古市憲寿のレビュー一覧

  • 上野先生、勝手に死なれちゃ困ります~僕らの介護不安に答えてください~
    面白くて一気読み。対談形式でシリアスな内容を展開しているのだけれど、テンポのよいコントのよう。信頼しあっている様子が微笑ましい。介護、年金、社会保障、少子化。これを読んだら、他人事ではいられなくなる。歴史に学び、他国に学び、よりよい方に向かえるようにできることをしなくては。社会学って面白い。
  • アスク・ミー・ホワイ
    性別とか立場とか関係なく誰かを信頼して共に歩んでいく物語
    表面上はなんてことなく見えても、人って裏では凄く傷ついていると思う
    SNSが発達した世の中だから簡単に誰かを言葉で攻撃することはできるけど、あの人は大丈夫だからと勝手に決めつけないで、スマホの先の人を考えられる世の中になるといいよなあ
    そして...続きを読む
  • 保育園義務教育化
    冒頭の下記の文章に、小学生と幼児を育てながらフルタイムで働いている私の心は鷲掴みにされた。

    「日本には今、二つの大きな社会問題がある。少子化と労働力不足だ。
    そんな時代に子供を産んで(少子化解消の貢献)、なおかつ働きたいと思ってくれる(労働力不足に貢献)お母さんは、本来なら国から表彰してもいいくら...続きを読む
  • 謎とき 世界の宗教・神話
    古市憲寿さんの解説が好きで手に取った本です。
    読み終えて評価をみると意外にも低めで驚いてる。

    日本人は無宗教者が多いと感じる一人で、私もその無宗教者である。
    だからこそそこに憧れ知りたいという気持ちがいつもあります。一つの見方を知っても、数多あるその考え方をまた知りたくなり際限ないものだと感じます...続きを読む
  • 正義の味方が苦手です(新潮新書)
    いくら事実を重ねても、人は自分が信じたい情報を信じてしまう。(ファクトは感情に勝てない)



    根拠がなくても、結果が伴わなくても、力強く巧みな言葉に人々は動かされてしまう。(日本に呪文使いがいないことを喜ぶ)



    いちいちマナー違反に目くじらをたてないことによって、文化は国際化していく。(伝統を...続きを読む
  • 古市くん、社会学を学び直しなさい!!
    社会学の見解は社会学者によっても異なる。
    そのくらい範囲の広い学問。
    日常をテーマにしたエッセイや物語が好きでそこに潜む日本文化やノスタルジックさに自分はいつも感動する。時代が変われば社会が変わるように世の中の風潮に適用させながら私たちは歳を取るが、一方で伝統的な文化も残り続けている。その理由は背中...続きを読む
  • アスク・ミー・ホワイ
    読み終わった次の日
    彼らが幸せで良かった、と思って仕事中ニヤリとしてしまった。そんな事初めてかも。映画化して欲しいな。
  • 平成くん、さようなら
    平成くんを理解したい、でも納得したくない。安楽死という選択肢があるということは理解できても、やっぱり並んで歩きたいと思ってしまう。スマートスピーカーのコンセントを抜いた時の愛ちゃんの気持ちを考えると切ない。そしてセックス描写で泣いたのははじめてだった。注釈があることでよりリアルな出来事のような感じた...続きを読む
  • 平成くん、さようなら
    とても固有名詞が多くて、変にリアリティのある世界観での安楽死合法の世界線。人との関わりで自分が形成されていくんだなと感じた本でした。私個人としては、平成くんはきっと安楽死を選択するんだろうなと思った。きっとそれは愛ちゃんがスマートスピーカーのコンセントを抜いたときと平成くんが安楽死を選択したのが同じ...続きを読む
  • 平成くん、さようなら
    久しぶりに大当たりを引いた。
    安楽死というテーマが世の中の議題にあがり、肯定派の意見を聞く度に不安になってたことがドンピシャで描かれていたり、死にたいと言われたときに感じたモヤモヤした気持ちとかが作中にも出てきたから色々と重なって感情移入がしやすかった。
    死にたい人と死にかけの猫とどちらにも(死んで...続きを読む
  • 正義の味方が苦手です(新潮新書)
    古市さんの出演をきっかけに情報番組を録画し、観ることが多いです。古市さんの話す内容や意見は私にはちょうど良いです。少し早口な所も良いです。
    そんな私にとって、この本も ちょうど良い本でした。
  • 10分で名著
    古市さんの本を初めて読んだ。
    日本や世界の名書の新訳等をされている各本の専門家達に対談形式で本の見どころや要約等を聞いている本。さらに各本の冒頭には構成を担当されている斎藤哲也さんが基礎知識をまとめているので本当に10分程でそれぞれの本の基礎的な知識と要点見どころが理解できる。また、はじめにとおわり...続きを読む
  • アスク・ミー・ホワイ
    めちゃくちゃすきな小説でした!!
    もうだいすき〜〜港くんとヤマトがひらいたお店ぜったい行きたいいいいしかも最後の終わり方めちゃくちゃいいんだけど!!すき!
  • 絶対に挫折しない日本史(新潮新書)
    日本史の学習に"革命"を起こす良書!
    ・歴史に興味がない理系人
    ・歴史の暗記に苦しんだ文系人
    など、、、ちょっと歴史が苦手な人が一定数いると思います。

    そこで"歴史嫌い"を払拭できるかもしれない本だと思いました。概要を掴む、教養として学びたい、そんな方におすすめです。
  • 平成くん、さようなら
    平成くんの、どこまでも論理的で聡明なのに垣間見える人間らしさとか不器用なところがすごくもどかしいと同時に愛おしかった
    人は図らずも、誰かが生きていた記憶を背負ってしまうことがある。本当にそうだと思った
    そして安楽死については、少しでも華のあるうちに穏やかに逝きたいという気持ちはすごく分かるけれどそれ...続きを読む
  • 10分で名著
    ここに載ってる中で読んだことがあるのって『源氏物語』だけ…

    『神曲』『失われた時を求めて』『ツァラトゥストラ』『わが闘争』は読んでみたくなった。
    結果的に読んでみようとは思わなかった本でも、この対談を読む分にはおもしろかった。

    アインシュタインの『相対性理論』もこの名著に含まれててビックリ。
    ...続きを読む
  • 誰の味方でもありません(新潮新書)
    炎上する人は頭が良いから、物事を多方面から評価することができるのか、と納得した。
    炎上させるかは別にしていろいろな視点を持っていきたい。
  • ヒノマル
    「他人の心がわからないというのは、人間に与えられた一番の贈り物かも知れないな(P193)」
    戦時下の日本を描いた古市憲寿さんによる恋愛長編小説。古市さんの小説は全部読んでいて、これまではサブカルネタ満載の現代小説だったが、今作はサブカルネタは封印。戦時下の少年と少女の恋模様を描いた作品だが、ストーリ...続きを読む
  • アスク・ミー・ホワイ
    大きな波があるわけではないけれど、雰囲気がとても好きだなぁと。ああ、尊い。
    ゆったりと進んでいくふたりの押し付け合っていない愛が私は好きだなぁと思った。その気持ちが自分を変化させてくれたのかな。そうだといいな。

    恋愛だけでなく、ひとに対する想いをこんなふうに考えられるのは素敵。こんなふうにひとと接...続きを読む
  • ヒノマル
    読み応えのある小説。
    私であれば戦争がテーマならヒノマル、恋愛がテーマならアマナツといったタイトルを選択するでしょう。