amieさんのレビュー一覧
レビュアー
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バランス的に一番
個人的に、岡本倫の作品で2番目に好きな作品。
内容的には「エルフェンリート」が一番なんだけど、さすがに絵が厳しすぎる。
本作は「エルフェンリート」に似た要素が多く、かつ絵もかなりまともになっていてバランスがいい。
久々に読み返すと、エルフェンリートの後異能要素の無い「ノノノノ」を経ているのだが、まだ絵は完成されていない感じ。
今の「パラレルパラダイス」と比べるとまだまだという感じがする。
それでもまあ普通に読める絵にはなっているし、内容も「エロ・グロ・青春・仲間・異能」という岡本倫の5大要素をすべて満たしている。
岡本倫ワールドの入門編としていい作品なんじゃないかと思う。 -
先が気になる
かなり多くのマンガを読んできたつもりだけど、やはりまだまだ知らない名作は多い。
本作もそう思わせる作品。
設定は「約ネバ」のような感じ。
もっとも、実際は「サタノファニ」とか「レオン」のような感じの展開になるんだろうか?
特殊な環境で育てられたという事と、眠る度に記憶を失うという事。
この2点が上手くまじ合って、謎が謎を呼ぶ展開となっている。
正直、かなり好きなジャンル。
もっとも、無料の1巻だけではこの先もこのスケール感を維持できるかどうかちょっと不明。
風呂敷を広げるだけ広げて先細りになる作品も多いしね。
という事で、この先も有償で購入して読んでから最終的な判断をしようと思います。 -
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なかなか興味深い
限定無料で3巻まで。
現代社会における巨大生物(怪獣)の出現をリアルに描くという事で、マンガとしてはなかなかないジャンル。
ハリウッドの映画のようなイメージ。
描写もリアルで、このまま映画化してもいいんじゃないかというくらい。
ただ、気になる点もいくつか。
最大の点はやはりキャラ。
主人公は防衛大を卒業したての女性だが、最初のうちの描写は「あおざくら-防衛大学校物語」を愛読している身としては精神的に弱いのでは?と思ってしまった。
一方で、活躍し始めてからは超人的な身体能力を見せるという点も違和感を感じる。
また、このストーリーではどうしてもそうなるものだが、自衛隊を美化しすぎている面...続きを読む -
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思ったよりは良い
冒頭はよくある身内に裏切られるパターン。
が、その後の展開は少し違う。
ダンジョンマスターとなり、ダンジョンを作っていく側になるという発想は、(今までも皆無では無かったが)新鮮。
その作り方も、SLGでよくあるような分かりやすい形で、なじみやすい。
絵は基本的にキレイ。
が、動きのあるシーンでの表現はダメダメで、何がどうなっているのか非常に把握しづらい。
また、頻繁にデフォルメモードになるなど、全体的に「かわいらしさ、幼さ」を感じすぎる点もマイナスかな。
全体として、ストーリーが一貫している大作、という雰囲気では決してないが、気楽に読む分には悪くないし、先も気になる。
思ったよりは良かっ...続きを読む -
いろいろ気になるところがある
王道的異世界冒険ものなんだけど、色々気になる点が…。
まず、ストーリー。
王道なんだけど、王道過ぎてひねりが無い。
要は、「なんかどこかで見たような話」の寄せ集め。
20年前ならいざ知らず、今の異世界もの全盛期ではキツイ。
次に絵。
キャラ絵は悪くないが、全体的にかわいすぎてシリアス感が無い。
モンスターまでかわいさを感じるレベル。
それと、動きのあるシーンでは表現が甘く、わかりづらい。
手とか、変なところから生えているように見えるシーンもあったし。
また、キャラ絵のかわいさを前面に出すかのようなシーンが多いのもちょっと…。
という事で、特別ダメな訳でもないが、これを読むくらいなら他に...続きを読む -
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嫌いではない
読み始めは、様々なアニメ・マンガ・映画の影響が非常に強い作品と感じた。
ガンダムシリーズを始めとして、マクロスやらエヴァやらスターシップトゥルーパーズやら、いろんな作品が混じっている感。
そして、良くも悪くも「オタク」としての作者の嗜好が際立っている感を強く感じた。
その考え自体は3巻まで読み進めても変わっていない。
が、主人公の謎(これ自体は比較的容易に予測可能)や敵の謎(こっちは多作品の影響が大きそう)などが出てきて、話に深みが出始めるようになってきた。
こうなると、なかなか好きなジャンル。
絵は正直ヘタだし、戦闘シーンも分かりづらい。
現時点で秀作とはまだ言えないけれど、今後の展開次...続きを読む -
今後に期待
グランドジャンプで連載中の作品。
中国唐の時代の武則天を題材としているという事で、ヤングジャンプの人気作「キングダム」を意識していると思われる。
もっとも、あちらが明確な戦い、それも主に野戦が主なのに対し、本作は女性ばかりの宮中が舞台。
武則天は有名人だが一般的な知名度はいまひとつであり、どこまで読者に受け入れられるかはその描き方次第となるだろう。
冒頭から史実をベースにしつつもかなりの脚色が入っており、リアル路線ではありながらもあくまでも「マンガ」なのだと意識させられる。
(もっとも、キングダムの方がそれはずっと強いが)
あとは今後の展開次第だろう。
人間としては恐ろしく、権勢欲の塊...続きを読む -
ストーリーが…
17巻の発売が8月1日なので、5カ月ぶりの新巻。
16巻が3月1日、15巻が10月1日なので、ここのところきっちり5カ月で次の巻が出ていることになる。
が、この内容で5カ月ぶりはキツイ。
毎回、最低1巻、下手をすればその周の最初から読み直さないと付いていけない。
今回の内容は8週目の完結と、9週目までの現代での幕間。
周を追うごとに構成が複雑になり、かつ原作者の(独自の)主張が強くなる傾向にあるのはちょっと、いやかなり気になるところ。
今回も、「一般人にそんなポンポン案が出てくるわけないだろ」とか思ったし、8周終了後の原作者のコラムや、幕間の劇の内容も気になった。
あくまでもマンガなん...続きを読む -
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太っ腹
10年以上の連載を経て全30巻がついに完結したからか、30巻中20巻が期間限定無料という太っ腹サービス。
これは読み応え十分。
内容は、よくある不条理系で、主人公が主に知力で乗り越えるタイプの作品。
これにジャンプ系でよくある「異能(シギル)」が加わることでバトルの展開が大きく膨らんでいる。
さらに、比較的早い段階で初期の不条理系を超越し、世界観に至るまでの壮大なストーリーへと発展。
絵もきれいで内容もどんどん続きが気になるタイプであり、この時点で高評価。
ただ、満点評価ではないのは、途中での作品スケールの急展開と、細かい初期の設定がそれに付いて行っていない感があるところ。
例えば主人公...続きを読む -
うーん
絵は悪くないけれど、キャラ設定と展開がなんというか…、古い。
「ドラゴンボール」や「RAVE」の最初期のような。
この両作は名作なのでほめているようにも取れるかもしれないけど、そうではない。
「独自のギャグセンス、どこかで見たような流れ」という事で、悪い意味での感想。
「弱そうで、純粋なキャラだが、実はすごい」系というのは、「ONE PIECE」の初期も当てはまるかもしれない。
ただ、それらとは既に少なくとも20年以上の時が経っているのよね。
もっとも、上の作品たちはいずれも後に大化けしているので、本作も今後の発展次第では大化けしないとも限らないけど。 -
ロリ要素が余計
異世界もので、初級職だけどチートという系統の作品。
これ自体、他にもたくさんあるパターン。
絵は少し少女漫画チックで悪くない。
が、やたらとロリエロ要素が(実際はエロくはないんだけど)多すぎて、ストーリー展開どころか、作品自体をぼかしてしまっている。
これがマンガだけなのか、原作からそうなのかは原作未読なのでわからないけど。
とにかく、この点において「読者を選ぶ」作品になってしまっているのが残念。
もっとも、世界観の練りこみも他の異世界大作(転スラ、リゼロ、このすば、陰実等々)に比べるとかなり甘い気がするが。
あと、コミックス版の場合は戦闘シーンの描写が非常にわかりづらいという欠点もあ...続きを読む -
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待ちに待った最新巻!
待ちに待った…とはいえ前巻から3カ月、最近の単行本の刊行ペースからすれば比較的早い方か?
今回は、畿内の日下、九州の北部、そして対馬・朝鮮半島と、広い地域で話が同時進行している。
膨らんだ地域・人物関係を把握するには、過去に遡って読み直すことも必要になると思われる。
展開はスリリングで、やはり面白い。
一方、「どこまでがある程度真実で、どこからが完全に創作か」がこの手の作品ではわかりづらく、歴史ものとして読むのならば読者が各自調べて把握する必要があるだろう。
(単なるおもしろいマンガとして読む分には必要ないが)
個人的には、この作品独自の解釈である「卑弥呼=日見子」が個人名ではなく役職...続きを読む -
普及の名作!
今更言うまでもない、「うる星やつら」「らんま1/2」「犬夜叉」などと並ぶ高橋留美子の代表作の1つ。
連載開始は1980年秋。
作者にとっては1978年に「うる星やつら」の不定期連載が始まり、1980年春より週刊連載となった半年後に始まった作品。
そして、両者とも連載終了が1987年であり、高橋留美子の最初期にほぼ同時に連載されていた作品といえる。
後に「らんま1/2」「犬夜叉」「境界のRINNE」と続くなんでもあり路線の「うる星やつら」とは異なり、本作はラブコメディという大きなジャンルこそ同じと言えるが、内容はいたって現実的。
作者の作品としては、「1ポンドの福音」と並んでやや異色の系統と...続きを読む -
発想はGOOD
異世界ものではないが、現代社会から一部の地域が謎の世界に飛ばされたという話。
世界観が不気味かつかなり新鮮であり、これだけで高評価。
昔はやった「LOST」などの謎&不条理系を彷彿とさせる。
主人公たちはまだ子供のグループ。
最年少の2人が無茶をして足を引っ張るというのは、昔のアニメ等でよく合ったパターン。
ここがありきたりでちょっとね、という感じ。
絵はそれほどうまくはないが、とりあえず読みづらさは皆無。
子供が主人公だからか、「大人」特に男性が単なるおっさんだらけなのは少し気になるが。
あと、子供が主人公の割には、結構なグロ描写も多い。
世界観は良いが、もう少しひねってブラッシュア...続きを読む -
秀作!
無料で10巻まで読んだ感想。
「防衛大学校」という特殊な場所をテーマにした作品。
このテーマだけで非常に新鮮。
絵は十分キレイで、特に女性キャラがかわいい。
ストーリーも、4年間の学生生活を丁寧になぞっており、非常に読みごたえがある。
これが青年誌ではなく、「少年サンデー」で連載されているのが不思議な感じ。
実際、1巻毎の内容が充実しており、1巻528円という少年誌水準の価格が割安に思えてしまう。
20歳前後の男女の友情や成長、そして男女の恋愛要素もあり、ポイントは全て押さえている。
よくできたスポーツマンガのような出来であり、「モンキーターン」などに近い作品だと感じた。
当初は安易...続きを読む -
作品として面白い
比較的レアなジャンルと言えど、一定のニーズのある将棋マンガ。
正攻法ではマンガとして成立しないという事か、各作品趣向を凝らしている印象がある。
その中で本作は、「女性」「中学2年生」「将棋を始めたばかり」「天才」というテーマで攻めてきている。
将棋を初めて数日~数か月でのこの結果はさすがにあり得ない。
この辺りは、他の将棋マンガと比べても飛びぬけて現実味が薄いと言えると思う。
が、作品としてはそれで面白くなっており、読み物としては良い感じ。
絵はずば抜けてうまいとは言えないが、読みづらさは全くなく、気にならない。
一方、プロ棋士だけはさすがに立てる為かけた違いに強く、そして威圧感のある存...続きを読む -
着眼点は面白いが…
藤原氏が百済の王子豊璋の子孫?
蘇我入鹿が実は超善人?
大海人皇子が蘇我入鹿と皇極天皇の子?
ちょっとトンデモ説過ぎるんじゃないだろうか?
古代日本の話なので創作は当然アリだが、これはちょっと…。
もっとも、その設定自体は面白い。
トンデモ説ではあるが、物語としてはアリかも。
この、「誰もが知っているけれど物語のテーマに選ばれにくい」時代に着目したのも、非常に新鮮味がある。
ただ、乙巳の変に至るまでの流れが駆け足過ぎる。
好青年・蘇我入鹿もどこまで本当かわからないうちに亡くなる。
豊璋に至ってはわき役から突然主役に躍り出てきた感じ。
そもそも、中大兄皇子が蘇我入鹿を殺す理由が唐突過ぎ...続きを読む -
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これはひどい
絵のタッチは独特の味がある。
(見ようによっては「怨み屋本舗」のようだが)
が、ストーリーはほんっとくだらない。
小学生か、せいぜい中学生が考えついた都市伝説レベルの話。
読むだけ時間の無駄。 -
興味深い
ご存知、安彦良和氏の最新作であり、最後の作品になると本人が言っている作品。
今さらだが、氏は元々アニメーター。
「ガンダム」のキャラデザインなどをした後、マンガを描き始め、「アリオン」「ナムジ」「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」「麗島夢譚」「ヤマトタケル」などの作品を描いてきた。
本作とガンダムでは、「戦争もの」という大きなくくりでは同じではあるものの、設定が全く異なり、不思議な感じがする。
が、近年の作品は歴史ものも多く、その流れではなっとくか。
絵はややゴチャゴチャしているものの、キャラ絵は慣れ親しんだものであり、違和感はない。
もっとも、本作と「ガンダム」等ではキャラの雰囲...続きを読む -
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雰囲気がある
ソフトなSM絡みのギャグマンガ。
どぎついシーンは一切出て来ず、あくまでも一般の人でも笑えるレベル。
まず、絵がいい。
普段の主人公は典型的なかわいいタイプ。
それがモードが変わると相応の表情になる。
ちょっとした表情もこなれており、見ていて楽しい。
登場キャラ達の服装も、意外と細かくてこれも味がある。
また、周囲のキャラクター達のテンポの良い会話も良い感じ。
一方、「連載版」だとSっ気を少し強調しており、この辺は「読み切り版」の方がスムーズかな。
「連載」という事で色々無理をしている設定も出てきているように思う。
あと、個人的には蛇沢課長の見た目が(真面目な時でも)ダメなんだけど、...続きを読む -
悪くない、良作
無料で6巻まで読んだ感想。
ちょっと毛色の違うバトル漫画。
1巻の入り方こそ特殊で読む人を選ぶ気がするが、先へ進むにつれて仲間との連帯や笑える要素、感傷的な要素などが出てきていい感じになる気がした。
ヒロインのドミノは見た目も性格もなかなか良いキャラ。
その他の登場人物も悪くない。
(狩野京児だけはどんどんギャグキャラ化し、まるでアイシールド21の蛭魔のようなキャラになっていくが)
むしろ主人公が一番不可解で、見た目も80年代の格闘マンガの主人公のよう。
読み進めていくと、わかりやすいバトルマンガのようになってくる。
後は主人公がどう化けるのかというところか?
ちょっとクセはあるけれ...続きを読む -
まだなんとも…
無料の分冊版で2話まで。
絵はまあ普通で、特に悪くはない。
ストーリーもまあ普通で、目新しさはないが特別悪くもない。
という事で、今のところ至って普通の作品。
これじゃ、今や星の数ほどある「異世界転生もの」として積極的に選ぶ要素もない。
この先も同様なのか、それとも新鮮な要素が出てきて面白くなっていくのか。
分冊版2話程度じゃ判断のしようもない。
という事で、このままじゃ忘れ去られていく作品になってしまうと思う。
興味を持たせ、買ってもらうには(内容が良いのは当然として)分冊版ではない2巻分程度(14話くらい?)は無料で読ませてもらわないと…。
もっとも、本当にすごい作品は2話でも「...続きを読む -
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良作
TVドラマ化もされた有名作で、連載開始から既に10年近く経つ作品だが、今回初めて読んでみた。
社会問題の深いところに切れ込んでいて、非常に良い作品だと思う。
また、個人的に作者の柏木ハルコの作品はデビュー作から知っているだけに、「絵がうまくなったなあ」「いい作品を描くようになったなあ」と感慨深い。
生活保護に関する役所の部署は、本当に本作のように大変なんだろうか?
だとしたら、非常に厳しい職場だと思う。
そういう点も含めて、社会でもっといろいろ考えるべきではないかとも感じた。
テーマが深いだけに重い作品ではあるが、一読の価値があるというか、一読すべき作品だと思う。
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