待ちに待った…とはいえ前巻から3カ月、最近の単行本の刊行ペースからすれば比較的早い方か?
今回は、畿内の日下、九州の北部、そして対馬・朝鮮半島と、広い地域で話が同時進行している。
膨らんだ地域・人物関係を把握するには、過去に遡って読み直すことも必要になると思われる。
展開はスリリングで、やはり面
...続きを読む白い。
一方、「どこまでがある程度真実で、どこからが完全に創作か」がこの手の作品ではわかりづらく、歴史ものとして読むのならば読者が各自調べて把握する必要があるだろう。
(単なるおもしろいマンガとして読む分には必要ないが)
個人的には、この作品独自の解釈である「卑弥呼=日見子」が個人名ではなく役職名であり、1人の事績とは限らないという解釈はなかなか面白いと思う。
この先、どう展開していくのだろうか?
卑弥呼が魏に使いを送ったのは史実であり、おそらく本作でも踏襲されるだろう。
が、それ以外の事は現代には伝わっておらず、ある意味どういう展開にもなりうる。
そういう点も含めて、この先も非常に楽しみな作品。