【感想・ネタバレ】大富豪同心 2 天狗小僧のレビュー

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今回も、活躍する気がなくても周囲の勘違いのおかげで結果的に事件を解決に導いちゃってる卯之吉さんw
神隠しの真相は悲しいものだったけど、そういう勘違いが回りまわって少しは救いのあるものになったといえそう。
しかし、最後のアレ、大笑い。ちょっとーーーーw

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2023年04月23日

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ネタバレ

大富豪同心シリーズ第二弾。豪商の放蕩息子卯之吉は同心株を買ってもらって見習い同心をいやいやながら勤めるが、仕事をさせてもらえない。そんななか盗賊・霞ノ小源太一味が江戸の町を震撼させていた。そんな折、油問屋・白滝屋の一人息子が高尾山の天狗にさらわれるという噂で騒がれ迷惑する近所の苦情を筆頭同心の村田銕三郎から聞きに行く事を命じられる。事件とは思えない商家の事情をまともに探索する卯之吉は神隠しと、医師の善行に行き当たる。ドタバタの倒叙ミステリながら構成がしっかりしていて緊迫感と心理戦うまく絡む。

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2013年09月28日

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沢田の、こんなオッサン厭だなぁ…(苦笑)…という一面がドンと出た2巻。
卯之吉の医術が思ってた以上にしっかりしてて、なんだか頼もしく、優しさとモテっぷりで、今回は実際に活躍してる部分が多かった気がする。
根っからの悪人というのが出てこなかった今作は、それでも、卯之吉の友人の医者白雲軒の『善行を為すために、悪事を働いたことが、いけないのだ』のくだりに最後は納得。

そんな2巻で気に入ったのは、荒海の親分と下女のおミツとの甘味屋でのやり取り。
お汁粉の為に頑張るおミツが可愛い。
親分の面倒見の良さも、和む。

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2012年02月02日

ネタバレ 購入済み

南町奉行所、大丈夫か?

ここで、登場する南町奉行所の同心達は、何だか、とんちんかんで、ぼんくらが多いような……あの内与力の沢田すら、野暮の骨頂で……卯之吉が、一番ましな様な気がするのは、気のせいだろうか?

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2023年06月10日

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シリーズ2作目。天狗の神隠しと盗賊・霞ノ一党の話の組み合わせで、2019年にNHK BSプレミアムや総合で放送されたドラマでは2回に分けられていた。出世欲もなく賄賂にもなびかない卯之吉がますます勝手に神格化されていくのが笑っちゃう。

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2020年09月13日

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大富豪同心シリーズ、2作目。

盗賊・霞ノ小源太一党の捕縛と、油問屋・白滝屋の一人息子の天狗騒動。

1作目は偶然と他人の勘違いの積み重ねで結果的に事件解決に持っていった感が強かったが、今回は卯之吉自身の本領(放蕩息子としての)が発揮した場面がより多くなり、キャラ要素だけでなく、捕物ミステリとして楽しめる部分も大いに出てきた。にしても、周りの卯之吉に対する勘違いぶりがどんどん度を増してきて、可笑しくてついつい笑っちゃう。
大富豪の放蕩息子&同心の二つの顔を使って、今後も卯之吉がどういう活躍をしてくれるのか楽しみ。お気に入りのシリーズを発見できて、ホクホクです。

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2015年08月21日

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大富豪同心シリーズ2作目です。
前作同様、痛快でした。

卯之吉が相変わらずの天然っぷりで笑えます。
褒められると照れる謙虚さも、
貧しい人々に対する思いやりもちゃんと持ち合わせていますが、
なにしろ、うなるようなお金に囲まれた環境でお育ちなもので、
周りの思惑なんかには無頓着で、相当浮いてます。
既に何でも手に入る訳ですから、手柄も賄賂もいりません。
そんな言動を、周囲がやり手同心として勝手に誤解してくれます。
まあ、なんだかんだで良い方に誤解してくれたり、
人や情報が集まってくるのは、
卯之吉の大らかで善良な人柄故かなとは思いますけど。

放蕩三昧で培った人脈とか、
お金に物を言わせて学んだ知識とか。
結局誰よりも有能(?)なのが、皮肉です。
皮肉といえば。
江戸一の札差と言われる爺様が溜め込んだお金を、
孫の卯之吉がものすごい勢いで使う様子もそうです。
爺様は商人ですから、お金には相当細かい筈ですが、
卯之吉は、お金に困ったことがないのでまったく執着しません。
そのお金の使いっぷりやら投げっぷりは、いっそ清々しいほどです。
そういう非常識さが、読んでいて楽しかったです。

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2017年10月14日

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5月8日~5月11日

盗賊・霞ノ小源太一党が江戸の町を震撼させていた。そんな折、油問屋・白滝屋の一人息子が高尾山の天狗にさらわれるという事件が起きた。見習い同心の八巻卯之吉は、南町奉行所筆頭同心の村田銕三郎から探索を命じられる。江戸一の札差の息子、卯之吉が八面六臂の活躍をする、大好評シリーズ第二弾

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2013年05月11日

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幡大介先生の作品3冊目!
結構楽しめる作家さんです
妙にとぼけた(というか、醒めた)物語の展開や
主人公に思わずニヤリとしてしまいます

主人公を万能にしてもまずいと思いますが
面白い!

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2012年09月09日

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盗賊霞ノ小源太一味の探索と召し捕りに追われている中、南町奉行所に因幡町にある白滝屋の跡取り息子七之助の神隠し騒動の話が持ち込まれた。「余計な事件に人手を割ける状態ではない」ので「仕事らしい仕事は任せられない見習いの、さらに、何を考えているのかさっぱりわからぬ唐変木」と筆頭同心から評価されている八巻卯之吉が担当を命じられる。

卯之吉は同心の家に生まれ育ったのではなく、江戸一番の札差・両替商で、大名相手の高利貸しも行っている三国屋の若旦那だった。主人徳右衛門は孫の行く末を案じ、金の力で同心株を手に入れ、八巻家の養子として卯之吉を押し込んだのである(第一巻『八巻卯之吉放蕩記』)。根っからの放蕩息子の若旦那なので、世間の常識から見れば考えられないような言動をしてしまう。そして、回りが勝手に誤解し、思いこみから動いてしまうことが、卯之吉が事件の真相に辿り着く道筋になっていく。

この勝手な誤解ぶりがおかしく、あれよあれよという間に、脈絡がないような動きが絡み合っていく。

馴染みの花魁としっぽりとぬれるよりも喧嘩騒ぎの方が好きだったり、傷を縫い合わす医工としての腕が見事だったりと、卯之吉の人間味と知識や人脈の幅の広さが、第一巻の卯之吉像よりも深まってきている。

第2巻なのでレギュラーとして登場してくる顔ぶれが揃い始めている。侠客の親分で口入屋を表家業としている荒海ノ三右衛門が押し掛け子分として活躍する様は、おかしみがあり笑ってしまう。内与力の沢田彦太郎の嫌らしさと野暮さも面白おかしさが増幅されている。第1巻では「若衆」とだけで名前がなかった陰間茶屋の売れない若衆方の役者も、今回は由利之丞として登場し、相変わらずのお金への執着ぶりをみせている。レビューを書いている今日時点で最新巻の『卯之吉子守歌』まで読んでいるので、人物像がこれから先の伏線になっていくのも楽しい。

『天狗小僧』だけではなく、シリーズとしての第2巻という見方で★4つの評価とした。

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2012年05月03日

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卯之助が活躍(?)する大富豪同心シリーズ第2段。

神隠しにあったと噂された大店の一人息子が無事帰ってきて、天狗小僧と噂され、捜査に指名された八巻同心。いろいろと調べていくうちに、2つの事件が、やがて1つにつながっていく・・。

一番印象に残ったのが、事件解決後、医者仲間が言った『悪のための悪なら、まだ良いが、正義のための悪をのさばらせておくと、やがて世の中は悪だらけになってほろんでしまう』といった言葉。

この医師は、このことについて病気に例え、見た目には大したことないと思われる病気が、やがてその人の命を奪う大病になってしまうんだと、とっても説得力のある言葉で説明されていました。

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2012年01月09日

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江戸一の高利貸しの若旦那であった放蕩息子である、卯之吉が同心になった。
商人から差し出された袖の下を受け取らない。卯之吉からすると端金だから受け取らなかっただけなのに、後ろ暗い所がある者からすると自分の悪事がバレていると勘違いして卯之吉を恐れる。

卯之吉はただの気のいい放蕩息子なのに、その同心らしくない姿が周りの人を戸惑わせ、切れ者だと勘違いしていくのが面白かった。

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2019年10月12日

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大富豪同心、一見何の関わりもなさそうな2つのエピソードが1人の女で繋がっていました。
うのたんのホンワカお坊ちゃん振り健在。
刑事モノの要素はありますが、完全に安心して読めます。

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2019年07月24日

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1巻ほど卯之さんの奇行(?)がないので、前ほどは…と思っていたのですが、それでもやっぱりおもしろかったです。卯之さん、あなたいつから隠密廻になったん?(笑)隠密廻になったり、お医者様になったり、何だかとてもすごいお人のようですが…銀八の心の突っ込みもなかなか。「善意からくる悪行は、一見善行に見えるから恐ろしい。善意の悪行を放っておけば、いつしか社会は悪によって蝕まれ、人は生きていけなくなる」世間なんて関係ない卯之さんにはピンとこないようだったけど、痛い言葉だったです。次巻も楽しみだねえ。←卯之さん風で

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2018年09月08日

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シリーズ第2弾。
油問屋の一人息子が神隠しにあって戻って来たという事件の探索を命じられた卯之吉。例によって世間知らずののほほんとした言動を周りが誤解して、凄腕の名が高まってゆく。
脇役のキャラ造型も深まってきて、荒海の親分の面倒見のよさ、上司の沢田のオッサン爆発ぶりなど楽しい。
ストーリー自体は意外にシリアスで、「善行をなすために悪事を働くこと」に対するくだりにはなるほどと思った。

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2013年10月12日

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