古市憲寿のレビュー一覧

  • 平成くん、さようなら
    序盤の平成くんは冷たい人なのかと思っていたが、後半になるにつれて心から打ち解けていく姿が印象的でした。
  • 10分で名著
    その後の時代に多大な影響を与えたものだが、なかなか読みづらい傑作古典をわかりやすく解説してある。読んでて面白いというより、時代的に意味のあった古典のことを取り上げている。その時代の背景や著者の思想がわかりやすく説明されていてとても面白かった。それぞれの本にわかりやすく要約が載せてあるので、それを読ん...続きを読む
  • 奈落
    『怒り』のエネルギーって本当に強くて、その強さが今回は生きるエネルギーになってしまったんだけど…
    あまり良い感情ではないと思うんだよな…
    個人的には…
    でもそのエネルギーで生きた人もいるだろうし、実際に凄まじいエネルギーなんだよ…

    届かない怒りほど虚しいものはない。

    古市さんの話は、感情を学べる...続きを読む
  • 誰の味方でもありません(新潮新書)
    テレビで良くみる古市さん。でもこの人がどういう人なのか全く知らないと思い本を手に取った。
    結果、とても面白かった。
    この人はすごく正直な人なのだなあ。色々なことに興味を持ち、率直な感想を言うからすぐに炎上する。でも、その言っている内容も一般の人から見るとすごく当たり前のことだったりして非常に好感が持...続きを読む
  • アスク・ミー・ホワイ
    コメンテーターしてる時の、あの怖いものなしで鋭い毒舌で切り捨てる、チョコレートだけ食べて生きてるイメージからは想像出来ないくらいに、優しくて、癒されて、でも人間の生々しさみたいなものが込められた、古市さんの繊細な部分が表された作品だった。
    外国に行った事がない私には、初めて知る発見がたくさんあったの...続きを読む
  • 10分で名著
    相対性理論や資本論など、歴史に名を残す有名な名著に挑戦しつつ、挫折した人も多いと思う。私もその一人だ。この本はそれらの名著の要約と、専門家による解説、そして古市さんとのフランクな対談記事により、まるで動画を観ているような感覚で記憶に定着させられる。(岡田斗司夫さんの解説とNewsPicksの落合さん...続きを読む
  • 奈落
    突然の事故で体が不自由になってしまう主人公。
    その苦しみやもどかしさがリアルに綴られている。それも、オーバーな表現はなく淡々と。
    他人事とは思えないようなリアリティ。

    誰もが現実で感じうる些細なストレス、それを丁寧に掬い取って表現している。

    古市さんの特徴であるフラットな文章に慣れていくと、最後...続きを読む
  • 正義の味方が苦手です(新潮新書)
    共感することもちょくちょく。
    いつもコナン見て思うことなんだけど、言い回しがいいなぁ
    前にどっかで理論はすごいのに文章が壊滅的に下手な人には意味を汲み取ってわかりやすく書き換える人がついていた話を見たな
    多くの物事は結論って別に1人で出す必要ないんですよね、意見を聞いて考えが変わることだってそりゃあ...続きを読む
  • 保育園義務教育化
    「昭和の政治家にマシュマロテストは難しい」

    親が福祉関係の仕事に就いていると保育園に受かりやすいという都市伝説がある。
    そのおかげかは知らないがうちの子は第一志望の保育園に入ることができはした。
    入園した保育園では第二子、第三子も結構ザラにいて、そのコミュニティでは少子化どこ吹く風である。
    問題は...続きを読む
  • 誰の味方でもありません(新潮新書)
    予想通りに面白かった。
    予想通りにテレビよりも文章のほうが
    数段面白かった。納得もできた。
    なんか不思議だなと思ったのは、
    「はじめに」と「あとがき」に
    感銘を受けてしまった点。
    それにより中身の毒舌が中和されている。
    これ、狙ってならば凄いな。
  • 誰も戦争を教えられない
    うーん、読めなかったなあ…もちろん初めから終わりまできちんと読んだのだけど、結局のところ古市さんはどういうスタンスに立っているんだろうかということが良くわからなかった。
    各国各地の戦争博物館は、エンタメ性がなければ、そしてリニューアルをしなければ、来場者が見込めず、廃館となってしまい、その戦争の記憶...続きを読む
  • 誰の味方でもありません(新潮新書)
    よく炎上している古市さんの著作なのですごく興味を持って読みました。この方は率直に思ったことを口にしてしまうだけであって、頭の中では至極まっとうなことを考えており、自分の意見や信念などもしっかりと持っている人なのだと思った。通勤で読みましたが、にやりとしてしまう内容も多く、少し前の連載をまとめたもので...続きを読む
  • 10分で名著
    とても読みやすいし、読んでみたいけど、なかなか読めない本をよむきっかけになるという意味では、読んだ甲斐があったと思う。
    ダンテの『神曲』や、プルーストの『失われた時を求めて』など、その本では第一人者の、忌憚のない生の声が聞けるのは貴重だと思った。
    あくまでも読むまでの導入という感じで、10分でその名...続きを読む
  • 正義の味方が苦手です(新潮新書)
    本書で指摘する「バイアス」は自分にも当てはまるところがあり、視点や視野を変えていく必要を感じた。
    相手を全否定するのではなく、部分的にでも評価するところは評価する著者の姿勢に好感が持てた。
  • 正義の味方が苦手です(新潮新書)
    10年前のNHK番組『ニッポンのジレンマ』から気になっていた作者さん。とぼけた雰囲気、独特の発想・切り口で持論を述べる。自分の主観が入っているかもしれないという自覚に乏しく、正義を主張し、他人の考えを受け入れられない人は怖い…。独特の行動原理で、違う視点で話す彼の表現は面白い。
  • 絶対に挫折しない日本史(新潮新書)
    大胆すぎるほど固有名詞を省いた歴史本。現代人の感覚で書いてくれている(この辺りは井沢元彦先生と通じるものを感じた)のがありがたい。
    1番良かったのは今後の日本の未来にまで筆が及んでいる事。究極的にはそうなる(詳しくは本書参照)だろうから歴史本としてはある意味画期的。
  • 正義の味方が苦手です(新潮新書)
    古市さんのコメンテーターとしての脱力感に惹かれて購入しました。

    コロナ禍での行動制限が、正しかったかどうか。
    時代の渦中にいるものには、その判断は下せない。
    バブル景気も然り。
    数年後の未来に生きるものだけが、冷静に結果を判断できる。
    正論だけでは、問題は解決しない。立場やひとによって、正論は変化...続きを読む
  • アスク・ミー・ホワイ
    表紙から分かるように2人の男性の、
    友情とも恋愛感情ともカテゴライズするのが難しい関係性を、丁寧に描いた作品。

    元有名人 × 冴えない料理人。

    すごく読みやすいのに、核心をつく言葉が散りばめられていて 満足感のある作品でした。
    読後感も良かったし、この物語の先 ふたりがどんな関係性を築いていくの...続きを読む
  • 正義の味方が苦手です(新潮新書)
    恥ずかしながら古市さんについて時々メディアに出ている人、程度しか知らなかった。そもそもテレビ視聴があまりないので古市さんだけを知らないわ毛ではないが、本書を通じて素晴らしいと思った。コメント内容のすべてに同意とかそういう意味でない。普段、腑に落ちない、イラっとする、様々な事象がある。わかりやすく簡潔...続きを読む
  • 誰も戦争を教えられない
    著者がハワイのパールハーバーを訪れたことからこの本は始まる。
    パールハーバーは、白を基調とした記念館があり、いたって爽やかで戦争の暗いイメージはあまり感じられない。それはアメリカが戦勝国で今も現在進行形で戦争をしているから。
    対して日本の戦争関連の博物館では、戦争の悲惨さは目一杯伝わってきても、なぜ...続きを読む