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もう巳之吉さんのお料理を文章だけで読まされるのは、拷問に近くなってきた。
ほんとに目でも楽しませてくれる素晴らしいお料理を私も一度でいいから堪能してみたい!!!
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3月13日~15日
どんなに冬が厳しくとも、必ずや、春はやって来る―品川門前町の堺屋が、菊水楼という妓楼に見世を売り出すという噂に、おりきたちは寄合を開いて善後策を話し合っていた。そんな折、今まで「おりき」に何かと嫌がらせをしてきた堺屋の主人が、脳卒中で倒れてしまった…(「石蕗の花」より)。他に「雪割草」「花冷え」「春告鳥」の全四篇収録。大きな悲しみを乗り越え、仲間とともに、明日に向かって生きる「立場茶屋おりき」シリーズ、待望の第十弾。
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第10巻。
この物語の良さは、江戸言葉が豊富に出てきて、
登場人物の言葉のリズムが物語の中に流れ、
当時の料理を克明に、しかもどんな器で、どんな素材で
詳しくお品書きとして江戸気分を味わうことができる。
そして、登場人物たちの葛藤や悩みを、それぞれが寄り添いながら助け合う歩みが、一緒に体験できること。
出来事を通して、人の感情の揺れが波の様に
読者にまで波及する。
まるで隣にいる様な物語。
毎回感動の4篇。