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『ACCA13区監察課』の人気の秘密|静かに謎が解き明かされていく群像劇

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『ACCA13区監察課』記事バナー
13の自治区からなるドーワー王国を舞台に、国家行政機関「ACCA(アッカ)」に所属する職員たちの静かなる活躍を描く本作。突然決まった「監察課廃止」にまつわるクーデターの噂、そして主人公なのに得体のしれなさが漂う“もらいタバコのジーン”、そしてジーンにまとわりつく怪しい男の影――数々の魅力的な謎が、オノ・ナツメ先生のスタイリッシュなタッチで描かれる、大人のためのコミック作品です。制服、美中年、煙草と、フェティッシュ要素も満載な『ACCA13区監察課』の人気の秘密を、ぶくまる書店員がオタク独特の早口で徹底解説します!

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※当記事に記載の内容は全て「ぶくまる編集部調べ」です。また、当記事には一部ネタバレを含みます。

『ACCA13区監察課』とは?

ACCA13区監察課

作品の詳細を見る

ⒸNatsume Ono/SQUARE ENIX

完結『ACCA13区監察課』 全6巻 オノ・ナツメ / スクウェア・エニックス

上質な外国映画を見ているかのようなスタイリッシュな画作り、繊細かつドライに描かれた大人同士の関係性の機微――そんなオノ・ナツメ作品の魅力がこれでもかと盛り込まれた『ACCA13区監察課』のあらすじや見どころをご紹介します!

アニメ化で注目の『ACCA13区監察課』

2013〜2016年に『月刊ビッグガンガン』(スクウェア・エニックス)で連載されていた『ACCA13区監察課』。作者は『リストランテ・パラディーゾ』(太田出版)、『さらい屋五葉』(小学館)、『ふたがしら』(小学館)など、メディア化作品も多数のオノ・ナツメ先生です。
本作も2017年にマッドハウス制作でアニメ化、荒木宏文主演で舞台化もされたほか、2020年3月に作品の1年後の世界を描いたOVA「ACCA13区監察課 Regards」がBlu-ray & DVDで発売された人気作。また、本作に登場する5長官の過去を描いたスピンオフ『ACCA13区監察課 P.S.』(スクウェア・エニックス)も出ています。
「組織、制服」というイメージから生まれただけに、制服に身を包んでACCAという組織に生きる男たちの格好よさはまさに垂涎モノです。

『ACCA13区監察課』のストーリー

舞台は「ドーワー王国」という鳥のような形をした架空の王国。およそ100年前にクーデターが起こり、それから13の自治区からなる地方自治制を敷いています。ACCAとは政治から独立した民間の統一組織で、警察局や消防局、医療局など様々な局が傘下に名を連ねています。13の自治区にもACCA局員が配置されて各区の運営を担い、彼らをまとめる存在として首都・バードン区に置かれた本部が存在しています。
主人公、ジーン・オータスが所属するのが、各区のACCA支部の業務を監視する「監察課」。彼は副課長として13区を回り、不正の有無を視察していました。
しかし、庶民には手の届かない高級品であるタバコを持っていたり、給料に見合わないセレブマンションに住んでいたりすることから、ジーンにまつわる不穏な噂は絶えません。ACCAを取りまとめる5長官の1人・グロッシュラーからクーデター加担を疑われるなど、ジーンへの警戒が高まっていき……。

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『ACCA13区監察課』の13の世界

ドーワー王国を構成している13の自治区はそれぞれ違った風土・文化を持ち、ACCA局員の制服も文化に合わせて様々です。そんな個性豊かな各区の特徴をご紹介!

ファーマス区

『ACCA13区監察課』の舞台:ファーマス区

国内の農産物の9割を生産する13区トップの農業地区で広大な土地を有する。物価が安いうえに、犯罪発生率も13区の中で一番低く、暮らしやすい地域。支部局員の制服はオフィスカジュアル+ジャンパーという動きやすい格好(田舎のアメリカンポリスを彷彿とさせるような…)で、収穫期には農業を手伝うこともあるそう。
地区名は「農家=ファーマー」に由来すると思われる。

バードン区

『ACCA13区監察課』の舞台:バードン区

ドーワー王国の首都で、王国の東端に位置する。ACCA本部とバードン支部が置かれていて、バードン支部は本部よりも給料が高いらしい(ジーン曰く「試験の難易度はそっちより高いんだけどね」)。
首都らしく高層ビルが立ち並ぶ大都会で、ニューヨークやワシントンなどアメリカの大都市を思わせる。支部局員の制服も白地にロングブーツと都会的だ。
鳥の形をしたドーワー王国の首都であることから、「鳥=バード」にちなんでいると推測。

ジュモーク区

『ACCA13区監察課』の舞台:ジュモーク区

住民の平均身長は2メートルオーバー、食べ物のサイズも他の区の2.5倍のサイズという“全てがメガサイズ”な地区。町おこしとして農産物の巨大改良も行われており、最近ジャガイモの平均サイズが20センチを超えた。そのせいでジュモーク区に配属された局員はみんな太ってしまうという。
区民の身長や農作物が「樹木(ジュモク)のよう」にすくすく育つのが由来?

スイツ区

『ACCA13区監察課』の舞台:スイツ区

「古き良き伝統を守る」ため、移動は馬車、平民は機械の所有を許されないといった、前時代的な暮らしが続いている区。区民以外が出入りするには面倒な手続きが必要で、立ち入れる区域も限られているなど、スイツ出身の長官・パスティスが「一国の土地の中にある独立国だ」と表現する特殊な地域である。貴族と平民の格差も激しいため、民衆の不満が高まっている。
支部の制服もフランス近衛兵などを思わせる古風なデザイン。モデルは景観保護に力を入れているスイスだろうか。

ビッラ区

『ACCA13区監察課』の舞台:ビッラ区

13区の中で一番寒い地域。ファーマスやジュモークのように豊かな土地ではないが、大麦やライ麦といった作物で自給自足+他区との物流でやりくりしている。ビッラに配属された局員によると、区の行政がバランス良く運営されていて住みやすい土地だという。
主食がジャガイモとライ麦パンという文化はドイツを思わせるが、極寒な気候や制服である赤白ボーダーのマフラーはカナダを彷彿とさせる。

ロックス区

『ACCA13区監察課』の舞台:ロックス区

巨岩が連なる雄大な景色が広がる地域。5長官の1人・グロッシュラーの出身地で、民族衣装を身にまとった長髪の男性が多い。見晴らしのいい広大な土地ゆえか、目の良い住人が多いそう。
装飾的な民族衣装や、グランドキャニオンを思わせる風景からアメリカ西部がモデルになっていると思われる。「ロックス」という区名は、「岩=ロック」から?

ハレ区

『ACCA13区監察課』の舞台:ハレ区

ドーワー王国最南端に位置する島。王国一の長寿地区で、温暖な気候と陽気な区民性が特徴。ごはんもおいしい。支部長や区長も他の区と比べて高齢で、100年前のクーデターを体験した区民も多いという。
半袖・短パンとかなりカジュアルな制服や、座卓で宴席を囲む文化から東南アジアがモデルになっていると考えられる。区名は温暖な気候から「晴れ=ハレ」と推測。

ドーワー区

『ACCA13区監察課』の舞台:ドーワー区

王族が居住する“王都”。歴史的建造物が多く残る美しい街並みだが、観光地化が進んでいるのでスイツのように閉鎖的ではない。区民はきれい好きで、ドーワー支部に配属される局員も美形が選ばれるほど、とことん美しいものを好む。支部局員の制服も、サーベルを携帯しサッシュ(飾帯)を用いた近衛兵スタイル。
まるでおとぎ話の舞台のように美しい景観から、区名は「童話=ドーワー」に由来?
素朴で優しい味わいのスイーツが有名。

コロレー区

『ACCA13区監察課』の舞台:コロレー区

優秀な女性が多く、他の区と比べて女性の地位が高い。ACCA本部長・モーヴの出身地。古くておしゃれな建物が多い街で、そこを歩く女性もスタイリッシュ。ACCAの制服も、一人一人の体のラインに合うように仕立てられているそう。名産品はチョコレート。
女性が活躍する華やかなムードから、フランス語で「彩り」を意味する「コロレ」に関係がありそう。制服は美女兵士が多いと言われているイスラエル軍のものに似ているような?

ペシ区

『ACCA13区監察課』の舞台:ペシ区

国の西北、鳥の尾の部分にあたる区で、いくつかの離島で構成されている。海が近く、魚がよく獲れるため、釣り道具が制服の一部と化している局員も。日焼けした体格のいい男性支部局員がモテるらしい。
ロックス区と隣り合わせていて、区境で列車事故が起きた際にロックス区に責任を押し付けたという負い目を持つ。第2王女が船で事故死した土地でもある。
制服はセーラーカラーの水兵を思わせるもの。ペシという区名はイタリア語の「ペッシ=魚」が由来と考えられる。

ヤッカラ区

『ACCA13区監察課』の舞台:ヤッカラ区

プラネッタ区に内包される位置にある小さな区(ドーワーと同じくらいの広さ)。カジノが盛んで、一攫千金の夢を求めてロクでなしな男たちが集まる区。支部駐在局員リーダーたちの間では担当したい区ナンバーワンだという。5長官の一人、スペードの出身地。
制服は鍔広帽にスカーフ、ブーツとカウボーイを思わせるスタイル。区名は関西弁でヤクザやたちの悪い人物を指す「ヤカラ」から? 街並みはラスベガスのようににぎやか。

プラネッタ区

『ACCA13区監察課』の舞台:プラネッタ区

見渡す限り土と岩が広がる不毛の土地。嵐がくると1時間ほど立ち往生する厳しい気候のため、住民は地下を開拓して暮らしていて、居住区にはめったに陽の光が射さない。資源も農産物もない貧しい地域で、経費節約のためACCA支部局員の制服もない。ここに暮らす人々の多くは地下資源の採掘作業に従事していて、「ヤッカラに集う男たちよりもプラネッタ区民のほうがよっぽど賭け事師」とジーンに指摘された。
寂寥とした独特の風景はSF映画に登場する惑星(プラネット)を連想させ、区名もそこに由来すると考えられる。

フラワウ区

『ACCA13区監察課』の舞台:フラワウ区

隣接するプラネッタとは反対に、地下資源が豊富で経済的にも豊かな区。気候も穏やかで、街中に花が咲き誇り、その香りが漂っている。住民たちの表情も活力に溢れた明るいものだが、ACCA局員への干渉が強く、優秀な局員でもここで働くうちに指示待ち症候群にかかってしまう。5長官の一人、リーリウムの出身地で、彼の兄が区長を、弟がACCA支部長を務めている。
地下資源の豊かさ、美しい街並み、伝統衣装をそのまま採用したというワンピースのような白い制服が中東の大都市を思わせる。区名は街中に咲く「花=フラワー」から?

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『ACCA13区監察課』のキャラクター

みんな思慮深い大人に見えて、実は腹に一物持っている……。曲者揃いだけど、そこがたまらなく魅力的な『ACCA』の登場人物たちを紹介します。

ジーン・オータス

CV/下野紘
本作の主人公で、ACCA監察課の副課長。乗り物に弱い課長・オウルに代わって13区全ての支部の監査を行うように命じられた。
高額課税されて「喫煙してるのなんて金持ちか悪人だけ」と言われているタバコを吸っているため“もらいタバコのジーン”とあだ名されている。掴みどころがなく、一見不真面目そうだが、職務には忠実で、不正を見逃さない鋭い洞察力を持つ。13の区の個性を愛している。
妹のロッタと高級マンションの住み込み管理人をしている。好物はいちごと食パン。
30歳なのにふわふわしててかわいい。巻き込まれ型の愛され型筆頭。

ロッタ

『ACCA13区監察課』の登場人物:ロッタ

CV/悠木碧
ジーンの妹で学生。食事を作ったり、出張の荷物を用意したりと甲斐甲斐しく兄の世話を焼くしっかり者。マンション管理業務のほとんども彼女がこなしている。スイーツとパンが大好きで、ジーンが出張に行くときには、その区の名物をお土産としてねだる。
レイルが一目惚れするほどかわいい(血筋?)。

ニーノ

『ACCA13区監察課』の登場人物:ニーノ

CV/津田健次郎
高校時代に知り合ってから15年来のジーンの友人。元探偵のフリー記者で、ジーンから調査依頼を受けることも。ロッタとも仲が良く、ジーンと一番親しい人物だが、何者かからの依頼で“30年”ジーンを監視してきたなど謎が多い。ドーワー地区やコロレー地区に多い青い髪をしている。趣味はバイクで、好物はチョコレート。
ジーンの保護者感をすごい出してくる。クールそうに見えて、どちゃくそ執着の人なのではないかと睨んでいる。

グロッシュラー

CV/諏訪部順一
ACCA5長官の1人。元ロックス区支部長。ジーンのクーデター加担を疑い、他の長官の意見を無視して、彼に監視をつける。無表情で言葉も少ないため、冷たい印象を与えるが「よりよい国を作るためにACCAはある」という信念の持ち主で、モーヴをはじめ多くの局員から慕われている。
ロックス区に戻ったときは伝統衣装に身を包んで過ごしており、普段のスーツ姿とのギャップにときめかざるをえない。

リーリウム

CV/遊佐浩二
ACCA5長官の1人。フラワウ区出身。兄弟が区長や支部長を務める名家の出身で、その中でも特に「真面目な性格」と評されている。いつも微笑みをたたえて温和そうに見えるが、一番腹の中の読めない人物でもある。グロッシュラーとはいつも意見が対立する。ジーンはクーデターと無関係だと主張するが……? 全てのニコニコ腹黒キャラスキーに推したいお方。

スペード

CV/大川透
ACCA5長官の1人。ヤッカラ区出身。最年長のため議長役になることが多いが、決断が必要なシーンではヤッカラの男らしいワイルドな表情を見せる。長官の中では珍しく支部長未経験者。ヤッカラ区にいたときは刑事をしていた。ヤッカラ区区長のバカラとは古い友人。枯れたちょいワル感がたまらない。

パスティス

CV/緑川光
ACCA5長官の1人。スイツ区出身で、ごく短期間だけ支部長を務めていた。スイツ区を愛していて「我が愛しの祖国」と呼ぶ。年に何度も帰省するほどスイツ区を愛しているが、伯爵位を持つ貴族で、“古き良きスイツ区”が好きなことから、住民たちの支持は得られていないよう。
THEお貴族様なスノッブな表情が素敵。

パイン

CV/安元洋貴
ACCA5長官の1人。ジュモーク区出身で、元ジュモーク区支部長。5長官の中ではバランサー的ポジションにいる。独自の思想を持っているというよりは、局面ごとにうまく物事を進めるのが上手な印象。
ジュモーク出身者らしい長身にヒゲメガネがシブい。

モーヴ

CV/田中敦子
ACCA本部長。コロレー地区出身で、元コロレー区支部長。女性初の本部長で、就任を記念して地元コロレー区に彼女の名前を冠した通りができた。コロレー出身の女性らしく、仕事が優秀なうえに美人。ジーンの淡い片思い相手。
クーデターの噂を聞いてジーンに内偵を命じるも、調査の進みの遅さにしびれを切らして彼を解任する。グロッシュラーのことを尊敬している。
CV/田中敦子が似合いすぎるかっこいい女性。

ポチャード

CV/後藤ヒロキ
ACCA副部長。ACCA入局時期はオウルと同じだが、本部には落ちてバードン支部へ入局。その名の通り、もともとぽっちゃりしていたが、支部の食堂が美味しすぎてさらに太った。
趣味はオペラ鑑賞。
食パンにゆであずきを乗せて食べるのが好き。

オウル

CV/上田燿司
監察課課長でジーンの上司。乗物全般が苦手なため、ジーンに各区への視察を一任していて、そのことについてはジーンとロッタに申し訳なく思っている。部下たちから頼まれたおやつのおつかいを引き受けてくれる、気さくで懐の深い人物。
ロッタとは時々カフェに出かけるほど仲良し。

ノット

CV/前野智昭
ジーンの同僚の監察課員。3歳、5歳、7歳の3人の子どもの父。出張の際には、必ず子どもたちと同僚たちのお土産を買って帰るほど家庭的で優しい人物だが、妻に逃げられて子どもたちと4人暮らし。妻に逃げられた理由は誰も知らない。

アトリ、モズ、ケリ

『ACCA13区監察課』の登場人物:アトリ、モズ、ケリ

CV/佐藤恵、芽衣、笹本菜津枝
ジーンの同僚の監察課員たち。10時と15時のおやつの時間が何よりも楽しみ。出張に行くジーンにはお土産を、暇をしていたオウルにはおやつのおつかいを頼むなど、おやつのためなら上司を使うことも辞さない。

レイル

CV/八代拓
ACCAバードン支部の新米巡査。セレブマンションに住み、歩きタバコをしているジーンを「金とコネで本部に入局した金持ちのボンボン」だと思い込んで嫌っていた。今もジーンのことは快く思っていないが、妹のロッタに一目惚れしてからは態度を軟化させている。なんとかロッタに近づこうとするが上手くいかず、目下のライバルは彼女と仲良しのオウル課長。マギーとは“食パン仲間”。

ファルケ2世

CV/中尾隆聖
ドーワー王国第3代国王。甘いお菓子が好きで、シュヴァーンの成人の祝典に出席したロッタに「たくさんおあがり」と話しかけるなど、気さくな性格。シュヴァーンの祖父。

クヴァルム

CV/石塚運昇
ファルケ2世に付き従う枢機院長。王国のためならどんなことでも厭わない忠誠心を持つ。そんな忠誠心が高じて、ファルケ2世の健康のためにタバコ生産を縮小して高額課税をした。多分、ファルケ2世のモンペ。

シュヴァーン

『ACCA13区監察課』の登場人物:シュヴァーン

CV/宮野真守
ファルケ2世の孫で、王位継承権を持つ唯一の人物。しかし、モーヴらACCA局員からは「馬鹿王子」「(王位を継いだら)国がつぶれる」など、ボロクソに言われている。
王室の復権を狙う野心家で、即位の暁にはACCAを解体させようと目論む。傲慢かつナルシスト気味で人望はあまりない。お付きの近衛兵・マギーから手厳しくあしらわれることも。
ふわふわの食パンより、堅くてぎゅっとしたパンが好き。

マギー

『ACCA13区監察課』の登場人物:マギー

CV/上村祐翔
シュヴァーン付きの近衛兵。優秀だがマイペースな性格。シュヴァーンにロッタの身辺調査を命じられてバードンを訪れた際に、はじめて食パンを食べて夢中になる。以来、何かに付けてバードンに行きたがる。そのときに知り合ったレイルとは“食パン仲間”として連絡を取り合う仲に。

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『ACCA13区監察課』の見どころ

『ACCA』の見どころを語れと言われると、「とにかくおしゃれでかっこいい!」と語彙が幼稚園児化してしまうのですが、一体どこがどうかっこいいのか、紐解いていきたいと思います。

ドラマチックな群像劇

『ACCA13区監察課』の見どころ:群像劇としての魅力

ジーンを主人公に“群像劇”として描かれている本作。ACCA5長官を筆頭に、色んな人々の思惑が複雑に絡み合う展開が、まず注目したい見どころとなっています。
それぞれが何を見据えて動いているのか、交わされた言葉の裏に隠された意味とは……!? そんな深読みを誘われて、ページを捲る手が止まりません。
しかも腹に一物抱えているのは上層部だけではないよう。そして、そこに律儀に巻き込まれていくジーン。やや込み入った展開ながらも、企みの中心にはいつもジーンがいるので、読みづらさは感じません。
本作の過去編『ACCA13区監察課 P.S.』や外伝『ACCA13区監察課 外伝 ポーラとミシェル』では、様々なキャラにスポットが当たるので、推しキャラが見つかった人はぜひ手に取ってみてください!

謎が解き明かされていく面白さ

本作のように謎が絡み合いながら物語が進んでいく作品の、一番のカタルシスといえば「謎が解き明かされる瞬間」でしょう。しかも、細心の注意とともに丁寧に伏線が張り巡らされた上質な作品には滅多に出会えないので、謎に振り回される爽快感を存分に楽しんじゃってください!
ページに散りばめられた謎と謎がつなぎ合わされる瞬間は、まさしく「カ・イ・カ・ン」ですが、それが真実とは限らないのでご注意を……。

食事シーンの描写

区ごとに違う文化があるので、所変われば食事の風景も変わります。そうした描写が丁寧なのも本作の見どころ。

ジュモーク区のメガサイズな果物。

『ACCA13区監察課』の見どころ:食事シーンの描写2

ビッラ区で振る舞われた、接待のための上等な食事。

『ACCA13区監察課』の見どころ:食事シーンの描写3

シュヴァーン王子の成人の祝典パーティーに並んだ華やかなスイーツ。

そして、ジーンたちが通うパン屋「MUGIMAKI」のパン。
さすがは『リストランテ・パラディーゾ』など、食に関わる作品を描いてきたオノ先生。どれもこれも美味しそうで眼福です。

オノ・ナツメの繊細な絵

作品全体を取り巻く上質なムードは、やはりオノ先生の絵があってこそ。人物は迷いのないザクッとした線で描きつつ、背景や小物はその質感が分かりそうなほど細やかに描き込まれています。
また、キャラクターたちの人柄を豊かに物語る表情の描き方にもご注目を。

『ACCA13区監察課』の見どころ:オノ・ナツメの繊細な絵1

いかにも高慢な感じのシュヴァーンと、彼の発言を「またなんか言ってる」みたいな表情で聞き流すマギー。この1コマで2人の関係性が伝わってくるよう。

『ACCA13区監察課』の見どころ:オノ・ナツメの繊細な絵2

ニーノの前でだけ見せる、ジーンの気を許した表情。かわいさがいつもの1.5倍増しです。

『ACCA13区監察課』の見どころ:オノ・ナツメの繊細な絵3

リーリウム長官の企み顔も最高……!

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『ACCA13区監察課』の感想【ネタバレあり】

『ACCA13区監察課』1巻の感想

「ACCAはいいぞ……!」という友人のじわじわくる勧めと、前々から絵が好きだったのもあって全巻一気買い。好きなキャラクターばかりなうえ、話に引き込まれる。食事の描写がおいしそう。男性の伏し目がかっこいい。何度も読み返しています。
posted.by ブクログ

男同士の友情っていいよね、くらいに思ってたら、ええ?ってなって、そっち?ってなって、さらにまじかよってなって、うそでしょー!ってなって、そうくるか……ってなったと思ったら、お、おお……ってなる。

ぜったいに読み返したくなるシリーズ。
posted.by ブクログ

『「君からは 何故かな タバコの葉の匂いがする」』

今回の作品でもオノ・ナツメの描く粋な男はカッコいい。今回はだいぶ少年誌寄りだったけど。
posted.by ブクログ

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『ACCA13区監察課』最終6巻の感想

伏線バリバリだったので1巻から読み直した。
超面白い!
どうしたらこんな物語を思いつくんだろうと、素直に感心。
posted.by ブクログ

読み終わった!!いゃぁ、面白い終わり方。オノ風味、ヨーロッパ映画のようなクライマックス。オススメできる6冊になったな。それはそれとして、アニメ版、諏訪部さんはいい役を摂ったな!
posted.by ブクログ

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空気感を味わいながら読みたい、大人のためのコミック作品

本作を読む時に一番強く感じるのが、「この空気感が味わえる大人の今、出会えて良かった〜〜〜」ということ。個性豊かな街を舞台に、一癖も二癖もある大人たちの思惑が交錯するという、群像劇の良さを煮詰めたような設定――あからさまなドラマや、過剰なサスペンスはもはやここに必要ありません、アダルティ……!
欲を言うなら、ペシ区やコロレー区など、登場回数が少ない街のことももっと知りたかったのに――と思っていたら、嬉しいことにこの世界観はオノ・ナツメ先生の最新作『BADON』(スクウェア・エニックス)に引き継がれて、新しい物語が紡がれているのです! 『ACCA』ファン必見の、こちらの作品もぜひチェックしてみてください。

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