古市憲寿のレビュー一覧

  • 保育園義務教育化
     私たちの思い込みを切り崩してくれる一冊。例えば、「母親だけが子どもを育てるのは日本の伝統でもなんでもない」などは非常にひきつけられた。本書の中心的訴えである、格差が広がる日本では、社会全体の「レベル」をあげるために就学前義務教育が重要という考え方を色々な視点から考えることもできて興味深い。
     社会...続きを読む
  • 古市くん、社会学を学び直しなさい!!
    「社会学者」の肩書きで活躍するが批判も多い古市憲寿氏が、「社会学って何ですか?」と日本を代表する様々な社会学者に聞きに行くという趣旨の本。
    話を聞きに行く社会学者は、小熊英二氏、上野千鶴子氏、宮台真司氏、大澤真幸氏、橋爪大三郎氏など錚々たる面々で、まさに日本を代表する社会学者たちである。それぞれに話...続きを読む
  • 僕たちの前途
    読みやすく起業についての善し悪しが理解出来た。後半はやや漠然とした内容にまで踏み込み、何を伝えたいかが不明確ではあった。独特の書き方や表現の仕方が面白い。若者論に興味ある方にオススメの一冊
  • 古市くん、社会学を学び直しなさい!!
    わかったようでわからない学問分野のひとつ、「社会学」が、何を勉強する分野なのかがよくわかります。

    経済学、法律学、経営学のあたりはなにを勉強するかなんとなく想像ができます。

    社会を学ぶ、と言われると、何を勉強したって社会勉強でしょ?となってしまいます。いわゆる「社会勉強」と社会学とが全然ちがうこ...続きを読む
  • 古市くん、社会学を学び直しなさい!!
    著名な社会学者と、若手論客?としてメディアで活躍する古市さんの対談集。1人1人の学者の専門を深く掘り下げるというよりも、社会学とは何かという問いを皮切りに、それぞれのバックグラウンドや研究者としての考え方を浮き彫りにする内容だった。
    社会学を学んだ事が無い自分としては、抽象度が高くわかりにくい話題も...続きを読む
  • 古市くん、社会学を学び直しなさい!!
    古市憲寿さんが、主に「社会学とは何か?」について大物社会学者12人と対談した雑誌の連載を1冊にまとめた本。
    古市さん含め、各人の社会学に対する距離感は、十人十色といったところ。役に立つ/立たないだけでも立場はだいぶ異なるようです。
    社会学の大家たちが、社会学をどのように見ているかが分かるという点で、...続きを読む
  • 古市くん、社会学を学び直しなさい!!
    社会学部を卒業して長い年月が経ちますが、ほんのさわりの部分、その視点自分の血肉なっていたようです。
    本書で多くの教授が語るように、社会学とは視点を得るものなんでしょう。何一つ変わらないものはないこと、現在の当たり前こそ消えることを前提に考えること。その視点は生きることをほんの少し楽にしてくれる
  • 古市くん、社会学を学び直しなさい!!
    「社会学って何?」と聞かれて答えに困ってしまうのは社会学出身者あるあるだと思うのですが、古市氏が、著名な社会学者に真正面からこの質問をぶつけていく本。

    面白かった!

    この本を読んでも、「社会学とは」を自分なりに簡潔に言葉にするのは難しいけれど、自分のバックグラウンドはやはり社会学なんだということ...続きを読む
  • 僕たちの前途
    著者の世代の価値観がよくわかる内容で

    古市さんの本で私は1番好きです

    若い世代のパラダイムが知れて面白かった。

    何でも便利な世の中になり、物が溢れ

    それらを合理的に考えて利用し、楽しむ

    違う世代(若い世代)を批判するだけでなく理解

    肯定をする必要性を感じました。
  • 古市くん、社会学を学び直しなさい!!
    インタビュー対象の社会学者のメンツが驚きである。古市氏が巧みにインタビューを引き出しているのか、溢れる知に依存しているかわからないが、非常に面白い本であった。
  • 古市くん、社会学を学び直しなさい!!
    「?」と思いつつ手に取った本だが、予想外に引き込まれてしまった。
    インタビュアーの古市くんは、風来坊のように自在にルポして警句を吐きたいタイプと見える。さすがにインタビューの腕は、学問のプロらしくシャープでパワフルだ。現代日本を代表する錚々たる「社会学者」12人のアウトラインを明瞭にカッティングして...続きを読む
  • だから日本はズレている
    2040年の日本の姿は、20世紀の終わりに言われていた姿と重なるな。危機感が日本を良くする方向へ向かってこなかったつけは大きい。「おじさんは怖い」
  • 国家がよみがえるとき 持たざる国であるフィンランドが何度も再生できた理由
    スウェーデン、ロシアに統治された時代、敗戦からも這い上がったフィンランド。資源がなく、隣に大国の脅威があること、排他的で自助を促す社会など、精神面でも日本と近いところがある。教育や男女平等など(日本人には隣の芝が青く見える部分も)多分に問題点をはらんでいるが、フィンランド人はそれらを解決しようとする...続きを読む
  • 誰も戦争を教えられない
    世界各国の戦争博物館を観光しながら社会学者の目線で、世界中の戦争教育のあり方を述べている。そして、エッセイ風なので読みやすい。

    フツーの人が観光では行かない世界各国の戦争博物館を観に行き、その国と日本の文化比較しつつ、歴史教育としての敗戦教育のあり方を題名通り答えのない問題なのかを考えさせる。

    ...続きを読む
  • 僕たちの前途
    「起業の社会学」というと難しそうな内容であるが、要は起業するには、思いつきではなく専門性・人脈などがないとダメということ。成功する起業家は、起業しようと考える前に、起業してしまっているのが常であるらしい。自分の強みが何かを考えると、「僕たちの前途」はそんなに優しくない?
  • 社会の抜け道
    軽い雑談トークのように作られながら、結構重要なトピックがいくつか。30年前にもこの議論はあったけど今もあんまり変わってないよね〜なこともあれば、この30年でものすごく変化したこともある。(後者はもちろんネットの普及によるところが大きい。)
    どちらも、目をそむけたり都合のいい解釈をしたりせず、真っ向か...続きを読む
  • 絶望の国の幸福な若者たち
    単行本でも読んだけれど、注釈や補筆も増えてるということで、改めての答え合わせ。やっぱりこの本はエポックメイキングやったと実感。
  • 絶望の国の幸福な若者たち
    『将来の可能性が残されている人や、これからの人生に「希望」がある人にとって、「今は不幸」だと言っても自分を全否定したことにはならないからだ。

    逆に言えば、もはや自分がこれ以上は幸せになると思えない時、人は「今の生活が幸せだ」と答えるしかない。つまり、人はもはや将来に希望を描けない時に「今は幸せだ」...続きを読む
  • 遠足型消費の時代 なぜ妻はコストコに行きたがるのか?
    最近メディアでよく見る古市さん著書のひとつでタイトルにコストコと書いてあったので読んでみた。ザクッと内容をまとめると成熟した時代に消費を呼び込むのはキラキラしたもの。要は生活の中にいつもと違う特別な感じをもたらすものが売れる。確かになるほどと思う、事実、自分もコストコに行くとちょっとウキウキするし、...続きを読む
  • 僕たちの前途
    若者論であり、働き方論であり、起業とは何かを語る本。起業について語られてきたイメージが一変してしまった。確かに思い返してみれば、僕の子供の頃は身の回りにも小さな社長はたくさんいたし、テレビでも脱サラがよく語られてきた。そして、若い世代の置かれている現状がリアルに伝わってくる。