【感想・ネタバレ】おやすみプンプン 13のレビュー

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Posted by ブクログ

読者の精神状態が落ち着いている時に読むべき漫画。
浅野いにお作品らしく、ねっとりと纏わりつくような気持ち悪さが常にある。
リアルすぎる心理描写や社会背景で感情移入し過ぎてしまう。
人に気軽に勧められないけど、出会って良かったと思える漫画。

1
2022年12月20日

Posted by ブクログ

七夕全話無料開放で読破。

こんなの鬱漫画、って3文字でまとめちゃいけないと思った。

プンプンという存在は私であり、あなたであり、家族であり、友達であり、恋人であり、誰かなんだ そして、私たちは人生においてプンプンや愛子ちゃん、幸さんたちにも出会っている(これから出会う)のかも。

単行本買ってちゃんと読みたいなー。

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2023年07月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

鬱漫画と呼ばれているが、とても現実的で面白かった。
プンプンの姿はプンプンの心情によって変化するし、名前もプン山プンプンと人間らしくない。警察から名前を聞かれた場面では、プンプンが名前を言おうとしたところで物語は途切れるし、ハルミンと再会する場面では、ハルミンは名前を覚えていないと描かれる。プンプンは記号として描かれているので、プンプンの人間性というよりはとある男の子の人生、世界として読めるような感じがした。プンプンを誰にでも当てはめて考えられる描き方はまさに、現実を見せる漫画だなあと思う。
希望と絶望の連続こそが人生だなぁ。
プンプンにどうしても当てはめてしまう人がいる。そして、自分は南条幸になろうとしていたんだなと痛感した。
暗い漫画ではあるけれど、鬱とは言えないような気がする。今の自分に刺さった漫画だった。

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2022年04月03日

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ネタバレ

あーあ、本当に面白かったな。
ずっとずっと、私の本棚で異様なオーラを出していたプンプン、これはずっと私の部屋に置いておきたい。
鬱漫画とかヤバ漫画とか言われていてどんな物語が待ってるのかと思ったけど、想像以上に希望に溢れていて、あったかくて、優しい話じゃんかと思った。
一番心に残ってるのは、お母さんのシーン。
人って、いつ死ぬのか本当わっかんないな。
幸せなんて、そのとき幸せって感じる一瞬の感情でしかないのだし、すぐ忘れてしまうその幸せは、終わってしまうものなのだ。
どんな死に方だろうが、なにを信じようが、なにが過去にあろうと、もしかしたら希望も優しさも周りに転がってるのだから、私たちは今を生きてくことしかできないんだ。
今年読めてよかった、
人の人生に口なんて出しちゃいけない。
頭ぐちゃぐちゃでわけわからない文章だけど、残す

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2021年12月28日

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ネタバレ

この作品を通じて伝えられるテーマとか、かんたんな言葉で要約することは出来ないし、したくない。
ただ感じたことのひとつは、人は結局自分を好きな人が好き、必要とされる場所にいたいという単純なこと。
ペガサスも、雄一おじさんと翠ちゃん、さっちゃんを取りまく「普通の」人たちも。
関くんと清水の関係性が変化していったことも。
そうやっていることが「普通の幸せ」みたいな形に収斂していくのであり、それが愛子ちゃんの求めていたものだったのか。
そしてプンプンの求めていたものはそれじゃない。
その齟齬がこの物語の結末を生んだのか。

そして信じるということ、これが作品通じて流れる主旋律と思われる。
信じるものを信じるということ、守るということ、
それには莫大なエネルギーが必要。
覚悟を持って信じることで、「この世界はキミのもの」になる。
各々の人の中にあるその信じる世界が衝突したり拒絶したり重なったりすることで日常と宇宙が調和したり不協和音を奏でたりしている。
愛子ちゃんの言う、また楽団員がペガサスに向けた、
だあ〜い好き
というのは、信じるということだったのでは。

また結局、だれもなにも成し遂げることなど出来ないという鬱屈した現実。
殺人で、愛子ちゃんを守った、運命を変えた、と思ったであろうプンプン。
たとえ破滅に向かっているとしてもそれこそ彼が求めた究極の真実の実現だったろうに。
キミは何もしてないという告げられた事実の衝撃は大きい。
だけど世界は、現実と折り合いをつけながら、成し遂げられない日々の中で何も出来ない自分を受容しながら生きている人々が、普通の幸せを日常としているのだ。

こういう普通の幸せではないものを実現しようと求めざるを得なかった者(たち)の暗い人生の一瞬。
愛子ちゃんは現代版のファム・ファタールだった。
その出会いから必然、運命は動き出してしまう、ほんの数ミリ、数秒の差で···だけど人生とはそういうものなのだろう。

あなたが私をずっと忘れませんように。
愛子ちゃんの呪いが私たちにも重く突き刺さる。

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2021年02月13日

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半年ぶりに昨日(4/27)から読んでましたが・・・
やっぱり最&高!な漫画ですよ。 おいらが望んでいるストーリーにキャラクターに台詞にオチ・・・・全てが好み。読み終わる度に泣いてしまう。 おいらの漫画のキャラクターでのアイドルは「田中愛子」なのだ。 また、半年後・・・1年後・・・ に読もう。 

の『おやすみプンプン』は、10年以上振りに「漫画」という日本のアートにハマった、否、きっかけとなった漫画なのだから。

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2019年04月28日

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自意識過剰、自己愛の塊であった主人公。
話の大半は彼がウジウジと自分勝手な自己愛に悩みながら周りを振り回したり振り回されたりするパターンが続きます。
ところが終盤からその自己愛が一気に外側へ噴出し、怒りモードの主人公となります。その人物描写はなかなか迫力があります。
読んでいて消して爽快感はありません。心に重くてどんよりしたものが残ります。しかし、そこまでのものを残せる凄みがこの作品の魅力でしょう。
自己愛の強い人は結構共感しちゃうんじゃないでしょうか。

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2015年08月26日

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ネタバレ

初期の頃は純粋な恋心や、友情などが描かれてて、
綺麗に楽しめます。
後になると、複雑で鬱な展開になり、
かなりブラックになりますが、
初期の頃からの伏線があったりで、
面白いです。

全巻揃えてます。

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2015年06月27日

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一言、感動した。衝撃的な作品だった。類似品のない作風だし今までにもなかっただろう。これはこの人にしか描けないものだと思う。読む前に緊張してしまったし、読み終えてしまうのが心底勿体無かった。

もっと絶望的な終わり方を覚悟していたけど、救いのある終わり方だった。そして語り部は久々に登場した晴海はとても冷めてシニカルなキャラクターになってしまっていた。

読み終えて感じたのは「人間は変わる」ということ。そして日常は死ぬまで続くのだということ。この作品にはたくさんのキャラクターが出てきて、その一人一人に人生があり、挫折があり、絶望があり、その中で笑ったり怒ったりしていた。そしてどのキャラクターも物語が進むにつれて少しずつ変わっていった。成長した人もいれば弱くなってしまった人もいたかもしれない。でも人間は生きていれば変わるのだ。そんなあたりまえの、しかし非常に複雑な機微をこうも見事に絵描き出す作者は本当に凄いと思う。

物語は終わっても、プンプンやその他の人たちには恐ろしいほどに長い人生が続いている。月並みな表現だが彼等が作品の中で息づいていることを感じさせられた。生きている限り日常は続くのだと、そしてその中で人間は確実に変化しながら生きているのだと、そう感じた。

この作品を完結させ、読ませてもらえたことに感謝したい。素晴らしい作品をどうもありがとう

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2014年09月12日

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2000年代の異端ともいえる作品。明るい未来ではありません。それ以外にも結末はあったんじゃないか?と思わせるほどに結末が。。浅野先生らしいですが。全13巻。

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2014年02月03日

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ついに完結。
真っ白な気持ちで読みしました。
ハッピーでもバットエンドでもなく
ただ、ただ繰り返しの葛藤が続く
それも人生ってことか。

また、時間おいて読み返すと違った思いもするだろうな。
翠さんの子って、プンプンの子なのか…?

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2014年01月07日

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簡単に鬱漫画などと言われてしまうけど、人生で大事にしたい言葉がたくさんあって私にとってはバイブルみたいな漫画です。ファッションに使われるような漫画じゃないはずなのに、おやすみプンプンが好きだと言うと何か嫌な印象を与える風潮があるのは悔しい。誰にでもある不幸は読んでる人を上手く引き込み、加速する

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2024年05月19日

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ネタバレ

共感できる心理描写が多い、これは多くの人にも当てはまりそうな気がするので多分細かな心情表現に長けているのだと感じた。

人間が何を思ってどう生きているのかが分からなくなる。
鬱漫画と呼ばれる所以は分かったからこそ、深く味わって読むことができなかった。

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2024年01月09日

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ネタバレ

希望が見えた最終回だったが、気に食わない。
愛子を救ってほしかった。愛子のいない日常。
愛子のいない幸せ。プンプンは許せない。
不条理だ!でも引き込まれて結局一気読み。
悲しい気持ちが置き去りにされた読後感。

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2022年07月30日

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おやすみプンプン、当時は成長した愛子ちゃんが怖過ぎて読むの止めちゃったんだけど、
大人になってから読むと愛子ちゃんは最初っから恐怖だよね。

震えるほどしんどい。
遂に読破した。達成感。

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2021年09月17日

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いつ読んだか忘れましたが一気読みしました。
表現方法が斬新なのと、哲学的なテーマがツボでした(たぶん)。

たぶん、ってなるくらい、割と難解。

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2021年01月31日

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花沢健吾先生が女性不信具現漫画家の第一人者としたら、浅野いにお先生は人間不信具現漫画家の第一人者なのであろう。
圧倒的人間不信がもたらす人生の結果とは???
人生とは結局妥協なんですよって言う、ある意味哲学でした。

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2016年03月23日

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おやすみプンプンの最終回のみをピックアップすれば大団円、最高のハッピーエンドだといえる。しかし、この終わり方は唯一プンプンにとってのみ、最悪のバッドエンドなのだ。常人にとっての天国が彼にとっては地獄なのだ。

どこまでも純粋でまっすぐだった少年が、常人と対極的な価値観に変貌していく。とても悲しい少年の変化を描いた物語だ。

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2016年02月07日

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ネタバレ

 いやー。1日に13冊一気読みするには重い話だった。
 そしてすごく重いし、面白い。

 最初は純文学的なお話? 若者の苦悩的な? 面白いけど漫画としては地味にならざるを得ないところを、ぐいと漫画的手法を使ってエンターテイメントに舵を切っている。すげー。
 プンプンの文字通り記号化された匿名性が何とも言えずすごい。最初は「なんなのこれ」っていうプンプンの顔が見えてくる。

<以下ネタバレあり>

 後半のファンタジックさがリアリティと喧嘩しているところがあるけれど(私の脳内で)、愛子ちゃんをヒロインとして綺麗なまま終わらせてくれたのは、読後感を爽やかにしてくれる因である。
 そしてそれゆえにさっちゃんがヒロインになれない現実を浮き彫りにしていて、女性に容赦ねぇなとも思いました。

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2015年03月15日

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真っ白な表紙の最終巻です。最終話もなんだかまたプンプンの一巻が始まりそうなそんな雰囲気ですが、子供から大人になるどの世界でもどのタイミングでもプンプンのような世界観があるのです。それはいつでもどのタイミングでもめぐるのです。
そう天体のように

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2014年08月12日

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やっぱり鬱になる。でも、どうしようもない逃避行とか悲しい結末の中にも光はあって、記憶はいつか色褪せるだろうけど、なくなりはしない。




私も願うよ、あなたが私をずっと忘れませんように。

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2014年01月07日

Posted by ブクログ

戦慄の衝撃が走った。
ビリビリくる感じ。

終わり方は微妙だった。
浅野さんの作品だから、
何かの続編の伏線になっているんだろう。

心の毒素を書かせたら世界一ですね。

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2014年03月04日

Posted by ブクログ

終わり方うへぇ~~??もう終わり???ってなる。
けどハピエン、バトエンよりもこういう曖昧な方が好き。

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2024年01月25日

Posted by ブクログ

巻が出る度に少しずつ読んでいたからか、長過ぎた。
この狂気と鬱屈と自意識過剰ぷりが
同族嫌悪感がして読んでて吐き気がした。
一気に読み切った方が案外すっきりと読めたのかな。
愛子ちゃんを神格化し過ぎてしまう思春期の男の子、
て気もしなくもないけど。
鬱的な漫画を手元に置いておきたくない時期があり、
既に作品自体は手放してしまったのでまた読みたい。
浅野いにお作品は短編の方が押し付けがましくなく、
必要以上に重過ぎず、好きです。

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2023年08月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

昔コミックス読んでて読み切ってなかったんで一気読みした。こんな話だったんだな。結局、親ガチャに失敗すると人生全部狂うという話に尽きる。そして親は自分で選べないというのがしんどい。てか待てば無料系アプリで読む話たまたまだけど毎回誰か殺して埋めてて不穏。刺されても(?)セックスしてるの逆に笑った。
てか愛子ちゃん毒親育ちの割に案外普通の子で、呪いだ!とか言いつつ1番イカれてんのプンプンだったな。
わかんねー奴はそれでいいみたいなこと言ってる人いっぱいいたが、うちはわかんねー側ですわ。いや、途中まではわかってたような気がするんだけど、なんか比較的救いがあることに拍子抜けしたっていうか。プンプン自身がその生活に納得してるかはさておき。うーんだな。うーんだ。とりあえず読めてよかった。

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2021年05月06日

Posted by ブクログ

何も言えない…感想が分からない…
読んでよかったとは思える。
南条さんがとても好きだったな、プンプンは最後だけ少しだけ同情というか共感?した。
これを読むと夏が恋しくて遠くに行きたくなってしまう。
プンプンは周りの人にある意味恵まれたというか、でもそれはプンプンだからこそ周りに集まってるんだろな。
愛子ちゃんはひたすらに可哀想で、プンプンみたいに出会う人が違えばもっと選択肢があったろうにと思ってしまう。
おやすみできなかったプンプンも、これから辛いんだろうけど。

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2018年03月18日

Posted by ブクログ

ついに終わってしまいました…楽しみにしていたのに…と述懐もするんですけれども、もう読むの止めようかな? と思っていた時期もあったんで最終巻まで読み続けられた自分に驚きです。 ←え?? 社畜死ね!!

ヽ(・ω・)/ズコー

まあ、前巻を読んだ時点で薄々予想はついていましたけれども…非常にバッドなエンドを迎えてしまいました…だけれども、最終話まで読んでみれば沈鬱な印象だけではない、少々前向きな印象も? 与えられるようなラストシーンが付与されていましたけれども、果たしてその意味は?

よく分かりませんけれども、著者独特の思春期…あるいは悶々とした青年期の心象描写みたいなものは今作にも充分発揮されているように思いました!

ともかくここまで読んできて良かった! と思うやうな出来でしたねぇ…おしまい。

ヽ(・ω・)/ズコー

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2014年01月29日

Posted by ブクログ

やっと終わった愛子ちゃんの呪いは、
これからまた違った形でプンプンに残るけれども、
今のプンプンは、
自意識の塊で誰も見えなかったあの頃とは異なり、
周りにいる大切な人たちに気がついているから、
きっと生きていけるのでしょう。
少し鈍い痛みを、永遠に抱えて。

真白なカバーの下に笑う愛子ちゃんは、
天使だね。

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2014年01月13日

Posted by ブクログ

混沌とした物語が、とうとう終わりを迎えました。

モヤモヤした気持ちを残しながらも、読後感はなぜか爽やか。
まるっと納得と言うわけではないのだけど、
最後まで読めて良かったかな。

人に薦めるには、かなり躊躇する漫画ですが
こんな本があっても良いんじゃないかな、と思います。

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2014年01月09日

Posted by ブクログ

ああ、そうなるのかって感じ。どこかで予期していたんだけど、僕としてはあの二人に幸せになってほしかった。なんて虫が良すぎるかな。

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2014年01月07日

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