバスチャンだけなく、みんながSEXに囚われてるような。まあそれにしてもええかげんな男やなー。
    最後はシリーズとして続きが読みたくなる終わり方。
    このシリーズ追いかけようと思うが新品が入手できないよー。
  • 熊と踊れ 上
    <上下二巻、併せての評です>

    過去と現在の出来事が、交互に語られる。親子の物語であり、家族の物語であり、類い稀な犯罪小説でもある。人はなぜ理に合わない犯罪に走るのか。やむにやまれぬ強迫観念に突き動かされた行為の裏に隠された過去が、記憶の鍵をこじ開け、じわりじわりと顔をのぞかせる。子ども時代からこだ...続きを読む
  • ミレニアム6 死すべき女 下
    あのミレニアムではないけれども面白かったと思う。
    なによりまた読めるという楽しみを与えてくれた作者に感謝。
  • ボックス21
    シリーズ最初から再読している最中、もちろんタイトルだけで内容を思い出すのは無理なのだが読み始めると記憶がよみがえって二度目ならではの細部の読みも深くなる。それにしても2作目は後味の悪さがどんよりと立ち込めて気持ちが悪い。後でこれも決着がつくのだろうか、楽しみに読み進めたい。
  • 兄弟の血―熊と踊れII 下
    ただひたすらに復讐遂行に身を投じていく長兄レオ。練り上げられた奇襲作戦は着々と成功を収め、いよいよ「史上最大の強盗」は最終段階に突入した。そして、レオの協力者の正体を知ったブロンクス警部もまた、警官としての領域の限界へと突き進む。この戦いを終わらせるために…。暴力で繋がれた父と子の、そして流血に縛ら...続きを読む
  • 兄弟の血―熊と踊れII 上
    獄中で男たちが出会った。ひとりは連続銀行強盗犯。ひとりは終身刑の殺人者。共通点はふたつだ。“兄”であること。そして市警のヨン・ブロンクス警部を心の底から憎んでいること―時を経て、檻の中で育まれた復讐計画は史上最大の略奪作戦としてついに始動する。狙われる「存在しないもの」とは何か。そして彼らの“弟”た...続きを読む
  • ミレニアム6 死すべき女 下
    ラーゲルクランツによる三部作、全体の第6部が完結。続編の行方は未決だが、ラーゲルクランツは続きを書くことはないと宣言しているらしい。

    振り返ってみると、シリーズ5も6も、リスベットが過去と対峙するだけの物語ではないところが魅力の一つか。今回のサブテーマは、組織的なフェイクニュースによるバッシング、...続きを読む
  • ミレニアム6 死すべき女 上
    シリーズ6のエピソードは、ミカエル・ブルムクヴィストの名前を記したメモをポケットに入れて、ストックホルムの公園で亡くなった男の謎を追うこと、そしてリスベットは双子の妹・カミラと直接対決へ、の2つを軸に展開する。前作に続いて、リスベットとミカエルが協力する展開だが、上では離れ離れのまま。2人で男の謎が...続きを読む
  • 兄弟の血―熊と踊れII 上
    『熊と踊れ』の続編。

    もともと『熊と踊れ』が、実話を下にした作品だったので、ち密ではあるけど、どこかしら小説ではない感じがありましたが、こちらは完全オリジナルですよね?最初から、小説感満載です。

    上巻では、レオもヨンも、双方の戦闘態勢が整ったようです。下巻でどうなるかが楽しみ。
  • 熊と踊れ 下
    面白かった。

    最後は、あんなもんだよね。小さい綻びから、大きな破綻につながる。意外にあっけないですね。

    小説なので、もちろん脚色されていると思うんだけど、この話が事実を下にして描かれたという事が驚きですね。下となった事件当時は、まだ冷戦のころだし、スウェーデンでは徴兵制が敷かれていたので、国中に...続きを読む
  • 熊と踊れ 上
    実在の事件を下にしたという作品。

    スウェーデンでは2010年まで徴兵制が実施されていたので、一定年齢以上の男性は、基礎的軍事訓練は受けているという事になりますね。この作品は、そのことを知っていると、中身の理解が進みます。

    とはいっても、基礎訓練だけで、ここまでのことできるんですかね?あとは、才能...続きを読む
  • 地下道の少女
    うーん。

    このシリーズはいつもそうなんですが、ハッピーエンディングではないです。北欧の曇り空のような、重い結末です。この作品もそうです。

    興味深かったのは、ストックホルムの地下世界ですね。米ソ冷戦華やかなるころに整備されたものだと思うんですが、地下には軍用のトンネルまで整備されているんですね。寒...続きを読む
  • 三分間の空隙【くうげき】 下
    エーヴェルト・グレースン警部シリーズだが、主人公はピート・ホフマン、前作「三秒間の死角」の続編である。

    シリーズの特長である圧倒的なリアリズムと物語のテーマである「復讐」は健在。今回もピート・ホフマンが良いように裏切られ、そして生きるために苦闘する。

    絶望、命の軽さ、そして麻薬で裏切られた人の悲...続きを読む
  • 三分間の空隙【くうげき】 下
    無事に(?)グレーンスのミッションは完了したわけですが、最後の結末をみるとどうなんでしょうね?ピート・ホフマンも、なかなかしたたか。

    アメリカ下院議長の役回りが微妙に釈然としませんが、スウェーデン、アメリカ、コロンビアと、世界をまたぐ舞台はスケールが大きかったです。これにアジアが含まれれば、もっと...続きを読む
  • 三分間の空隙【くうげき】 上
    北欧の作家でありながら、なぜかアメリカの下院議長が重要なポジションを占める上に、ゲリラ側にスウェーデンの人間がいるという謎の設定。当初、そういう複雑な設定に馴染めず中々読み進まなかったが、読んでいるうちに、不思議の物語にはまってしまいました。

    それもしても、①アメリカ下院議長が麻薬戦争のための部隊...続きを読む
  • 犯罪心理捜査官セバスチャン 少女 下
    (上巻より)

    セバスチャンの女癖の悪さにまきこまれたウルスラが
    片眼を失ったものの無事でよかった。
    彼女を愛するリーダーのトルケルといい、
    今回登場した政治家の妻をもつエリック警部といい、
    愛する人を大事にする男性たちが報われないのは、
    納得がいかない。

    そして、ビリー。
    結婚式のシーンでビリー...続きを読む
  • 犯罪心理捜査官セバスチャン 少女 上
    犯罪心理捜査官セバスチャンの第四弾。

    相変わらず、捜査班の内輪もめに頁数がさかれているが、
    事件とのバランスの悪さは気にならなかった。
    一家四人が殺された現場から逃れた少女と
    セバスチャンの関係が中心に思えたせいか、
    読み手の方が慣れてきたのか、
    セバスチャンが事件解決に役に立っていたからなのか。...続きを読む
  • 犯罪心理捜査官セバスチャン 模倣犯 下
    (上巻より)

    前作の最後で判明した、
    セバスチャンの娘についての話が進むのは期待していたが、
    それが話の中心になることや事件に巻き込まれることは
    望んでいなかった。
    また、前作のダメ警官が刑務所長になって再登場したのはわくわくしたが、
    妊娠中の妻が巻き込まれるのはちょっと違う。
    全体的にあざとすぎ...続きを読む