【感想・ネタバレ】竜馬がゆく(五)のレビュー

恥ずかしながら初めて読みました。昔から有名な作品ということは知っていましたが「どうせ竜馬は死ぬんだろ…」と手をつけなかったのです。何ともったいない!
沢山のビジネス書や自己啓発書がありますが、若人たち、まずは『竜馬がゆく』を読みましょう!物語を通して自由闊達な発想・先を読む力・間の取り方・人脈などの大切さを実感することができます。また、そのためにいろいろと勉強したくなります。100年以上前の話ですが新鮮に感じます。
さらに竜馬以外の登場人物もみな魅力的。若かりし木戸孝允や板垣退助など、日本史の授業に興味がなかった私でも知ってる人物や、三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎など、様々な人物が登場します。一粒で2度3度とおいしい作品。とにかく出来るだけ若いうちに1度は読んでおきたい作品です。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年04月27日

池田屋ノ変、蛤御門ノ変と多くの血が流れる事件が起き、神戸海軍塾がその流れもあり解散させられたりと激動。西郷隆盛と坂本龍馬が初めての出会い。後半戦へ向け更に盛り上がって来ました。龍馬自体も命を狙われたりと気が抜けません。
久坂玄瑞、来島又兵衛等が好きな登場人物。
おりょうも漸く、龍馬と結ばれた。名作で...続きを読むす。

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Posted by ブクログ 2024年04月11日

▼四巻から引き続いて、「竜馬はあんまり活躍しないけど、時代は大激動」という「司馬講談版、幕末激動列伝物語」ですね。竜馬はあんまりこの巻では「ゆく」って感じじゃないです。うろうろしています。

▼「燃えよ剣」を書いた人ですから。新選組にも愛着はあるので、池田屋の変を被害者の側から書くにせよ、その語り口...続きを読むは実に融通無碍自由自在です。

▼それにしても、まあ歴史上の風雲児とか言われる人はみんなそうですが、本当に表舞台で活躍したのって、2年とか、そういう場合が多いんですよね。そう考えるとビートルズですら長命。

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Posted by ブクログ 2024年04月06日

愛されてるなぁ、竜馬。勝さん、残念だったね。船没収だし…、幕府に呼び出されるし…。もー。おりょうさん、やったね。抱かれたね。夢が叶ったね。(書くとき気まずくなってきた。)

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Posted by ブクログ 2024年03月03日

西郷さんも登場し、★5つです!
池田屋の変生き残りが、親の出生地の方であった。。
感慨深いです。
長州藩が大変な⑤巻ですが、スズムシの行が面白くホッコリします。
中岡慎太郎の出番も多くなり、まだまだ楽しんで読み続ける事ができそうです。

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Posted by ブクログ 2022年12月29日

司馬先生の時代小説は、やはり本当に面白い。

志を遂げるためには命も惜しまないという当時の志士達の考え方は、現在を生きる私たちにはなかなか理解し難いものである。が、そのような志士たちや、竜馬や西郷、桂などの活躍が実際に時代を変えていくのだと思うと、勇気をもらえる。
生まれ育ちではなく、結局は覚悟と時...続きを読む勢が相まって、何かを変えていくのだと感じた。

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Posted by ブクログ 2022年06月08日

今の社会はこうして出来上がったんだなとしみじみと思う作品。江戸時代300年間耐え続けて培われた国民性、不満がやっと爆発した幕末、そこで勝った者たちが構築した国が今に続いていることをひしひしと感じる。そして世の中を変えるのは1人の英雄ではなく、時流と運とそれぞれの人々の考えが化学反応を起こしてできた偶...続きを読む然の産物。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年03月20日

池田屋の変と蛤御門の戦いで大勢の志士が命を落とした五巻。

長州に対しても幕府に対しても思うことが、人の命を奪う事で解決する問題なんてあるんだろうか?敵を殺しても、その遺族や仲間には怨嗟が残り、またそれが次の戦いへと繋がっていく。今回は志士側が負けたが、その後の戊辰戦争では幕軍が敗退し、会津若松では...続きを読む今でもその禍根が残っている。
戦争は未来を担う優秀な人財を失うだけでなく、恨みをこの世に残すという点でも許されないことなのだろうなと思った。

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Posted by ブクログ 2020年02月08日

○あン人がこんど来たとき、貴方の虫ケラはもう居りもさぬ、というのは人間の信義にかかわりもそ(285p)

○金よりも大事なものに評判というものがある。世間で大仕事をなすのにこれほど大事なものはない。金なんぞは、評判のあるところに自然とあつまってくるさ(335p)

★西郷吉之助が出てきた

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Posted by ブクログ 2019年11月07日

どんどん動いてきました。 この巻、前半は池田屋の変、そして、禁門の変。来島又兵衛。 そして、龍馬と西郷の会合。 でも、何と言っても、お登勢さんとお田鶴さま、、、。素敵です。

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Posted by ブクログ 2019年09月08日

後半へ入る。
竜馬も凄いけど、勝さん、そして西郷さん、なかなかすごい。
池田屋事件から禁門の変と時代は大きく動く。
この話読みながら、頭の中のイメージは基本は「龍馬伝」だが、池田屋事件は「新選組!」、禁門の変は「花燃ゆ」が出て来る。来島又兵衛は山下さんの顔しか浮かばんわ

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年04月04日

今回は薩摩藩の話が多かったように思う。長州もいっときは勢いがあったのに、なぜか方向性が違うように思えてしまった。藩の特色ってすごくあるんだな。おりょうとは結ばれて、それにしてもモテモテの竜馬。みんなが惚れていく竜馬にあってみたくなりました。

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Posted by ブクログ 2019年03月16日

公器に生きる。 妻子おいて国のために死んでいく浪士。
その上に今生きている幸せを感じざるをえない。
目の前のことがすべて小事に思える。

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Posted by ブクログ 2024年03月10日

幕府による神戸海軍塾の解散。壮大な計画がダメになってしまった時に、カンパニーを作ろうという発想が持てることがすごい。勝先生と竜馬、好きだなぁ。

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Posted by ブクログ 2024年03月05日

全8巻の物語もここからが後半の折り返し。
長州が半分、次いで薩摩、竜馬の話という感じ。
長州が無念の大敗を喫し、血生臭さが増していく。
竜馬は、勝海舟の神戸海軍塾の解散、西郷との出会いを経て、やがて会社の設立を思い描いていく。

長州の池田屋ノ変など、重暗い話が続くなか、
おりょうさんが個性を爆発さ...続きを読むせるエピソードが印象的で、菊の枕エピソードや、お田鶴さんとの女同士のバトルなど、閑話休題として面白かったです。

いよいよ薩長同盟が近づいてきたかという感じで、
次巻も楽しみです。

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Posted by ブクログ 2023年12月13日

読む前は長州人は比較的エリートというかパワフルな人が多いイメージで、薩摩は西郷リーダーと大久保という策略家…みたいなイメージだったが、過去の歴史踏まえての外交スキルなどなど、改めてすごい組織だったのだと痛感
両藩の対立激化など読み応えあり

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Posted by ブクログ 2023年03月23日

池田屋の変が起き、それが蛤御門の変を引き起こし長州は朝敵になった。学生の頃は全くわからなかった事がこの本を読んでなんとなくわかってきた。
たくさんの志士の命がなくなって今平和ボケしている令和があると思うと、一生懸命生きろ!と龍馬に怒られそうな気がします。

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Posted by ブクログ 2022年08月14日

臥薪嘗胆の時を知り、腹を据えて時を待つ竜馬が、頼もしく大人びて感じられました。彼が時勢をどう読んでいたのか、無理なく描かれています。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年05月04日

p.49
新しい時代が来るためには死に役が必要です。私はことし三十七になる。すこし長く生きすぎています。

僕は既に37。今年、38歳になります。
のらりくらりと生きてきました。
これからの時代、どのようにしましょうかね。

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Posted by ブクログ 2020年06月14日

司馬遼太郎の長編時代小説の5巻目

幕末の暗いところが印象的であった.
特に池田屋事件・蛤御門の変がこの巻で触れられるが、幕末志士の想いを果たせずして命を落とす姿がとても悲痛であった.

長州藩はこれを機に佐幕論が中心となり、薩摩藩は西郷隆盛が幕府のフィクサーとなり激動という言葉に拍車がかかったよう...続きを読むに思えた.

竜馬自体も神戸海軍操練所を解体することとなり、株式会社を作る転機となった.各々の幕末志士が世を変えるためにあれやこれや画策する姿、大志を抱いて行動に移す姿に自分もそうできるか?できているかを思わず自問したくなった.おそらく文字通り命懸けで事をなすことはまずないと思うがそれくらいの鬼気迫る思いで行動的になるのはかっこいいし、きっと実現できると思う.見習いたいものである.

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年06月07日

京都で二つの雄藩が対立を深め、ついに禁門の変が勃発。長州や薩摩に視点うつし物語がすすみ、竜馬の活躍は少なく、気づけば海軍塾は解散の憂き目に。師と作り上げた日本初の私設海軍は道半ばで夢破れた。しかし、西郷との出会いでまた明暗を思いついた竜馬。株式会社設立を目指して薩摩と手を組むことに。薩摩の中心、西郷...続きを読むは軍の指揮に、外交に、東奔西走中。

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Posted by ブクログ 2019年10月29日

長州は苦しい時代へ。薩長の関係を考えると、どうしてここから、あの幕末を迎えるのか、まったく謎です。まだ機が熟さないって、あと三巻しかないですよ!

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Posted by ブクログ 2019年08月04日

勝海舟、坂本竜馬、西郷隆盛が相見えて、かなり維新ムードが盛り上がってきた。
この作品の前に「燃えよ剣」を読むまでは江戸末期の知識が殆ど無かったので、異なる立場から見た維新の雰囲気が面白い。
次は長州視点の作品が読みたくなってきました。

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Posted by ブクログ 2018年10月08日

この巻のハイライトは、竜馬と西郷隆盛の顔合わせであろう。京都で蛤御門の変により長州が朝敵となり、勝海舟と竜馬が運営する海軍操練所は、そこから幾人もの浪士が変に参加したことによって幕府の咎めを受ける事となる。操練所は閉鎖、勝は謹慎となる。時代は一旦、勤王派が弱体化し佐幕が優勢となりかける。

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Posted by ブクログ 2018年08月03日

池田屋事件、禁門の変、軍艦操練所の解散、そして西郷との出会い。ちょうど「西郷どん」を見てることもあって、違った側面から幕末を眺めることができて面白い。主だった人物がどう動いたかをリンクさせた幕末年表があると面白そうだけどどっかにないかな?「○○年、西郷が××をしていた時に龍馬は~~をしていて、桂は△...続きを読む△をしていたのかぁ」とかね。

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Posted by ブクログ 2018年06月07日

幕末が本格的に動き出す『禁門の変』。
西郷どんに詰め寄る中岡慎太郎がカッコ良かった!!
٩(•̤̀ᵕ•̤́๑)

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Posted by ブクログ 2018年01月09日

池田屋事件、禁門の変を経て、長州の暴発は抑え込まれる。この激動の間でも、竜馬はより冷静に時勢を読み自分の志を揺るがさない。だがその意志とは裏腹に、神戸海軍塾は解散となり、竜馬の師である勝と一時の別れとなる。勝は幕臣でありながら、竜馬と西郷になら幕府を倒されても良いとまで言う。勝の天界から日本、世界を...続きを読む見下ろすような視野とそれを所以とした言動には驚かされるばかりだが、その勝にそこまで言わしめた竜馬と西郷も常人でなかったことがよく分かる。そして竜馬と西郷が勝の紹介により対面したのである。初対面の場で無邪気に鈴虫を捕る竜馬。一ヶ月後に竜馬が来る時も鈴虫がいるよう取り計らう西郷。大きな身体で偉大な歴史を残す二人と小さな鈴虫の対比の描写が可笑しかったが、西郷の言葉を借りると「大事をなすには無邪気で私心がないことが肝要じゃ。」と教えてくれる印象的な場面だった。この二人がいよいよ共に歴史を動かしていく。

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Posted by ブクログ 2022年02月13日

わずか150年前の事だが、50歳を過ぎれば老人で命に対する考え方も風習も全く異なる。
坂本龍馬は大胆にして意外と思慮が深く、常に目標達成を考え抜いている。海軍、貿易、経済と幅広く知識を吸収し、吸収した知識で行動している。交渉術も相手の利益も考えてwin-winを目指している
西郷隆盛の鈴虫の対応はな...続きを読むかなか出来ない

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Posted by ブクログ 2020年07月15日

勝には、妖精のにおいがする。そのいたずらっぽさ、底知れぬ智恵、幕臣という立場を超越しているその発想力、しかも時流のわきにいながら、神だけが知っているはずの時流の転轍機がどこにあるかを知っている。さらに竜馬と西郷という転轍手を発見し、さりげなく会わせようとするあたり、この男の存在は、神が日本の幕末の混...続きを読む乱をあわれんで派遣したいっぴきの妖精としかおもえない。(p.219)
西郷というひとは人間分類のどの分類表の項目にも入りにくい。たとえば西郷は、革命家であり、政治家であり、武将であり、詩人であり、教育家であったが、しかしそのいずれをあてはめても西郷像は映り出てこないし、たとえむりにその一項に押しこんでも、西郷は有能な職能人ではなかった。つまり職業技術者ではなかった。
哲人というほかない。
西郷は「敬天愛人」という言葉をこのんだが、これほど私心のない男はなかった。若いころから私心をのぞいて大事をなす、ということを自分の理想像とし、必死に自己を教育し、ついに中年にいたって、ほとんどそれにちかい人間ができた。
天性によるだろうが、そういう鍛錬によって、異常なばかりに人を魅きつける人格ができあがった。この異常な吸引力がかれの原動力となり、かれのためには命も要らぬという人間がむらがってあつまり、それが大集団となり、ついには薩摩藩を動かし、この藩を幕末のなかに投ずることによって、維新が完成した。(p.264)
「おいも無口じゃと人に叱られもすが、坂本サンも劣らんでごわすなあ」
といった。
竜馬も、ニコニコした。その笑顔が、ひどく愛嬌があり、
(おお、みごとな男じゃ)
と西郷はおもった。漢は愛嬌こそ大事だと西郷はおもっている。鈴虫が草の露を慕うように万人がその愛嬌に慕い寄り、いつのまにか人を動かし世を動かし、大事をなすにいたる、と西郷はおもっている。
もっとも、西郷の哲学では、愛嬌とは女の愛嬌ではない。無欲と至誠からにじみ出る分泌液だとおもっている。(p.278)
「塾生の大部分は藩に帰る。残留してわしについてくるのは一割ほどの人間だ。その一割ほどの人数が金を独り占めした、と評判をたてられてたまるか」
「しかし」
「も、くそもない。さっさと分配するこった。なるほど浪人会社をおこすにはこのさき金が頼りだが、金よりも大事なものに評判というものがある。世間で大仕事をなすのにこれほど大事なものはない。金なんぞは、評判のあるところに自然とあつまってくるさ」(p.335)

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Posted by ブクログ 2020年04月16日

とうとうよく知る司馬遼節全開と相成りました。
つまり主人公を中心にストーリーが回ることはないということで。やっぱり小説ではないんですよね、このお方の本は。
独自路線ではあります、それがこの作家の最大の魅力でしょう。
竜馬って実在の人物なの?っていう感じがする、繰り返しですが主人公がだんだん傍流になっ...続きを読むていくんですから。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年09月19日

2018/9 5冊目(2018年通算131冊目)。池田屋事件、龍馬の後見人だった勝海舟への江戸への帰還など龍馬にとっては暗い話題が多い時期。また西郷隆盛との出会い、長州藩と薩摩藩を味方同士にしようと画策するなど、幕府討伐に向けての布石が揃い始める。この後、歴史はどう動くのか。続けて読んでいきたいと思...続きを読むう。

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