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悪党は滅ぶ….….
お峰が、悪党を道連れに、死んだ。最後は、破れかぶれっぽかったけれど、天満屋達を道連れに出来た事と、女達と養蚕業を、三国屋に託せた事が、せめてもの救いだったのかな?それにしても、三国屋は、転んでも、只では起きないなぁ。本多出雲神の進退と共に、徳右衛門の「江戸に戻ったら、一世一代の大勝負」が気になる。
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こういう終わり方をするとは思わなかった。
シリーズもこの何冊か、生まれながらに背負った悲劇的な宿命のために闇落ちした人間が描かれるようになったが、もう少し気楽な悪人も出してくれる方が読んでいて楽かもしれない。
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大富豪同心シリーズ、16作目。
前作からの続きで、上州での公領水没の危機に卯之吉が挑む。シリーズの中では一番の緊迫したシーンが続くけれども、やっぱり卯之吉が出てくると和む。今作では決して登場シーンは多くないのに、卯之吉の存在感は清涼剤かの如く清々しく輝いているように思えた。高みの見物に徹している卯之吉に代わり、仲間の美鈴さんや三右衛門たちが揃って頑張って活躍しているのも良し。
とりあえず今作で最大の敵であったお峰や天満屋とも決着がついたか。次作からまたどういう展開となっていくか楽しみ。
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大富豪同心シリーズ16作目。
前作の続きです。
思った通り、話の筋を思い出すのに一時必要でした。
能天気な卯之吉と頑張る周囲の人達というのはお決まりですが、
今回はストレートに楽しめなかったです。
災害が題材だったからですが。
サラッと描写されていましたが家屋も田畑も流されて、
沢山人が死んでいますから、
今後何年も飢えや流行病でもっと沢山死ぬでしょうから、
卯之吉のはしゃぎっぷりはちょっと・・・。
小説だからと面白がれたら良かったんですが。
そういう意味では、
超ド級の坊々ぶりにニヤニヤするという、
このシリーズの醍醐味が半減して残念な感じでした。
でもこの話まだ続きがありそう。
災害現場では一応治まりましたが、
さぁ江戸へ戻って決着だ、というところで終わってます。
余談ですが。
美鈴様が益々たくましい。
卯之吉達に置いてきぼりを食らい、
一日遅れで中山道をひた走り、
挙げ句川の氾濫で流されるも川岸まで泳ぎ切り、
泥だらけで捕り物に参加、です。
確かまだ十代の女の子の筈ですが・・・。
荒海一家とは違い卯之吉の正体も知っているのに、
何も出来ない卯之吉を心配して助けようとする姿は、
恋する乙女というよりも最早お母さんだと思いました。