【感想・ネタバレ】竜馬がゆく(八)のレビュー

恥ずかしながら初めて読みました。昔から有名な作品ということは知っていましたが「どうせ竜馬は死ぬんだろ…」と手をつけなかったのです。何ともったいない!
沢山のビジネス書や自己啓発書がありますが、若人たち、まずは『竜馬がゆく』を読みましょう!物語を通して自由闊達な発想・先を読む力・間の取り方・人脈などの大切さを実感することができます。また、そのためにいろいろと勉強したくなります。100年以上前の話ですが新鮮に感じます。
さらに竜馬以外の登場人物もみな魅力的。若かりし木戸孝允や板垣退助など、日本史の授業に興味がなかった私でも知ってる人物や、三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎など、様々な人物が登場します。一粒で2度3度とおいしい作品。とにかく出来るだけ若いうちに1度は読んでおきたい作品です。

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Posted by ブクログ

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フィナーレにかけてドキドキの高まりがやまなかった。

英雄、ついに死す。

しかし、その死は突然訪れたものではない。むしろ必然でもあったかのように竜馬は天へ帰っていった。無血の大政奉還へ一人奔走する竜馬。陸奥や作太郎ら少数から始まったムーブメントは、他のリーダーたちを巻き込んでいく。同志の中岡や薩摩西郷さえも巻き込んだ熱量と世界観は、幕末で竜馬しか持ちえなかったものだろう。

新政府の役人に自分の名を連ねなかった竜馬は自分の芯を最後まで貫き通した。回天後は世界を股にかける。その夢は岩崎弥太郎が受け継いだが、龍馬の先見眼に驚かされた。

人を惹きつけるカリスマと圧倒的なリーダーシップは後世まで同志が暗殺犯探しをしていた証。それほど竜馬は大きな存在であったけど、竜馬は犯人が誰でもよかったのではないかとも感じる。中岡の「卑怯憎むべし。剛担愛すべし」に笑って賛同しそうだ。

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2020年08月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

幕府の大目付を相手に庭を見ながら仙人の例え話で日本全体の利害を話し合える
相手の立場をわきまえた論争をする
様々な関係者と会い、説得調整をして徐々に世論を動かしていく

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2022年02月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人間のもっている魅力が、歴史にどのように参加してゆくものか。
さらに、そういう竜馬の人間像が、どのようにしてできあがってゆき、周りのひとはそれをどのように見たか。

それを司馬遼太郎は描きたくて、この小説を書いたようだが、まさに竜馬の人間像や背景がありありと描かれている。

竜馬の現実主義的な考え方や、経済感覚の由来、またその思想が政治にもたらす画期的な発想。

問題や課題を抽象的に解釈しながら、建前ではなく現実主義的な発想を持って、解決に至るところはとても現代的なビジネス小説としても読める。

私が感じる坂本竜馬の魅力としてはそういった仕事人であったことにあるように思う。

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2021年12月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

p.26
「しかない、というものは世にない。人よりも一尺高くから物事をみれば、道はつねに幾通りもある」

盛り上がってきましたが、最終巻なぜか呆気なく感じてしまいました。
なぜだろう…。

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2021年05月24日

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