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ネタバレ 購入済み
この先生はがっつりファンタジーじゃなくて、現実とファンタジーを織り交ぜるのが本当に上手だと思う。
特にこの一冊は、モノローグに頼らない絵だけの描写がめちゃくちゃ面白かった。
たとえば、攻めが花柄の布団を叩く。するとまるで飛び出てきたかのように花が舞う。その花びらが全く別の場所で眠っている受けの上に舞い落ちる。
(もちろん、「わっ、なんだこの花びらは!」などと言ったりはしない」)
現実と非現実が混ざり合う、あるいはふたりの気持ちがリンクしていることを示す漫画ならではの演出がすごい。
先生の単行本は全部持ってるけど、ストーリー抜きで一番を選ぶならこれ。
内容も素敵だけどね。誰かの人生と -