ヘレンハルメ美穂のレビュー一覧

  • 犯罪心理捜査官セバスチャン 模倣犯 下
    (上巻より)

    前作の最後で判明した、
    セバスチャンの娘についての話が進むのは期待していたが、
    それが話の中心になることや事件に巻き込まれることは
    望んでいなかった。
    また、前作のダメ警官が刑務所長になって再登場したのはわくわくしたが、
    妊娠中の妻が巻き込まれるのはちょっと違う。
    全体的にあざとすぎ...続きを読む
  • 犯罪心理捜査官セバスチャン 模倣犯 上
    犯罪心理捜査官セバスチャンの第二弾。

    前作でバランスが良いと思った事件と人間関係のバランスが、
    今回はちょっと悪い。
    セバスチャンの個人的事情に時間が割かれ過ぎて、
    さらに殺人捜査渡航別班のメンバーそれぞれの関係も
    きしみ始めて居心地が悪い。

    女性の連続殺人が発生するが、
    過去にセバスチャンたち...続きを読む
  • ミレニアム5 復讐の炎を吐く女 下
    ネタはすごいし、展開もいいし、時事ネタもすごいし、
    ディテールも非常に性格でほんとにすごくいい感じなんだけど
    今ひとつなんか盛り上がりというか、エンターテイメントというか
    読み物としての楽しさがもうひと越えたりなんだよねぇ〜
    なんとなくやっぱりジャーナリストだからなのかもしれないけど、
    イマイチほん...続きを読む
  • ミレニアム5 復讐の炎を吐く女 上
    ちょいと確かにラーゲルクランツっぽさが多く出てるね前作より
    でも、ちょっと話がごちゃっとしてる感が・・・
    面白いんだけど、ちょっと頭にスーッと入ってこない
    でも、久々にリスベットのバイオレンスがあったり、
    ブルムヴィストのジャーナリスト魂がグイグイしてたりして
    ある意味ちゃんとミレニアムになってるか...続きを読む
  • 犯罪心理捜査官セバスチャン 少女 上
    犯罪心理捜査官セバスチャンのシリーズ、4作目。
    前作のラストでの大事件はいったい…?

    セバスチャンは有能な心理分析官だが、傲慢で協調性がなく女好きという迷惑男。
    国家刑事警察の特別班に舞い戻ったのも、じつはまったく個人的な都合からだった。
    どこか余裕をもって描かれているせいか、何となく憎めないとこ...続きを読む
  • 三分間の空隙【くうげき】 下
    三部作の二作目。『三秒間の死角』に連なる作品なので、前作を読んだいるとより楽しめる。舞台はコロンビア。麻薬戦争の緊迫感をベースに、主人公ふたりの苦悩や政治的駆け引きなども盛り込んだ、厚みのあるクライム・ノヴェル。

    麻薬戦争というとウィンズロウの三部作を連想してしまうが、本作品もウィンズロウに負けず...続きを読む
  • 地下道の少女
    舞台はスウェーデン。
    読後は少し消化不良気味となった。
    複数の話が平行して流れるがどちらも未解決で終わる。
    フィクションとノンフィクションが絡み合っていて複雑な社会問題を浮き彫りにしている。
  • 三分間の空隙【くうげき】 下
    苦労が報われる読書ができる作品。

    しかし、ただでさえ中南米及び麻薬は一筋縄でいかないのに、そこに潜入捜査が絡んでくると…なかなかお時間かかります。

    来年は三時間らしいです。
  • 三分間の空隙【くうげき】 下
    アメリカ下院議長がコロンビアの麻薬ゲリラPCRに拉致された。スウェーデン警察に協力していた凄腕スパイ、ピートが、今はアメリカDEAのスパイとしてPCRに潜入している。アメリカは麻薬戦争で、コロンビアの悪人を殺害リストに挙げているが、ピートの名前がそこに入ってしまった。事態収拾のため白羽の矢が立ったの...続きを読む
  • ボックス21
    続きが気になって一気読み。
    胸糞悪い終わり方は小説ならではなのかな。。。
    テレビドラマでは味わえない喪失感。

    読み終えて少し立ってから気づいた。
    レーナは夫が死んだ翌日に、新しい少女の仕入れに出向いているのでは。。。
  • 三分間の空隙【くうげき】 上
    エーベルト・グレーンス警部シリーズ第六作。

    だから、潜入捜査ものは好きじゃないと言ったはず。
    カリブ海の浜辺でのんびりとモヒートを飲んでいる、とまではいかないが。
    華麗なる脱獄をした「バウラ」には、家族と幸せな生活をしていてほしかった。
    まさか、より危険な国でより危険な潜入捜査をしているとは。

    ...続きを読む
  • 三分間の空隙【くうげき】 下
    (上巻より)

    バウラを無事スェーデンに戻すため、仲の悪い検事にわざと大手柄をあげさせたのは
    面白かったが、
    検事が刑務所内の殺人を軽い刑にする理屈をひねり出したのは驚きだった。
    それと、
    麻薬が溶け込んでいるスーツケースをグレーンス警部に預けたのも面白かった。

    一番印象的だったのは
    バウラが潜入...続きを読む
  • 熊と踊れ 上
    レオの脳内イメージはヨエル・キナマンです
    でも私は完全にヨン派(脳内イメージ無し)なので、形勢が逆転する所では、思わずガッツポーズをしてしまいました
    ヨン派ならきっとあそこですると思います
  • ミレニアム5 復讐の炎を吐く女 下
    下巻の方もいい展開だった。双子研究と殺人事件の闇が暴かれるいいオチにおわってるし、6作目にも期待している。今作でリスベットのドラコンのタトゥーの由来が語られている店がリスペットへの愛着を感じた。
  • ミレニアム5 復讐の炎を吐く女 上
    今作も非常に面白い。なんと言ってもリスペットが刑務所に収監されていながらでも相変わらずの彼女らしさ全開の描写が続く。双子の研究をすすめる研究機関を調査する今回のあらすじ、前回の続きリスペットの子供時代へと繋がる内容が続き面白い小説だ。
  • 地下道の少女
    エーベルト・グレーンス警部シリーズ第四作。

    ルーマニアからバスで運ばれてきた少女たちと
    ストックホルムの地下道に住む少女。
    二つの国のストリートチルドレンたちの事件は、
    驚くことに、全く交わらない。

    スェーデンのミステリーは国際的だ。
    国境をひらりと超えていく。
    橋を渡れば、フェリーに乗れば、
    ...続きを読む
  • 死刑囚
    死刑制度を扱った、死刑制度のないスウェーデンを舞台とするミステリ小説。

    題材が重いだけに、話の内容も重くなる。

    復習、私刑感情、善と悪、処罰感情、いろいろなものがない交ぜになり、読書する側も考える内容。

    話の展開、決着もよかったが、ミステリ小説よりも、死刑制度について改めて考えた。
  • ミレニアム5 復讐の炎を吐く女 下
    作者が変わったことにまたしても気づけない良作。前作は場面展開にやや周りくどいところがあったが、今作は場面展開や回想も非常にわかりやすく、あっという間に読み進められる。
  • 地下道の少女
    圧倒的なリアリズムと構成力。過去と未来を頻繁に行き来しながら、行き着くところは絶望か、それとも希望なのか。
    このシリーズの根底に流れる「復讐」をテーマに「貧困」が絡んで、先進国の大都市であるストックホルムの「裏社会」が浮かび上がる。筆者もあとがきで記しているが、部分的には「真実」であるという。
    この...続きを読む
  • 犯罪心理捜査官セバスチャン 白骨 下
    シリーズ3作目、後半。

    事件は当初、被害者の身元もつかめなかったが、チームの奮闘により次第に手がかりが見えてきます。
    そこには、大がかりな背景が…!
    移民の女性シベカはイスラム教の指導者に厳しく諭されますが、最初は心配して何かと反対していた息子と心が通い合うようになり、いい読後感でした。

    捜査班...続きを読む