ヴァイオリンをやめた青野一は、ある日出会った。少女と、そしてオーケストラと。
それまで一生懸命に取り組んでいた音楽をやらなくなり、気の抜けた生活をしていた主人公の青野は、担任の先生である武田先生の策略により、ヴァイオリンを練習する秋音律子と出会う。あまり上手くない演奏をしていた秋音は、先生が所属していたオーケストラ部に入るために練習をしていたのだった・・・。
この作品の特筆すべきところ。一つ上げるとすれば、音楽って素晴らしいと思える演奏中の描写。目を瞑れば旋律が聞こえてくるよう。作中の世界に入ってみたいと思ったことも数知れません。
もちろん音楽だけではありません。登場する皆にも注目です。主人公を含め、出てくる皆には悩みがあります。そんな悩みにぶつかりながら解決するところは、自分のことのように喜ばしいです!どんな話が進んでいくのか、どんな曲を演奏していくのか。続きをどんどん読みたくなる。そんな作品です。
感情タグBEST3
青春そのもの〜
今回はかなり衝撃的な背景だったけど、それでも受け止めて前を向いて進もうという若者たちがとても爽やか。練習に打ち込んで上達していく登場人物一人一人に愛着を感じる。
コマの中で音楽が鳴り響いている漫画です、作者の画力と表現力がすごい!
そして今巻では青野くんにとって衝撃の事実が分かって動揺する様子が年相応で辛い。自分が傷つきたくないから佐伯くん遠ざけたというが、佐伯くんがこれ以上傷かないように守ったと少しだけ自分を褒めてもいいと思う。
学生時代のノスタルジー
放課後、部活をやってるといつもどこかから聞こえて来る管弦楽の音たち。
一つ一つは頼りなさげでただ郷愁を誘うだけなのに、息を合わせるとうなりのように迫って来る。
それを「画力」で魅せてしまうのは素晴らしい。
Posted by ブクログ
気に入っている漫画です。
高校のオケ部のお話。音楽を楽しみつつ、高校生一人ひとりの成長を応援する気持ちで読んでいます。
4巻表紙の「子桜ハル」さんが好きです。
面白いです
漫画から音楽が伝わってくるような臨場感があります。切磋琢磨している青春ぽさも素敵です。
青野くんの、陰キャだけどストレートに物を言う感じも好きです。
クリアなハード
相変わらずりっちゃんやハルちゃん、山田に和まされます。
しかし、4巻は今までで1番人の内側に触れた内容になっていて、ハードだった
心の持ちよう、絆の持ちよう、教えてくれる
Posted by ブクログ
ハルちゃんが私凹んでると正直に告白できるようになっている進化(*´ω`*)
統べる者ほど視野と理解が深まる。
トップになるほど繊細でシビアになる。
原田先輩はどっしり構えて、様子を見て、自分の中でまとめて、こうしようって手を差し伸べてくれる。
意見したことにありがとうと伝えることも忘れない。
共通の話題で自分の意見と方向性をわかりやすく示す。
原田先輩のリーダーシップが素晴らしすぎる。
衝撃の出自、言われてみれば伏線あったけど、気にしてなかったのでビックリした。
素敵な兄弟喧嘩。
肩書きではなく、1人1人自体の存在に意味がある。
人間模様
それぞれの人間模様が上手く描かれており、目が離せない巻です。
私には、先輩から友人迄、色々なエピソードが程よくあるので、色々なキャラに感情移入し易くなる最初の巻という印象です。
ひぃぃぃ…!
予想もしなかった大変な展開に…!まさか佐伯くんがそうだったなんて… 青野くんがどういう結論を出すのか気になります。。でもとにかくお母さんがなんとか無事で良かった!焦りました…^^;
楽器を演奏することはできないですが、
共感できるところもあり楽しく読ませていただいております。
今回はそれぞれの関係性に驚くこともありましたが、次巻も楽しみです。
びっくり
ちょっとびっくりな内容でした。そして、人付き合いの初めてを垣間見て青春だなぁと思ってみたり。チームってこんなふうに時間を紡ぐものなんだなぁと懐かしく思いました
Posted by ブクログ
青野と佐伯の生い立ちについて賛否はあると思いますが、具体的なエディプス・コンプレックスだとすれば、彼らにとって理想的な壁だと思います。
しかし、その「壁」が作中でどう物語と絡むのか、期待値が上がったことが少し不安です。
※皆が納得できるほどのカリスマを描くさせるのは難しい。
Posted by ブクログ
町井先輩はとても良い人だ。
原田先輩も流石よく周りのことを見ている。
佐伯、「ずるい」なんて意外と素直で可愛い。
ハルちゃんも「正直に言います 今私ものすごく凹んでます!」が可愛い。
お母さんの具合が悪いの、お約束の展開にしてほしくなかったが
青野がみんなに気持ちを吐露できたことは良かった。
佐伯の告白は衝撃だし青野が動揺するのは当然だが
こんなことを子供同士で話すしか無い状況にした父親が悪い訳だし
これまでの付き合いを考えれば佐伯に悪意がなさそうなことは分かるだろうから
もう少し冷静に聞いてあげて欲しかった。
青野が部活を辞めると言い出したのを、お母さんがコミカルに却下してくれて良かった。
Posted by ブクログ
自分の足りない部分を指摘され、次期コンマス候補と言われ、青野は以前よりも周囲に目を向けるようになったね。
また、次席奏者の町井から他の楽器の音に耳を傾けてみたらとアドバイスされたことで山田と一緒に練習するように
山田って入学当初こそ幾つか絡みがあったけどパートが別なせいかここ最近は登場することすら稀だった
それは展開上の都合でも有るんだけど、山田の登場頻度がそのまま青野がどこに目を向けていたのかを示す指標になっていたようにも思える
周囲に目と耳を傾けるようになった青野は第24曲で弦楽器のトップ奏者練習の見学を許される訳だけど……
ここでの原田達の雰囲気がとても良いね。最初こそ合奏練習の時のように何度もストップがかかるのだけど、何ページも掛けて話し合い、奏でたい音のヴィジョンを共有することで心地よい音を作り出していく。
青野は今の所、原田の背中を目指して演奏しているのだろうけど、今回描かれた光景って青野がいつかオーケストラ部で作り出す光景の手本のようにも思えた
でも、いつか辿り着く光景ということは今の青野には遠い場所のはずで。同じ立ち位置に居たはずの佐伯があっという間にその光景に辿り着いてしまうのは衝撃的だった
これは青野に様々な苛立ちを齎すもの。余裕ある演奏ができなくなってしまうし、佐伯に冷たい態度を取ってしまう
ここで更に青野の母親が過労で入院してしまう。青野にとってはあまりにキツイ状況の連続
だからこそ、ここで律子達1年生組が駆けつけてくれる展開は良かったな。緊張が続いていたであろう青野を癒やす行為となる
青野も緊張状態から解かれたからこそ、普段なら絶対にしないであろう家庭の問題を話してしまう。青野は我に返って恥ずかしがったけど、あまり言えないような秘密を打ち明けられるって、相手を信頼している何よりの証拠でも有る。
そういった良い展開が有っただけに第27~28曲で明かされる衝撃的事実は流石に……
これで青野にとって佐伯は音楽のライバルではなく、自分から家族の平穏を奪った敵となってしまう。ヴァイオリンの技量で負け、父親も取られたとなれば佐伯の近くにいることは青野にとって苦痛ばかりとなる
ここで青野はどのような選択をするのか、試練の時なのだろうね